先日の市内陸上大会にて。
私を含め、数人の先生が役員でした。
私は駐車場誘導係です。
駐車場係と言っても、駐車場に張り付いているのは最初だけ。*1
あとは競技場周辺を巡回して、目に余る路上駐車があったら本部に連絡して「車の移動をお願い」するのが仕事です。
開会前から会場に行って、他の役員の車を誘導します。
開会式の「君が代」を遠くに聞きながら、
「来賓駐車場、あと何台ですか?」
「あと1台来る予定なんですけど……。この時間になってまだ来ない、ってことは、来ないのかも知れないですねえ」
「周りは満車だってのに……」
まあ、1台駐車スペースが増減したところでどうにかなるような混雑ではないのですが。
で、あとは会場周辺をうろうろ。
時々、本校の応援テントに戻って、競技の様子を聞いたりします。
一日中歩いているわけで、大変といえば大変ですが、他の引率の先生はもっと大変です。
招集時刻を気にしながら子ども達にスパイクを履くように指示し、ウォーミングアップをさせ、送り出し。
競技が始まれば応援を指導し、終われば選手の健闘をたたえ、随時発表される競技記録を書き留め……。
また、スポーツ大会というのは何でもそうですが、陸上は特に、競技時間より待ち時間の方が長いもの。
朝7時に集合して15時に解散するまでの間に、競技時間は数分、下手をすると数十秒です。
長い待ち時間に飽きた子ども達を、一日中なだめねばなりません。
いや、大変。
まして、競技役員ともなれば、一日中子どもの招集やら用具の準備やらでかけずり回ることになります。
ふと見れば、競技役員のH先生がまさにかけずり回っていました。
それを思えば、駐車場係なんて閑職もいいところ。
一日ウォーキングだと思えばいいんですから。
やれやれ。
休日だというのに。
……で、大会終了後。
H先生に、
「今日は一日大変でしたね、お疲れ様でした」
すると、H先生、輝くばかりの笑顔で
「いやー、でも楽しかったですよ! 子ども達の競技を近くで見られましたし。
あと、○○小学校のリレーチームがこの間全国大会に行ったそうなので、色々話を聞いたり。面白かったです!」
……。
「K村先生こそ、駐車場係、大変でしたね。ずっと会場周辺の巡視で、全然子ども達の様子見られなかったじゃないですか」
…………。
同情を帯びたH先生の声に、非常に後ろめたい思いになったりならなかったりしたことでした。
……で、何が言いたいかというと。
この「H先生」が、「おしべとめしべってどう違うんですか?」の人なんですよな。
結局、完璧な先生なんていないんですよ、ということ。
これは、自分が不適格教員気味なのの言い訳ではなく……いや、ないったらないですってば。
*1:予選が終わると、決勝に残れなかった子の保護者が帰っていくため、かなり早い時間にピークが来て、あとは減る一方。