noshレビュー・白身魚の甘酢ソース

総評:75点(ちょっとあっさりしすぎ。もう少しタレが欲しい)
 
 あんかけ、やればできるんじゃないか……。
 
 公式の写真&説明。

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白身魚の唐揚げに甘酢あんを絡めました。さっぱりとした白身魚の味わいと酸味の効いた甘酢が相性抜群の一品です。ピーマンや赤・黄パプリカを使用し、彩り良く仕上げております。 副菜は、ほうれん草とにんじんの中華あん、フライしたガーリックチップをからめたブロッコリーのガーリックあえ、白菜のピリ辛コチュジャンです。
https://nosh.jp/menu/detail/332

 実物。
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 甘酢あんの味は悪くないのだけど、ちょっと量が少ない。
 見本写真のようにたっぷり絡んでいればもっと美味しかったと思う。
 白身魚は「さっぱりした味わい」と書いてあるとおり、あまり脂はのっていない感じ。(ヘルシー志向だから仕方ないのか……)
 
 副菜はおいしかった。(ブロッコリーのガーリック和えはガーリックチップが入っていてちゃんとガーリックの味がしたけど、他の副菜にもガーリックが紛れていた。元々薄味なのでそれでもかまわないけれど)
 
 パッケージ情報。
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 180kcal!
 何かの間違いじゃないかと思うくらい低カロリー。
 ダイエット的にはいいんじゃないかと思う。
 
 その他のメニューのレビューはこちら。
filinion.hatenablog.com

読書まとめ「自分で試す 吃音の発声・発音練習帳」

 夏休み自主研修の続き。
 今回の本はこれ。
「自分で試す 吃音の発声・発音練習帳」。
自分で試す吃音の発声・発音練習帳
 
 前回の本「吃音の合理的配慮」は、
「吃音は自然に治ることはあるけど、意図的な訓練で治ることはない」
 という立場でしたが、これは一転して吃音を軽減するための自己トレーニングの本。
 
 吃音のある子に「こういう練習をしてみるといいかも」と勧めるのに使えるのではないかと。
 
 本の前半は段階を追ったトレーニングで、後半は吃音FAQ。
 

レーニン

1準備 2発声練習 3発音練習 4苦手な場面の練習 5発話時の感覚を高める練習(および、6練習の継続と終了)の、5段階46課題が掲載されているのだけど、おおまかに箇条書き的にまとめ。
  
 体の力を抜く(のび・腕を前後に振る)
 舌ストレッチ・のどマッサージ
 肩の運動
 腹式呼吸(「んー」10秒)
 意識的な呼吸(横隔膜の筋力)
 
 声帯の震えを自分で感じる(あいうえお・かさたはなまやらわ)
 声帯の震えを途切れさせずに音読する
 声帯振動の開始を捉える
 話し始めの一拍目が短すぎないよう意識する
 息継ぎをゆっくり(3拍)
 話したい内容で練習する

 ア行(有声音)
 ヤ行・ワ(半母音)(複合した母音)
(本人からのカミングアウトについて)
 マ行・ナ行(鼻音)鼻筋に触れる
 ダ行・ガ行・バ行・ザ行(無声音)声帯振動の遅れを感じる(やってみたけどよくわからなかった)
 ダ行・ガ行・バ行・ザ行・ラ行(舌や肩に力が入りがちなので意識して力を抜く。ゆっくりと)
 タ行・カ行・パ行・サ行・ハ行(無声音)
 イ段(舌やのどに力が入りがち。発話前の吸気で力が入らないように)
 拗音(ゆっくり。「きゃ」なら「きーいーや」の「い」で声帯振動が始まる)
 促音
 苦手な音(発音しづらい音は変化するので、それを意識して記録する)
 
 イメージトレーニング。
 あいさつ、会話、発表、食事の注文、電話の受け答え、面接など、場面や相手を想定して練習。
 固有名詞。
 
 大きな声を出す。
 軟起声(少しずつ声を大きくする)
 間を取る

*「声帯の振動を感じる」という話がよく出てくるのだけれど、それが吃音とどうつながるのか私には今ひとつよくわからない。いいづらい音を発音する時の口や舌、のどの状態をおぼえる、ってことなんだろうか。
*間を長く取ること。本人だけでなく、吃音の人と話す側も、間を長く取って返事をするように心がけるとよい、というのは、担任にとって有益なアドバイスだと思いました。学校は忙しいので、ついついむしろ食い気味に返事をしてしまったりする……。
 

FAQ

 吃音の人本人や、保護者からよくある質問20問への回答。
「質問の中には、決まった回答がないものや、専門家の間でも意見が分かれるものも含まれています。そのため、異なる2つの視点からの回答を載せました」
 ということで、1つの質問に対して2つの回答が書いてある。しかしそれぞれが誰の回答なのかが書いてない謎。
 筆者が言語聴覚士2人だから、それぞれの回答ってことなんだろうか……? でも、添えてある回答者のイラストがバラバラなんだけど……?
 まあ、異なる視点からの回答があるのはちょっと面白いかな、と思いました。
 
 質問としては、
「吃音は遺伝しますか」
「吃音はなおさなければいけないものですか」
「カミングアウトしたほうがいいですか」
「吃音が原因で不登校になり引きこもっています」
「親ができることはありますか」
「先生にどう伝えたらいいですか」
「言語治療で吃音はなおりますか」
 など。
 
 本書でも、吃音がある人の割合は1%程度とされていました。
 自然になおらない人がそのうち20%程度だとも。
 
 吃音があって漫才師やアナウンサーになっている人もいるので、吃音があるから絶望だ、と悲観する必要はない(逆に言って、どんなに話し方が流暢でも、他の面で資質に欠けた人は採用されない)。
 
 トレーニングに取り組んだり周囲の協力を求めるのは必要なことだが、本人の意思を無視して進めることのないように。
 
 吃音の「なおる」には色々な定義があるが、本書にあるトレーニングは
1・言語聴覚士との会話や音読で吃る頻度を減らす
2・日常生活で会話を避けなくする、言葉を置き換えることを減らす
3・自分で必要な練習を継続できるようにする
 ことを目的にしている。完全に吃音をなくすことは目標ではない。
 病院の言語訓練で症状は緩和されるが、それに必要な期間は人により千差万別。
 
 吃音の子は何人かいますので(連発が明らかな子もいるし、遅発が疑われる子もいる)、その対応のために参考にしたいと思います。

noshレビュー・ふんわり白身魚のトマトディップ

総評:75点(個人的な好き嫌いでマイナス5点)
 
 豆が好きな人はいけると思う。
 
 公式の写真&説明。

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肉厚な白身魚をカラッと揚げ、オレガノをきかせたさっぱりとしたトマトソースで仕上げました。メインの下にはミックスビーンズと玉ねぎを合わせたサラダを敷いています。魚のフワッとした食感とビーンズの歯ごたえのコントラスト、トマトのさっぱり感をお楽しみください。 副菜にはバターとパセリの風味がきいたほうれん草、ベーコンポテト、パプリカのマヨネーズあえです。
https://nosh.jp/menu/detail/342

 実物。
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 大体見本通りのような気がする。
 トマトソースが副菜にまで飛んでるけど。
 
 さて……。
 魚はおいしかったです。鮭系統と違って骨も取ってあって食べやすい。
「カラッと」してないのはもう仕方ない。どうせソースがかかってるんだし。
 
 副菜は、ベーコンポテトはベーコン要素がほとんどなかった(砕いたベーコンが飾りのようにトッピングされてるけど、味はほとんどしない)し、パプリカのマヨネーズ和えは例によってマヨネーズが水分で流れてしまっていたけど、まあ、そういうものだと思えば悪くはなかった。
 
 ただ、私、あんまり豆が好きじゃないんだよな……。
 
 魚の下に、ミックスビーンズがわりといっぱい入っていて、それがちょっと厳しかったです。
 ウチの奧さんとかは豆が好きだから好評かも知れない。
 
オレガノをきかせたさっぱりとしたトマトソース」は、とても良かったと思います。
「チリハンバーグステーキ」もこれくらいしっかりした味付けのソースならいいのに。
 
 パッケージ情報。
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 ボリューム感がある割に275kal!
 豆で嵩増ししてるからな……。
 
 その他のメニューの口コミはこちら。
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noshレビュー・チキンのバジルオイル焼き

総評:52点(もう頼まない)
 
 嫌な予感はしていた。2点は副菜の分。
 
 公式の写真&説明。

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noshで最も糖質の低いプレートが完成しました!なんと糖質3.4g!!糖質制限中で頑張っているあなたにおすすめです○バジルには抗酸化作用を持つビタミンEが豊富に含まれているため、体の冷えを改善する事が期待できます。鶏肉にしっかりと味付けがされているので、口に入れた瞬間ふわっとバジルの良い香りが広がります。副菜にはベーコンの旨味とマスタードの辛さがマッチするベーコンとインゲンの粒マスタード和え、溶けたチーズとトマトの優しい甘さが絶妙なささみのトマトチーズ和え、大根のコンソメ煮はお子様にも喜んで頂けること間違いなしです!
https://nosh.jp/menu/detail/153

 実物。
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「鶏肉にしっかりと味付けがされているので」……うそだー。
 つまり……「焼き鳥の柚子胡椒」「鶏肉の照り焼き」と同じ過ちなんですよ。
 
noshレビュー・焼き鳥の柚子胡椒 - 小学校笑いぐさ日記
noshレビュー・鶏肉の照り焼き - 小学校笑いぐさ日記
 
 なんとなく塩ゆでした鶏肉が、ゆで汁の中に浸っているだけ。
 今回はスープがちょっとオリーブオイルっぽい。
 そんなに水っぽい添え野菜もないのにどうしてこうなった。
 
 こうなるんじゃないかな、という懸念もあったのですが、一方で、これまでnoshの副菜で「バジルなんとか」は割と味がしっかりしていておいしかったので、その流れでいけるのでは……という期待もしてしまいました。
 残念。
 
 副菜は、大根のコンソメ煮は薄味だけどまあおいしく。
 ささみのトマトチーズ和えもおいしかったし(チーズ好き)
 ベーコンとインゲンの粒マスタード和えも、珍しくちゃんとマスタードの味がして良かったです。
 
 しかし、いくら副菜がおいしくても、主菜が塩ゆでチキンではな……。
 
 パッケージ情報。
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 いくら低糖質でも、これならコンビニでサラダチキンバジル味を買ってきた方がいいのでは……。
 
 その他のメニューのレビューはこちら。
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noshレビュー・きのことチーズのトマトハンバーグ

総評:85点(わりとおいしい)
 
 あれ……ハンバーグがよくわからなくなってきた。
 
 公式の写真&説明。

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世代を問わず愛され続けるトマトソースのハンバーグをご用意いたしました。やわらかいハンバーグに3種類のきのことチーズをトッピングしております。旨みたっぷりのきのこ香る生トマトソースとチーズをからめてお召し上がりください。 副菜はブロッコリーのパンプキンソース、カリフラワーと炒り卵をチリソースであえたもの、キャベツとベーコンのピリ辛です。どれもトマトハンバーグとよく合う副菜をご用意いたしました。
https://nosh.jp/menu/detail/275

 実物。
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 トマトとチーズ。うまそう。
(きのこの姿はあまり見えない)
 
 そして実際わりとおいしかった。
 
 あれ……おかしいな。
 
 このハンバーグも、パッケージを見ると「チキン」なんですけど。
「ハンバーグと温野菜のデミ」
 にくらべると肉汁があっておいしく感じる。
 ソースが多いから……?
 
 おいしくて文句を言う筋合いではないんですが。
 
 副菜は、正直パッとしなかったです。
ブロッコリーのパンプキンソース」は、かすかにかぼちゃの香りがするゆでたブロッコリー
「カリフラワーと炒り卵をチリソースであえたもの」は、卵の破片がちょっとついているだけのゆでたカリフラワーです。noshが「チリ」って言う時は辛くないただの塩味だと思った方がいいっぽい。
そして「キャベツとベーコンのピリ辛」も何一つ辛くない上に、やたら油でギトギトしている。

 汚れた皿を見せるのも申し訳ないですが、食べ終わった後に残った油がこれだよ! なんだこれは……。(ベーコンの脂というよりはサラダ油かオリーブオイルみたい)
 
 パッケージ情報。
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 副菜がもう少し良かったらうれしいんですが。
 
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noshレビュー・とろーりチーズダッカルビ

総評:95点(毎回頼みます)
 
 チーズは勝利。
 
 公式の写真&説明。

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韓国料理の定番として日本でも大人気のチーズダッカルビがnoshに登場しました。鶏もも肉、たまねぎ、キャベツを使用し、甘辛いコチュジャンベースのタレとチーズをトッピングしております。とろけるチーズに具材をよく絡めてお召し上がりください。副菜は、なすの中華あん、麻婆白菜、春菊のごまだれをご用意しております。
https://nosh.jp/menu/detail/336

 実物。
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 キャベツが隣にはみ出してるとかそういうことはもういいんだ。
 
 今のところ、noshでこれが一番好きです。
 
 結局チーズなのか……?
 
 ともあれ、甘辛いタレとチーズが本当によく合っています。
 温めるとやっぱり野菜から大量に水分が出るのですが、ダッカルビって元々そういうものなんじゃないの? 違います?
 
 副菜は例によって薄味なのですが、春菊は素材の風味が好きなのでOK。
 主菜にしっかり味が付いていれば、副菜が多少薄味でも大丈夫です。
 
 パッケージ情報。
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 こってりした味付けの割に372kcal。
 これはなくならないで欲しいなあ……。
 
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読書まとめ・「吃音の合理的配慮」

 夏休みを利用して読んだ本の内容を備忘的に紹介していきます。
吃音の合理的配慮
 吃音の児童に対して、学校など周囲がどのように配慮していくべきか、という本。
 
 以下に書いてあることは基本的に全部この本からの受け売り。
(カッコ内に書いてあるのが個人的な感想)

吃音とは。

 まず、吃音は、いわゆる癖ではありません。
 DSM-5に診断基準がある、れっきとした言語障害の一種です。
(小児期発症流暢症/小児期発症流暢障害。ハートクリニック|こころの病気のはなし
 
 学齢児童全体の1%が診断基準に該当すると考えられます(ただしその数字の根拠は書いてない)。
 
 一方、言語障害通級指導教室で指導を受けているのはその5%に過ぎません。
 つまり、吃音の児童の95%は、通常学級だけで学習していることになります。
 
 吃音には3種類の症状があります。
 
「ぼぼぼ……」となるのは「連発」。
「ぼーーーくは……」となる「伸発」。
「………………ぼくは」となる「難発」。
 
 そこに、手足でタイミングを取ったり、顔や舌に力が入る「随伴症状」があったりします。
 
 「吃音」というと一般にイメージされるのは「連発」で、他の症状は存在すら認知されていなかったりします。
(幼稚園教諭で難発について知っているのは34%に過ぎなかった……というのですが、すみません私も知りませんでした。でも、ググるWikipediaでも病院のサイトでも「3つの症状がある」と書いてある)
 
 連発が多いのは幼児で、年齢を経るにつれ連発は減少し、難発が増えていきます。
 
 多くの場合、3語文を話す2~5歳ごろに発症し、男子6割、女子8割が3年以内に自然に治ります。
 
 一方、小学校2年生の時点で吃音がある児童は、小学校のうちに吃音が治ることは稀で、自分の吃音と付き合いながら思春期を乗り越える必要があります。
 ただ、小・中・高・大と進学するにつれ、個別に音読する場面は減り、言い換えの工夫なども上手になるので、表面的には吃音があまり見られなくなることもあります。
 
 言い換えの工夫とは、自分が言いづらい言葉に気づき、「ありがとう」だと発音しづらいので「サンキュー」に言い換える、のようなことです。
 このため、表面的には「治った」ように見えがちです。
 しかし、本人の中では話すことへの苦手意識が残っていて、そもそもあまり話さなくなってしまっていることもあり、就職活動で苦労することもあります。
 
 吃音で本当に問題なのは発音そのものではなく、周囲が「なんでそんな言い方なの?」「ちゃんと話しなさい」などと言うことで、本人が「自分は話すのが苦手なんだ」と感じてしまい、発話意欲が下がったり、自己肯定感を失うこと。それが不登校や対人恐怖につながってしまうこともあります。
 
(言い換えを工夫すること自体は悪くはないように思う……というか、私も割と滑舌が悪いので、言いやすい言葉に無意識に言い換えている気がするけど、「話すのが苦手」という自覚があるから言い換えるわけで、苦手意識が強くなるのが問題なのかなと)
 
 かつては、
「吃音は親の愛情不足」
「吃音の児童と一緒に過ごすと吃音になる(伝染する)」
「吃音を意識させると吃音が悪化する」
 といった言説が多く、二次障害の原因ともなっていましたが、現在では、吃音は生来のものであると考えられています。
(裏を返すと、本書では「吃音は脳の障害であり、自然に消えることはあるが、訓練で『治療』することは困難」という立場に立っています。必要なのは周囲の配慮なのだと)
 

合理的配慮。

 吃音が障害である以上は、障害者差別解消法などの対象となります。
(このへん、障害者差別解消の歴史なども書いてあるのだけど割愛)
 
 従って、学校においては、吃音の児童にも「合理的配慮」をする必要があります。
 
「合理的配慮」では、担任が一方的に
「あの子は話すのが苦手だから発表させないようにしよう」
 などと対応するのではなく、本人とも相談して、
「どうしたい?」
「こうするのとああするの、どっちがいい?」
 などのように決めていくことが必要になります。
 発表会などでは、本人が発音しやすい台詞を選ばせるなど。
 
(「合理的配慮」の3観点11項目についても表があるのですが割愛。
 文科省の資料にリンクを貼っておきます)
共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告) 別表:文部科学省
 
 特に、小学校では、音読の「すらすら読めるように」や、かけ算九九の練習(10秒以内に言えないとアウト)、「一時間に一回は発表しましょう」などがハードルになりがちなので注意。
「気持ちを込めて読めるように」だと大丈夫だったりします。
 周囲の子ども向けの啓発資料が、学苑社のサイトからダウンロード可能なのでリンク。
子どもの吃音 ママ応援BOOK 子どもの吃音(きつおん)啓発資料 - 株式会社学苑社 特別支援教育、発達障害、児童福祉、心理の書籍を中心とする出版社
 
 教師としては、つい本人に「落ち着いて話してごらん」「ゆっくりでいいよ」などと声を掛けてしまいますが、それがかえって本人の緊張を高めてしまいがちなので、どちらかというと周囲のからかい対策に力を入れる必要があります。
(厳しい。連発だけでなく、なかなか話し出せない子……難発の子にもそういう対応が必要なのだとすると。吃音じゃなくて話せない子もいるし、見分けが難しい)
 
 吃音の子は、「歌う時はどもらない」「みんなと一斉に話す時はどもらない」といった特徴があり、つまり発話のタイミングを自分で取れないのが吃音です。
(「みんなで読もう」とかいう場面を多く設定すればいいんでしょうか)
 
 吃音が出やすいのは、「ありがとうございます」「おはようございます」「お先に失礼します」などのあいさつや、数字の「1」、「はい」という返事などが苦手な人もいます。
「ちゃんとあいさつしなさい」などと指導されてしまうことも多いのですが、それが負担になりがちです。
 また、国語の時間の音読も、「言いやすい言葉に言い換える」ということができないので難しく、「こんな漢字も読めないのか」などと誤解されてしまうこともあります。
 
 心理的な緊張が高まると吃音がひどくなりがちなので、リラックスできる環境を作ることが大切です。
 そのためには、どこかの時点で「私には吃音があります」ということを周囲に伝え、「話し方が違って当然」という雰囲気を作ることが有効です。
(……と、書いてあるのだけど、カミングアウトのタイミングってすごくデリケートな問題だよな、と思います)
 
(そのほか、幼稚園で必要な配慮や、中学校~高校、大学、企業に求められる配慮などが本の後半を占めているのですがそれは割愛。
 ともかく、担任の見えないところでからかいの対象にならないよう、うまく周囲の理解を高めていくことが大切なのだな、と感じました。
 しかし、周囲に障害をカミングアウトするにあたっては、どう伝えるかも配慮を要するし、まず保護者の理解も得ていく必要があるので、なかなかデリケートな部分だな、と思います。教師の人間力が大きく試される場面というか……)