先日、弔問に行って参りました。
前日になくなった方のお悔やみを……と、
「……あれ、喪服じゃなかったですか?」
「うーん、『取り急ぎ駆けつけた』ということだから、落ち着いた服ならいいんだ」
「でも、喪服でも変じゃないよ、全然」
その後親と話したら、「若いうちにそういう失敗をしておくといいんだよ」。
やっぱり失敗なのか。
だって前日に連絡網で回ってきたんじゃないか……。
と、その話ではなく。
なにぶん、亡くなられたのがまだ若いご長男でしたから、痛ましいこと限りないんですが。
遺体の寝かされている部屋に入りますと、やはり北枕。
ところが、その上に、着物が掛けてあるのです。
普段着ではなく、着物。
それが、上下逆(裾が頭の方)に掛けてあるのでした。
そして、胸の上には、ほうきが置いてありました。
これは普通のシュロ箒。
「どんな意味があるんだろう……」と思ったんですが、その場で尋ねないだけの良識は私にもありまして。
どんな意味があるんだろう。
たぶんあれですよ。
何か、ヒトが死んだ時やってくる悪いものが、死者の頭と足を間違えるようにですよ。
そして、箒神様が守って下さるのですよ。
違うかな。
「こうじゃないか?」という意見がある方は是非。