教職員体育祭。

このブログを立ち上げた密かな理由として、「心おきなく愚痴がこぼせる」ということがありまして。
 
よその掲示板で個人的な愚痴をこぼすのはえらい迷惑なんで。
 
しかし、以前は

  1. 疲れて鬱になる
  2. つい掲示板で愚痴る
  3. 後で読み返して鬱

という大変不健全ではた迷惑な悪循環が私の中にあったので、これをなんとかしようと。
 
さて。
 
先日、教職員体育祭という行事がありました。
近隣の市町村の教員が集まって、市町村対抗で玉入れだの綱引きだのスナックゴルフだのレーザーライフルだのをやるわけです。
 
ほとんどの競技が屋内だとはいえ、この暑いのに体育祭をやるなんて正気じゃないと思うんですが、「夏休み中ならみんな暇だからできるだろう」と考える人がいるわけです。身内に。*1
しかも午後から。
 
プログラムには詳細なタイムスケジュールが記載され、
「16:00終了」
「16:30には会場を空けたいと思います。ご協力お願いします」
「出場される方は早めの集合にご協力下さい」
「時間厳守」
としつこく書かれています。
 
にもかかわらず、最初の「来賓挨拶」で早くも15分超過。
来賓2人しかいないのに。
しかも身内(主催者側)。
 
どうも、詳細なタイムスケジュールが組んである理由の一つに、運営に携わる若手(体育主任たち)が、例年挨拶がむやみに長い来賓に対して無言のプレッシャーをかけようとした、というのがあるらしいんですが。
今年もそのへんは理解されなかったらしく。
参加者が「ああ、話が長すぎるな」と確認する役にしか立っていませんでした。
 
「教員ほど話の長い連中はいない」という意見がありますが、偉い先生ほどその傾向が強い気がします。
 
一方の参加者側は、来賓の話なんかろくに聞いていないという。
普段、子どもたちに対しては、「話している人の顔を見て聞きなさい」とか言っているわけですが、子どもが見ていないところでは容赦なく聞き流します。
 
で、私は出場種目が二人三脚だけの予定なので、開会式の後二時間ほど暇に。
この辺りどうにかならんのか。
 
……の、予定でしたが、一時間ほど居眠りしたところで、綱引きの人数が足りなくなり、そちらに駆り出されました。
あらかじめ誰がどの種目に出場するか割り振ってあるのにどうして足りなくなるかというと、同じ人が複数の種目に出場することになっており、中には屋外種目(スナックゴルフ)・別会場種目(レーザーライフル)と屋内種目を掛け持ちすることになっている人もいるからです。
しかし、屋内種目の出番が近づいても運営側が呼びに行ってくれるわけではなく、そもそも途中で抜けてくるのも困難なので、手近な若いのが呼ばれるわけです。
 
……いや、人数割り振る時点でわかってただろそのくらい。
まあ、幸い私の参加した虚実市チームは優勝したので、呼ばれたおかげで余分に賞品をせしめることに成功したのですが。(6チーム対抗で、上位3チームの選手には競技ごとに賞品が出るのです)
 
二人三脚は、男女ペアでやることが決まっているという、サンドイッチリレー(男女ペアで、スポンジボールを手を使わずに=体の間に挟んで運ぶ競技)と並ぶセクハラ種目です。
……やめようよ、そういうの。
 
私とペアを組む予定だった人は、スナックゴルフに出場中のため、ちょっと年配の先生が代理でした。
いや、別にそれは構わないんですけど。
男性でも一向に。ええ。
 
で、この時点で45分くらい遅れていたので、一応早めに集合して練習などしていると、
「えー、脚を縛るひもが足りないので、予定を変更して3チームずつのタイムレースにしたいと思います」
 
もーだめだー。
 
ていうか、毎年の行事なのにこの運営の手落ちっぷりはどうなのかと。
 
たぶん、参加者と同じで運営側も士気がかなり低いんじゃないでしょうか。
学校の運動会ではありえないやる気のなさ。
 
別に体を動かすのが嫌いだからやる気がないわけではなくて。
 
しんどさ、という点から言うと、その前に校内で行った出張、「羅臼岳(仮名)実地踏査」のほうが遙かにつらかったんですが。
これは、本年度実施予定の行事、全校登山に向けて、子どもたちが登るのと同じスケジュールで歩こう、というものでした。
朝集合して、予定と同じく8時過ぎに登山口から登り始め、山頂付近で昼食をとり、そのあとさらにロープウェー乗り場まで歩いて、3時過ぎにようやくロープウェーで下山、という、要するに丸一日登山をやるという出張です。
インドア派の私だけでなく、みんな終わったらもうぐったりですよ。
 
でも、私を含め、参加した校長・教務主任・各担任とも、明らかに登山の方が意欲的でした。
 
実地踏査は「子どもたちの安全を確保するための下見」という目的が明らかですから。
講師の先生と一緒に登りつつ、
「これはガンコウランですね。実が食べられるんですよ」
「……ちょっとすっぱいですね」
「まだ少し早いかな。子どもさんたちと来る頃には食べ頃かも知れませんね」
「あー、それはちょうどいいや。でも、A男とか、ムキになって取り合いしそう」
なんて話をしながらやってたんですが。
これに対して体育祭の方は、いったい何のためにやるのかが今ひとつ(一応、「職員同士の親睦のため」と言ってはいますけど……)。
その辺りが、やる気のなさに直結してるんだと思います。
 
……いや、中にはやたら勝利に向けて燃えている学校もあったんですが。
まあ、与えられたものをチャンスとしてとらえて、職員の団結の強化とかに活用していく姿勢は立派だと思います。素直に。子どもを相手にする時もそういう姿勢は大事ですよね。
 
で、最後は大抽選会。
 
受付の時に配ったくじには白・赤・黄・青の4色があり、そこに3ケタの数字が書かれています。
手順としては、

  1. まず、3ケタの番号が決められる。
  2. 呼ばれた番号の人は全員前に出て行く。
  3. もし、その番号の人がいなかったら(多めにくじは作ってありますから、そういうこともあります)再抽選。
  4. もし、同じ番号の人が複数いたら(4色あるわけですから、最大4人います)、さらにくじで当選の色を決める。
  5. 色違いだった人には残念賞が渡される。……となっています。

 
……なんか、ここだけやたら洗練された仕組みになってるのは気のせいですか。
 
残念賞も、タオルとかのありきたりのものではなくて、
 
デジカメがはずれた人→使い捨てカメラ
折りたたみ自転車がはずれた人→空気ポンプ
 
という、妙に小粋な内容になっています。
誰だ考えた奴。
 
かつては参加者全員に記念品を渡していたのが、財政難でろくなものが出せなくなってしまったため、全員に渡すのをやめて抽選にしたのだという話です。
でも、記念品そのものがなくならなかったのは、たぶん、自分の出番が終わると帰ってしまう人を阻止するためではないかと。
番号札を受付で配るのは、開会式に出ないで自分の出場種目の辺りで来るのを防ぐためですね。
もっとも、抽選でさえ、番号札だけ知り合いに預けて、自分は帰ってしまう先生もけっこういたり。
特等の番号が発表されて、はずれが確定した瞬間帰り始めた人も相当いました。
終わりの挨拶なんか聞いちゃいねえ。
 
かくいう私は卵40個が当たったんですが。
……どうしろと。
 
ともあれ、来年度からは現在の体育祭は全面的に見直して、「市町村対抗・全校登山実地踏査リレー」とかにするといいんじゃないかと。
先着順で賞品がもらえるとか。
 
……死人が出そうだな。

*1:まあ、「長期休業期間中じゃないとできない」というのは事実なんですが。
でも、だったらやるのやめようよ。