披露宴で黒いネクタイはどうかと思います。

小学校低学年の女の子が描いた、「おひめさま」の絵って、どんなものになるか、だいたい想像がつくでしょうか。
 
それがどんな服を着ているか想像が付かない方は、プリキュアの白い方をカラフルにしたやつとか、柔道の谷選手が結婚披露宴で着てたやつとかを想像して下さい。
 
まあ、実際そういう服はなかなか売っている物じゃない(売っているとすればおもちゃ売り場)ですし、普通の親のセンスとして、そういう服は着せません。
 
何事にも例外はあります。
 
私のクラスのA女は、(さすがにおもちゃ屋の服ではないですが)かなりフリルやらなんやらがついた服をちょくちょく着てきます。
 
職員室でも話題になります。
 
「あのセンスはすごいよねえ」
「お母さんが着せるんですかねえ?」
 
「……Aさん、その服はお母さんが選んだの?」
「ううん、じぶんでえらんだの」
 
先日、保護者の方とお話しする機会があって、その時にもちょっと聞いてみました。
 
「そういえば、Aさんって、着る洋服なんかは自分で選ぶんですか?」
「はいー。あたしが選んだ服は着たくないとか言うんですよー」
「へえ。 じゃあ、お店でも自分で選ぶんですか?」
「そうなんですよー」
 
……なるほど。
 
子どもが「どうしてもこの服が着たい」と言った時、それがセンス的にどうか、と思ったら、親はどうするべきなのか、考えさせられました。
本人の意志に従って行動させて、後で本人が恥ずかしくなるのも一つの勉強だ、というのも、それはそれで教育的な態度なのでしょうか。
 
きっと、田村選手(当時)の親はそういう教育的態度を選んだのですね。
 
「……Aさん、今日はそのキャミソール一枚ですか?」
「うん。 あついんだもん」
「……私はおすすめしないなあ……」
 
キャミソールがまずいというわけではないんですが、キャミソールの上からランドセルをしょったせいで、肩の辺りにベルトの跡がくっきり。
 
やっぱり、発達段階によっては親がある程度TPOを考えた服装をさせるのも必要ですね。
 
そういう面で教師は頼りにならないから。