夏休みですね。

「みんな、夏休みはどこか行くのかな?」
「うん! ディズニーランドと愛知万博に行く!」
 
すげえ。
熱中症で倒れるなよ。
 
「うちはおかあさんのじっかに行くだけ」
「先生も子どもの頃はそうだったなあ。親戚の人も来るのかな?」
「うん、いとことあそぶ」
「そりゃあいいなあ」
 
「うちは子ども会のキャンプ」
「うちもー。いっしょにいくんだよねー」
 
地域の行事に参加するのはいいことです。
 
「先生もきなよー」
「……子どもいないのにか」
 
「うちはホテルにとまるんだ!」
「へえ。どこのホテル?」
「……しんない」
 
オイ。
 
「うちもホテルとまるよー。いっぱくみっかー」
「一泊三日?」
 
わかった、日付変更線を利用したトリックだな?
 
こういう時、どうしても家の経済力の差が見えてしまうのがかわいそうです。
子どもたち自身は気づいていないんだけど(親がけちだからだと思っている)。
 
この子どもたち連れて、ディズニーランドとか水族館とか科学博物館とか行ってやりたいなあ。
人数的には、一人で引率するのも不可能じゃないし、「実費(入場料と昼食代)でお子さんを一日預かります」って言ったら喜ぶ親もいると思うんだけど(自分的には、科学館とかの入場料程度なら自腹を切ってもいいくらいです。人数少ないし。……ディズニーランドの一日パスポートとかだとさすがにきついけど)、教師の車に子どもを乗せるのは安全上の理由で禁止されていて。
バスをチャーターするのは、人数が少ないだけにちょっと不可能だしなあ。
 
ちなみに、「夏季休業」はあくまで子どもたちの休みであって、我々職員の休みではありません。
 
「先生は夏休みがあっていいねえ」なんて言われることがいまだにしばしばありますが、私たちは地方公務員ですから、休みはカレンダー通りです。
 
年次有給休暇に加えて6日間の特別休暇が与えられますが(夏のうちに消化する必要があります)、それ以上に休みたければ年次有給休暇を消費する必要があります。
まあ、長期休業以外に年休を使う機会なんてありませんが(例外:ノロウイルス。ていうか病休はどこへ?)。
 
ちなみに私は、今日は野球大会の児童引率で5:30出勤。
明日は7:00。
 
おかしいよ! カレンダー通りじゃないのかよ!
ていうか土日が普段より早いってどういうことよ!
 
なんか、他にも国語科研究会だの情報メディア教育部会だの教育相談研修会だのが軒並み夏期研修を企画していやがりまして。
研修会に出席するだけならまだしも、事前に資料を作成していかなきゃなりません。
お前ら、教員は夏休みは暇だと思ってやがるだろ! 身内なのに!
 
事務「……先生、特別休暇、どこかで取得してもらわないと困るんですけど」
自分「……いや……私も困ってるんですけど」
 
夏休みの勤務表を組んでみたら、年休どころか特別休暇も消化しきらないありさま。
(帳簿操作で特休だけは取得した扱いに)
 
その上、土日には野球の練習試合がぎっしり。(土日の部活動指導は勤務ではない扱いなので、代休はなし。特別措置法の規定*1に従い、給与もほぼなし)
するとつまり平日より集合が早いわけで。
……ぐはー。
担当の子どもたち連れてディズニーランドなんて夢のまた夢ですか。
 
ああ、夏休み、どこに行かなくてもいい。
ただ、土日くらい朝寝がしたい。

*1:公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法 第三条第二項:教育職員については、時間外勤務手当及び休日勤務手当は、支給しない。