PTA奉仕作業ではお世話になりました。

明日から新学期ですね。
 
昨日は、夏休み明けを前に、PTA奉仕作業がありました。
学校周辺の除草や窓ふきなど、保護者の皆さんには大変お世話になりました。
 
かくいう私は除草班に編入されました。
主な作業は学校の周囲の斜面の草刈り。
 
「先生、これ、どのへんまでやればいいんだい」
「あー……たぶん、上の農道ぎりぎりのところまで学校の敷地なんじゃないかと」
 
どこまで学校の敷地なのか、というのが、死活問題になる人もいます。
 
「なあ先生、このフェンスの向こうは田中さん(仮名)の家なんかい? それとも坂の下まで学校なんかい?」
「たぶん下まで……なんでですか?」
「いや、タバコ吸いてえんだけどよ、校内禁煙だから」
 
生まれて初めて草刈り機というものを使いました。
 
「先生、それ、手元のアクセルゆるめないと刃がとまりませんよ」
「えーと、これかな?」
「……ああー、エンストしたっ! 言うんじゃなかったよ先生」
 
個人的には電動糸鋸を使うのも怖ろしいのに、あんな固定されてない巨大な刃を扱うのは恐怖そのもの。
作業するのが平地ならまだしも、学校の周囲は斜面(というか絶壁)です。
 
多くの学校は、体育館などが災害時の避難場所として指定を受けていると思いますが、本校はそうではありません。
 
なぜなら、学校の裏の斜面が土砂崩れ警戒区域に指定されているから。
 
そういう立地もどうかと思いますが、なにぶん平らな土地がないんだから仕方ありません。
 
「うわあ!」
そんなことを言っているうちに足を滑らせて、くるぶしがのこぎりの刃に接触
 
幸い、一歩踏み出すたびに刃を止めるという超安全運転を心がけていたので、「夏休み中の事故」リストに名を連ねなくて済みました。
 
「K村先生、怪我しないようにねー」
「気をつけます。っていうかつけてます」
「今日は勤務日じゃないから、足がなくなっても労災の適用にならないからねー」
 
うひい。
死活問題。
 
「っていうか、私がこれ持って転げ落ちたら、下にいるS先生のほうが危険ですよ?」
「じゃ、がんばってね」
 
夏休み中、幸いにして大きな事故もなく、きれいになった校舎で夏休み明けを迎えることができそうです。
それもこれも、保護者の皆様の協力のおかげです。
死ぬかと思いました。

  • 2階、3年教室の窓枠、窓ふき班の人たちに容赦なく外されてました。 ……まあ、他に方法はないわけですが……。
  • 以前書いた、黴の生えてしまったスーツ、クリーニングに出したら「ああ、よくこうなるのよね」と、軽く流されました。 よくあるのか。