正直、もう放射能の話はいいよ、と思うんですが、やはり影響が大きいわけですよ。
いや、被曝量じゃなくて地域社会的な影響が。
数日前、校長先生が、何やら紫色の粒の詰まった袋(サイズ的には、角形2号封筒…A4の書類が入る封筒と同じくらい)を見せて言いました。
校長「……これ、校長会でもらってきたんだけどどうしたらいいと思う?」
K村「なんですかそれ?」
校長「ヒマワリの種」
紫色なのは、病気や鳥などによる食害を防ぐ農薬がまぶしてあるから。
つまりプロ仕様。
K村「……それって、放射性セシウム対策とか……」
校長「たぶん」
K村「たぶん?」
校長「各学校宛に寄付があったんだと。匿名で」
うわー……。
まあ、煎って食べるわけにもいきませんしね……。
“食害”を避ける仕様になってるし。
仕様的にも量的にも「業務用」なヒマワリの種を、市内全小中学校に寄付ですよ! 匿名で!
かっこいいなーあこがれちゃうなー(棒読み)。
K村「……でも、その育ったヒマワリを……」
校長「うん、セシウムを吸収したヒマワリをその後どうすんだ、という問題があるんだよな」
そのあたりの課題は共有されていました。
校内では。
草むしりでとった草などを集めておく場所は校内にあるのですが、それは堆肥化して学校農園に鋤込むわけでして。
それだと、校内の放射性セシウムをわざわざ濃縮して野菜に吸収させるようなものです。
……まあ、なんにしても本県周辺では、とりたてて大きな問題にはならない量ではあるのですが……。
「タイガーマスク」の時にも言われたことですが、寄付をするのであれば、本当に必要な物がなんなのか、相手先と相談することが必要であるよなあ、と思ったことでした。