教えて君。

前に書いたとおり、今年は校務分掌が少なくて、かなり学級経営に専念できそうです。
 
でも、その分、他の先生にしわ寄せが行っているわけで、その点は申し訳ない思い。
 
それで、この間、
 
「今年は、他の先生方のお手伝いをいっぱいしようかと思ってます」
 
……と、H教諭に漏らしたら、
 
「いや……、K村先生も、そろそろ自分のカラーを出す時期だよ。お手伝いばかりじゃもったいないよ。埋もれないようにがんばりな」
 
……と言われました。
 
ううん。
なんか、まだまだ周りの先生に教わる一方のような気がしていたんですが……。
自分のカラーかあ……。
 
今年は五年目研修だというのに、相変わらず新人気分の私。(学生気分、という話もある)
 
それはそれとして、この間、学校の出発会*1の二次会で、教務主任から聞いた話。
 
「俺が若い時、事務の先生がいてさ。 その先生に、酒の席で言われたことがあるんだよ……」
 
その事務官の言は以下のようなもの。
 
『先生。 先生らはエリートだ。 エリートだから、一度や二度失敗しても、笑って許してもらえる。
出勤簿の印を押すのが遅れても、書類が提出日にできてなくても、それで責任を問われるようなことはないだろう。
 
けど、俺らは違う。
 
書類でも出勤簿の印でも、必要な時にそろってないと、上から怒られるんだ。
先生らが印を押すのが遅れたせいで、俺らが怒られる……。
その気持ちがわかるか?』
 
「それ以来、出勤簿はもちろんだけど、なんていうかな、それまで自分は、ほんとに学級のことだけ、自分のことだけ考えてやってきた。
でも、それだけじゃなくて、学校はチームなんだ、自分の仕事の仕方で迷惑を受ける人もいるんだ、ってことを考えるようになったな」
「ははあ……」
 
私、自分がエリートだなんてちーとも思いませんが、提出物は明らかに遅いので耳が痛い。
 
確かに、学校という職場にいると、そういうシビアさに直面することが少ないんですが、教員は学校の中だけで仕事をしているわけではなくて、学校外とも関わるわけですし、事務や校長・教頭・教務なんかは日々外と関わっているわけですから、そういう甘えは捨てないとだめですよね……。
 
……とりあえず、出勤簿は毎日押そう。
 
しかし、なんというか、こうして尊敬できる先輩が職場にいる、というのは、しみじみ幸福なことだと思いますね。
……って、教わるばかりのつもりじゃいかんのでした。
 
がんばります。

*1:年度当初にやった宴会。普通は、転入職員の「歓迎会」なんですが、今年は統合鱶沢小学校のスタート一年目で、全員が新任、ということで、このような名目に。……まあ、やることは一緒。