夏休み前に、1年生にもギガ端末が配布されました。*1
私のクラスのS君も、ICT支援員さんに使い方を教わりました。
そして翌日。
S君「ぼく、おうちで、パパに
『タブレットの使い方全部わかった』
って言った」
私「おおー。それは頼もしいねえ」
S君「そしたらパパが
『パパは歳を取ったから、もう新しいこと何も覚えられない』
って言ってた」
私「はっはっは」
S君「もうガンダムのことしかわかんないって」
ガンダムはわかるんだ……。
*2

……とはいえ、気がついたら、ほとんどの保護者は私より一回りくらい歳下なんですよね……。
はっはっは。
笹の葉さらさら、星は光り。
教室に、七夕の壁面飾りを作りました。
子ども達にも、短冊と七夕飾りを作ってもらいました。
こんなの。
www.youtube.com
子ども達はたいへん楽しんで作っていました。
A児「かざり作るのたのしかった! もっと作りたい!」
私「いいね。いっぱい作ってね」
B児「ぼく、サンタさんも作る!」
私「それはちょっと違うやつ」
地上の星(ローカル大スター)。
実は、今年度から隣の町に異動しています。
異動して驚いたことのひとつは、この町には、今まで存在すら知らなかったご当地シンガーソングライター(仮に「タナカジロー」さんとします)がいたことです。
全然知らない人だったのですが、当地の小学生の間では、大スターの扱いを受けています。
というのも、本校では、給食の時間、週1ペースで「タナカジローさんの日」があって、食事中にその歌がフルで流れるので、ジローさんは全校生が知っている「有名人」なのです。
それで、非常にもやもやするのは、その二郎さんが、時たま地元新聞の記者などに伴われて本校にやって来て、体育館でライブをやることです。
昼休み~清掃の時間とか、午前中の休み時間~3校時前半とかを充てることが多いようです。
ジローさんの体育館ライブのお陰で、子どもたちはタダで生演奏を体験できて、記者は
「地元の小学生と熱唱するタナカジローさん」
みたいな記事が書けて、二郎さんはタダで宣伝になる。
Win-Win-Winの関係です……と言いたいところなんですが。
それは、「生演奏」の質が良ければの話。
私は音楽のことはよくわかりませんが……正直……大した歌ではないと思います。
実際、町外では全然知られてないわけだし。*1
曲はフォーク調。しかしなにしろ詞が凡庸です。
ご当地PRソングや特産品のPRソングは言うに及ばず、家族愛とか反差別とかをテーマにした歌もあって、これがまたどうにもならない内容。
学校で働いていると、子どもが考えた、箸にも棒にもかからない短歌や俳句を見る機会が度々あります。
特に、例えば「差別撲滅標語」みたいなのになると、
「こまったら 助け合おうね だれとでも」
「いつだって 差別はしない おやくそく」
「手をつなぎ 明るい未来 作ろうよ」
みたいな、何の当事者性も切実さもないうすっぺらい「作品」を山ほど読むことになります。
しかし、これはまあ仕方のないことです。
何しろ、子ども達には、短歌や俳句や標語を作りたい、という切実な思いがそもそもないし、題材にするような経験もありません。
そんな中、短時間で作品をひねり出そうとしているのですから、名作が生まれるはずがありません。
だから、それは子ども達の責任ではなく、教師の指導に問題があるのです。
しかし、ひるがえってジローさんはどうか。
いやしくもプロでありながら、子どもが45分で書いた空疎な家族愛・反差別作文にただリズムをつけただけ、みたいな歌をリリースしているのは、シンガーソングライターとしてどうなのか。
いやまあ……別に、世の中、レベルの低いシンガーが何人いたっていいんですけど、それが学校の時間に割り込んでくるとなると、
「そこに本当に子ども達の時間を割くだけの教育効果があるのか?」
ということは考えなきゃならないんじゃないかなあ、と思ってしまいます。
なにぶん、いわば「地元の名士」みたいになっているし、郷土愛的な観点からもお断りしづらいとは思うのですが、それだけに。
少なくとも、給食の時間に流すのはせいぜい月1回くらいでいいんじゃないの、と、思っています。
しかし、改めて考えると。
田中二郎さんは、当地の出身ではない、いわゆるJターンの人です。
都内の会社を退職して地方に移住した後、シンガーソングライターとしてデビュー。
全国的には知名度が皆無だとしても、身の回りでは有名人扱いされ、登場すれば子ども達から歓声が上がる環境……というのは、ご本人にとっては人生大成功なのかも知れないな、と思います。
たとえ、全国はおろか隣町でも知名度が皆無だとしても。
そしてまた、ずいぶん前にこんな記事を書きました。
filinion.hatenablog.com
前にいた市でも、ご当地ジュニアアイドルユニットが存在したのです。
これまた、市外では全然存在を知られていないユニットが。*2
そう考えると、こういう、「地元のスーパーアーティスト」みたいな人は、地元の外に知られていないだけで、全国にいっぱいいるのかも知れないな……と思わされます。
まあ、子ども達に迷惑がかからないなら、好きなだけ活動していただいていいと思うのですが。

