情報メディア研修覚え書き。

Google検索で、自分のブログがトップに来る単語を探すゲーム。
アクセス解析検索エンジンから飛んでくる人がいると、とりあえず試してみたりします。
 
「笑いぐさ」では常にトップを独走なんですがそれはさておき。
 
本日現在、
 
「勝者の世界分割」
でトップ。
がんばれNHK
 
北朝鮮ウォッチング」
で4位。
 
「飢島」
では、なんと9位にランクイン。
戦没者よ安らかに。
恨むなら大本営を恨んで下さい。
寝たまま小便をするようになったら余命は3日です。
 
「韓国ごときが」
でトップ。
 
ふはははは!
 
「狂気としか言いようがない」
でもトップ。
 
ふはははは!
 
……えーと。
 
「尻の穴」+「鉛筆」
でもトップなんですが、そもそもなんでそんな単語で検索してくる人がいるんですか。
 
えー、尻の穴はさておき。
 
先日、情報メディア教育関係の研修に行ってきたのでまとめ。
 
学校で情報機器をいかに活用するか、というテーマでした。
 
学校には、「体験的学習最高!」という根強い意識があります。
 
この考え方によれば、いわゆる「座学」ではなく、田植え体験とか社会科見学とか不審者対策訓練とか、とにかくなんでも実地に経験して学習するのが理想になります。
 
これに対して、授業でパソコンとかプロジェクタとかいう機器を使うことは、「しょせん仮想体験」みたいに見られがちです。
 
しかし、この日の講話の主眼は、
「情報機器は、体験的学習をサポートし、より深い学習に導く道具である」
ということ。
 
講師はつくば市の小学校の教務主任。
 
紹介された同校の事例は、理科の授業でした。
 
植物についての学習で、子どもたちが、学習グループごとに分かれ植物探しに出かけます。
 
その際、班ごとにカメラ付き携帯電話を持っていきます。
 
そして、発見した植物を撮影し、その場で学校のブログにアップロードします。
 
ブログは、子どもたちや教師が学校で確認できるだけではなく、協力を要請した博物館の学芸員もチェックしています。
 
そして、子どもたちが見つけた植物について、その場で
「葉っぱの裏もみてごらん」
「その実は食べられるから食べてごらん」
などと助言するのです。
 
これまでの授業でも、観察などで班ごとに分かれて活動するのは普通のことでした。
しかし、普通は教師は一人しかいませんから、それぞれの班に同行することは難しく、可能な限り子どもたちの様子を見て回るにしても、ほとんどの場合は、子どもたちが採集した植物や書き上げた観察ノートを授業時間の最後に見てコメントすることしかできませんでした。
もちろん、専門知識も学芸員に比べて大きく劣ります。残念ながら。
 
ですから、つくば市のこの小学校では、携帯電話+ブログというツールを導入することによって、貴重な自然観察学習の機会をより深く活用できたことになります。
 
その他にも、学校のブログには、修学旅行に行った子どもたちの様子を、旅行中に随時写真をアップロードしていたとのこと。
 
「プライバシー等への配慮はどうなっていますか?」
「そもそも携帯の写真ですから、個人を特定できるほど解像度はよくありませんが……。
記念写真とは別に撮影しますから、ブログにアップする写真の場合には、撮影の前に子どもたちにそう言って、撮られたくない子は脇によけてもらっています。
また、学校ブログの運用については、運用規定をPTA総会に諮り、承認を得ています」
 
なるほどねえ。
 
「12〜13時にアクセスが集中するんですよねー。 きっと、お父さんたちが見てるんだと思います。 いや、いいんですよ? お昼休みだから」
 
会社のシステム管理者にチェックされてるかも知れないぞ。
 
「このQRコードが、本校のブログのURLです」
 
すごい! QRコードだ!
 
「このコードは、本校から保護者向けに出す通信などに掲載されていて、簡単にアクセスできるようになっています。
ブログ開設当初はアクセス数はわずかでしたが、こうして保護者への広報活動を行うことで、アクセス数は3倍に増加しました。
学校のホームページというのは、解説したはいいけど更新していない、ということが多いと思うんですが、ブログ形式にすることで更新が容易になりました。
頻繁に更新される、というのは、アクセス数アップのために有効ですし、保護者への情報提供ということを考えた場合に非常に重要だと思います」
 
なるほどなるほどー。うわあー、一般企業みたいだ!
 
……一般企業みたい?
 
ってことはつまり、学校におけるネットの活用というのは、一般企業に大きく後れを取っている、ということなんですね。
 
いや……そうはいっても、我々従業員10〜30人規模の集団だし、専門の担当職員もいないし……
とか、言い訳してはいけないですね。
 
もっとも、虚実市の場合、市教委が、児童のプライバシー保護と防犯上の観点から、学校のホームページ運営に否定的なので、どうにもならんですけど。
 
「本校は、私が言うのもなんですが、全国から見るとパソコンの配置台数や活用状況は高い水準にあると思います。
ところが、今年、韓国から転入してきた児童がいてですね。
それで校長が、
『うちの学校は、パソコンがたくさんあって、パソコンを使った授業もたくさんあるけど、君はパソコン使える?』
……って聞いたら、鼻で笑われました。
 
向こうでは、一年生から情報教育の授業があって、パソコンをどんどん使っているんですね。
配置台数も、全員にノートパソコンが行き渡る状況にあって、一学級の児童数が目標になっている我が国とは比較にならないそうです。
韓国、インド等、国として情報教育を全力で推進している国々に比べ、日本の教育界は大幅に遅れをとっています。
その遅れをなんとかして取り戻すために、私たちもがんばらないとなりません」
 
その他、センターサーバー上に教材ソフトを置き、各家庭からもアクセス可能な学習ソフトの事例など、大変興味深く見せてもらいました。
(間違えると、どこでどのように間違えたかをプログラムが判断して、それに対応した復習問題や解説ムービーが提示される。 各児童の達成率や不得意領域等の情報は、自動的に集計され、教師が確認できる)
 
うう、インド・韓国に追いつけ追い越せか……。
 
かといって、「とりあえずなんでもパソコン使っときゃいい」的発想になると、fivefogs様のとこで紹介されていた、この記事
http://d.hatena.ne.jp/fivefogs/20060718/p2
みたいになってしまうわけで……。
 
当たり前のことですけど、つくばの優れた事例を見て、
「なんのために情報機器を使うのか」
「どう使えば効果的なのか」
「どう使えるのか」
をきちんと考えることが必要なんだな、と思わされました。
 
じっくり考えれば、すごく広い活用範囲がある道具のはずですから。
 
しかしなんだね、学校の校歌って、「青い山」「澄んだ川」「広い海」とか、土地の自然が歌われているのが当然だと思ってたけど。(このへんだと「輝く稲穂」とか)
くだんの小学校校歌にはそういうものが全然入ってなかったのが衝撃。
学校周辺に、観察すべき自然がほとんどないじゃん。