先日ちょっと考えた素朴な疑問。
国文法の話なので、興味のない人には全然面白くない話です。
(興味がある人は、こんなのとっくに答えがわかってるだろうし)
日本では、幽霊は「うらめしやー」と言って出てくることに相場が決まっています。
「恨めしや」は、「恨めしい」ということでしょう。
これは、動詞「恨む」が形容詞化されたものであろうと思います。
同様のものには、「妬む」>「妬ましい」や、「疑う」>「疑わしい」、「憤る」>「憤ろしい」、「嘆く」>「嘆かわしい」、「厭う」>「厭わしい」などがあります。
……が、そのどれを考えても、もとの動詞に「a-しい」がついたものです。
つまり、「しい」の前は、あかさたなはまやらわ、ア段の音だと。
だとすれば、「恨む」>「恨ましい」となるのが本来のような気がしますが。
なにゆえ、恨めしい、だけが「e-しい」の形になったのでしょうか。
たぶん、国語科でまじめに勉強していた人々なら即答できるはずの疑問なのですが、あいにく不真面目な学生だったのでさっぱり。
ちょっと自分で調べてみるかと思いつつ、「うらましい」で検索したら、実に6000件以上がヒット。
で、どうやらどれもこれも「うらやましい」を誤ってそう表記しているのであるらしく。
……前に、「CLANP」で検索したら4300件くらい出てきたっけ。
実に悲しましいことであります。(誤)
補足
……よく見たら、「憤ろしい」は「o-しい」の形じゃないか。
駄目だ、自分。