無償の愛。

今日はバレンタインデーでした。
そして、間もなく私の誕生日でもあります。
 
ちなみに、卒論の誕生日はほぼ来月、ホワイトデーの直近です。
 
このため、私たちはお互いのプレゼントを、
「バレンタインデー兼バースデープレゼント」
「ホワイトデー兼バースデープレゼント」
……として贈り合っています。
 
さて先日。
 
卒論「あのねー、先輩……」
K村「なに?」
卒論「あたし、今、貧乏なの……」
K村「私もだ」
卒論「それでね、今度の先輩の誕生日、プレゼントなしでもいい?」
K村「ああ、いいよ」
卒論「ほんと!?」
K村「そしたら、卒論の誕生日もプレゼントなしね」
卒論「ええーっ!? ひどーい!」
 
……なんで?
 
K村「……なんで?」
卒論「うー、じゃあ、先輩の誕生日、お料理作ってあげる!」
K村「それはうれしいなあ」
卒論「ほんと!?」
K村「うん。じゃあ、私も卒論の誕生日に何かおいしいもの作ってあげるね」
卒論「えー……。 いい。何か買って」
 
ひでえ。
 
K村「なんでよ。……それに、言っちゃなんだが、卒論より私の方が料理上手いぞ」
卒論「ひどーい! もういい、作る気なくした」
K村「いや、作ってくれるのはうれしいんだけどな」
卒論「ほんと?」
K村「本当だよ。だから、お返しに私も何か作ってあげようという……」
卒論「うー。だって先輩、いつも『プレゼント何がいい?』って言うと、『特に欲しい物ない』って言うじゃん!」
K村「だって、ないんだもの。それでいつも、卒論が私に似合いそうな服を見立ててくれるわけだけど」
卒論「そうじゃん!」
K村「いや、私は、それで満足なんだけど。そういうセンスは卒論の方がずっと上だし」
卒論「いいもん。借金してでも先輩にプレゼントあげるもん」
K村「いや、そんなことしなくていいって」
卒論「だって先輩がそう言ったんだもん!」
 
言いましたか?
 
K村「いや、言ってないってそんなこと。お互いお金がないんだし、今年は質素な誕生日でもいいんじゃない? ってことなんだけど」
卒論「うー……」
 
……えらく理不尽なことを言われている気がしますが。
 
でも、M先生(卒論より一つ年上。女性)にこの話をしたら、
「彼女さんがそう言うのは当然ですよー!」
と言われました。
 
……当然なのか。そうなのか。