昭和の夏休み明けコンテストの話。

 私が小学生の頃、校内でいくつかのコンテストがありました。
 例えば、「アサガオコンテスト」。
 夏休み中、一人一鉢育てたアサガオを持ち寄り、どれが立派に育ったかを先生が審査するというもの。
 金賞とか銀賞とかあって、最高位は「校長賞」でした。
 品評会みたいですけど、例えば東京のアサガオ品評会は7月末~8月初旬くらいですからね。
 
 夏休みが終わる頃にはアサガオの花の時期は終わっているので、葉も茎もほぼ枯れて種ができた状態で審査されるという。
 
 そして謎だったのが「日焼けコンテスト」。
 クラスで何人かずつステージに上がって、一番よく日焼けしている子が優勝という。
 
 おそらく、「外でたくさん遊ぶように」という意図が込められていたんだろうなあ、と思うんですが、私の学年では毎年同じ子が優勝してました。
 
 お気づきの通り、元から色黒な子だったんですよ。
 
 日焼けの程度を比べるなら、夏休みの前後でどう変化したかを比べなきゃいけないわけで、子ども心にも不公平な話だと思ったものですが……。
 
 それにしても、クレヨンの「はだいろ」が「ペールオレンジ」と改名される現代、「肌の黒さコンテスト」なんておそろしいもの、到底できないよなあ、と思います。