汚染水の水たまり。

 暑い日があったり寒い日があったり色々ですが、来週はプール開きの予定です。
 
 学校によるでしょうが、屋外プールの場合、夏場以外は濾過器・殺菌機は停めてしまいますし、落ち葉は入るは藻は生えるわで、緑色になっているところが多いと思います。
 で、プール開きに先立ち、一度その水を抜いて、たまった泥や、コンクリート表面に形成されたバイオフィルム的な何かを、高学年児童がきれいにする「プール清掃」という行事があります。*1
 単純作業ではありますがなにぶん広さがありますから、子どもの数の力でやっつけた方がよい仕事なわけです。
 
 ……が。
 
 お察しの通り、今年は教育委員会から通知が。
 
「年度当初の計画通り、児童にプール清掃をやらせるのは差し支えない。
 差し支えないが、その実施前に、プールの底にたまった泥や壁面の藻などは、職員が洗い落としておくこと。
 放射能については問題ないと考えているが、念のための措置である」

 
 ………………………………。
 
 まあ、いいですけどね。
 子どものため………………にならないとまでは言えないし。
 
「なお、このような対応を行ったことについて、保護者等に特に連絡するには及ばない」
 
 なんなのその隠蔽体質。
 
 ……でもまあ、風評被害を拡大するのは、誰かが
「念のため」
 に何かする、ということそのものである、と聞くしなあ……。
(「風評被害社会心理学http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/2011sanrikuoki_eq/fuuhyou.html
 
 と、いうわけで、先日の放課後、職員でプールをゴシゴシとやったわけです。
 そして翌日、高学年児童が再度プール清掃。
 
 ところが、さらにその数日後、またしても教育委員会から通知が。
 
「市教委・県教委に、プールの安全性について保護者から再三にわたり問い合わせがある。
 校内の空間線量についてはすでに計測して安全性を確認しているが、念のため、プールについても検査を実施することとする」

 
 ……で、一度満水まで水をためた後、一週間ほど放置して、それから業者が水を検査するんだそうです。
 そして、検査結果が出て、安全性が確認されてからプール開き。
 
 検査結果はそんなに早く出ませんし、一度に検査できる数にも限りがあるので順番待ちです。
 
 つまり、プール開きがいつになるかわからないという。
 
 ………………それは…………子どものためにならないと思うなあ…………。
 

*1:「体育」として扱うこともあれば「学校行事(勤労生産・奉仕的活動)」の一種として扱うこともあり。
 これまた学校により様々です。