皆さん、アンデルセンの
「エンドウ豆の上のお姫さま」
っていう童話、知ってます?
知らない方は、あらすじがこちらに。
http://hukumusume.com/douwa/pc/world/06/06.htm
私、これを幼稚園の頃に読んだんですが、非常に納得のいかなかった記憶があります。
その違和感を言葉で表せば、
「なんでこのお姫様は罰を受けないの?」
……ということになるでしょうか。
「こんな贅沢な人間は罰を受けるべきだ」
……と、幼稚園時代の私は思ったのですね。
そんなのを好きこのんで后に迎える王子の気が知れない。
……幼稚園時代から、家風に染まっていたんだな……。
さて、それはさておき。
すでに、結婚後に引っ越す予定の部屋は決まっており……っていうか、すでに部屋は借りてあったりします。
(例の新しい冷蔵庫とか新しい洗濯機とかもすでにそこに入っています)
家具も必要だ、というので、先日は家具店に行きました。
なんでも、閉店するとかで、食器棚やら食卓セットやらがみんな3割引くらい。
卒論ちゃん「得しちゃったね!」
K村「そうだねえ」
で、さらに足りない物を買うために、大手家具チェーンに。
すると、さっき買ったのと大体似たようなクラスの商品が、ほとんど同じくらい(物によってはもっと安く)売っているのでした。
K村「これは……」
卒論ちゃん「あー、きっと、さっき買ったのの方が、品質がいいんだよ!」
K村「そう考えるべきなんだろうね」
卒論ちゃん「ほら、いい物を買って長く使うのって、先輩のおうちの考えとも合ってるんじゃない?」
K村「そう……だね」
半分くらい合ってます。
卒論ちゃん「でも、〜〜インテリアでお洒落な家具が欲しい!……とか言わないだけ、あたしは偉いと思うんだにゃ!」
K村「そんな贅沢な女は嫌だ」
卒論ちゃん「えー? でも、妹だったら絶対そう言うよ?」
K村「私は、家具っていうのはホームセンターで買うものだとばかり思ってました」
確か、私が高校に入るまで、私たち兄弟に「学習机」というものはありませんでした。
カラーボックス2つに合板を渡したものが「机」だったので。
もちろん、どっちも買ったのはホームセンター。
K村家の考えは「安い物を買って長く使う」なのです。
ともあれ、そんなこんなで生活に必要な物品もそろい、アパートは大体生活できる部屋になりました。
引っ越し業者は頼まないことにしたので、荷物はぼちぼち運んでいるところです。
母との会話。
私「……でさ、コタツぶとん、買おうかどうしようか迷ってるんだけど」
母「それくらい買ったらいいじゃないの。ずいぶん長く使ってるでしょ? 2人で使うには小さいし……」
私「あ? いや、違うんだ。私の部屋に置くコタツの話。彼女の部屋には彼女のコタツがあるの」
母「え? 2人とも自分の部屋があるわけ?」
私「そう。そりゃあ、彼女にあの使い古しのコタツ布団は使わせられないわな」
母「それは……自立的でいいわね。始まる前から家庭内別居っぽいけど」
ほめたいんですかけなしたいんですか。
私「でさあ……。彼女、自分の部屋に、新しく買った家具をどんどん入れてるんだよね」
母「おしゃれなのを?」
私「うん……センスはいいから。お金は、自分の部屋に入れるのは自分で出すことにしてるんだけど」
母「ふうん」
私「でも、っていうか、新しく家具を買ってるのは彼女だけでさ。こっちの部屋に入ってるのは、いい加減塗装もすり切れたようなカラーボックスがいくつも……」
母は苦笑しておりました。
いや、可能な限り出費は避ける、というのは正しい判断であろう……と、固く信ずるのではありますが。
私「で、向こうはもう住める感じ」
母「いつから住むの?」
私「彼女は式のちょっと前くらいから」
母「……別々に入居するの?」
私「そう。だって、アパートからだと学校まで遠いから、なるべく引っ越すのは後にしたいし。それに、彼女、今まで一人暮らししたことないんだよ」
母「うんうん」
私「だから、短い期間とはいえ、アパートで一人暮らしするのも、お互いのために良い経験であろう……ということでさ」
母「……いいわね。……なんか、あんたが婿入りするみたいだけど」
その発想はなかった。
っていうか、ムコとかヨメとかいう発想が全然ないのは母の影響なんですけどな。
……というわけで、色々と準備が進行中である、という話でした。