ふところにも温かい。

そろそろ本格的に寒くなってきました。
 
私も、もうしばらく前からコタツを出していますが、コタツでは朝の冷え込みに対抗できず、朝ふとんから出るのが大変。
 
で、私の部屋には石油ファンヒーターもあるのですが、一人住まいでコタツとファンヒーター両方付けるのも地球に優しくないなあ、などと躊躇してしまいます。
 
……と、そんなある日、ネットで発見したのがこれ。

IBF 温風ヒーター用省エネダクト 80cm

IBF 温風ヒーター用省エネダクト 80cm

省エネダクト。
ファンヒーターの温風を、パイプを通じてコタツの中まで導くことで、コタツを付けなくても温かい、というアイデア商品です。
 
「本当かよ?」
とか思いましたが、早速使ってみることにしました。
 
すると驚くなかれ、温かい!
 
やってみるまでは、
「コタツは空気の出口がないから、温風が吹き込もうにも入らないんじゃ?」
とか、
「自分の足の臭いが吹き出して来るんじゃ?」
とか、色々疑いましたが、そんなことはありませんでした。
 
っていうか、むしろ暑いくらいなのが困りものですが、その辺は、ファンヒーターとの距離を調整したりすればなんとでもなるところしょう。
 
ちなみに、色々な商品タイプがあるようですが、私が使っているのはこれ。

(吸気側)
 

(排気側アップ)
 
総製作時間10分。
制作費0円。(段ボール自体、職員行事のビンゴで当てたので。……もちろん、中身ごとですよ)
 
オチが見えていた?
……そうですか。
 
いや、下のサイト(ホームセンタバロー)を見ると、
http://wbt.valor.co.jp/vghp/20_fujiya/25_diy.asp?Cont=2004/12/07
 
タツに使えば1ヶ月で約3500〜4000円の電気代節約になります
 (600Wのコタツで1日平均10時間使用したときの数値)

 
……って書いてあるんですけど、日中出かけてるし、10時間も使わないんじゃないかな?(うっかりコタツで寝てしまったりするともっと使いそうだけど)
買ったとして、一冬で原価回収できるかな? ……とか思っていたら、「うちでは塩ビパイプで代用しています」って書いている人がいてですね。
そうか、なにも金属製じゃなくてもなんとかなるのか?
って思って、自作してみました。
 
焦げ臭いにおいとかがしてきたらやめよう、と思いつつおそるおそる試してみたんですが、何の問題もありませんでした。*1
考えてみれば、ファンヒーターというのはそもそも物が燃えるほどの高温の熱風が吹き出すような恐ろしい機械ではないわけですね。
それでも心配なら、吸気フラップ*2をレンジガード(ガス台の油はねをさえぎる、アルミ製のあれ)で作ればいいんじゃないでしょうか。
 
ただ、私の部屋にあるファンヒーターは、北海道に赴任するに先だって両親が買ってくれた(感謝)、北関東としては大型のものなので、どんなファンヒーターでも期待したほどの効果があるとは保障できませんが。
 
……と言いつつ、実は今のところこの超省エネダクト、使っていません。
 
というのも、コタツはファンヒーターよりもずっとエネルギー効率の良い暖房器具なんだそうで。
(電気を熱源にしてるから効率悪いんじゃないか、と疑っていたんですが)
 
なので、省エネダクト、というのは、あくまで
「コタツとファンヒーターを併用するよりは、ダクトを使った方が良い」
というレベルの話なのですね。
 
そんなわけで、私は当分の間は「コタツ+厚着」で過ごすことにします。
 

 
件の段ボールの中に入っていたやつ。
 
エネルギー効率が悪い……という以前に満足に温まらないので、ほとんどほこりをかぶったまま。
 
私が北海道に行った後、母は
「あんたが北海道に行く、っていうんで、あわててファンヒーターなんか買って持たせちゃったけど、考えてみたら現地で買った方がよっぽどいいのが売ってたわよねえ」
とか言ってましたが、現地に行ったらファンヒーターなんてお手軽な暖房器具はそもそも使われていなかったという。
 
何より温かいのは親の思いやりですね、という美しい何かで終わる。

*1:ただし、試してお宅が火事になっても、私は一切責任を負いませんのであしからず。

*2:大層な名前で呼んでるけど、要するに入り口の上で斜めに持ち上がってる段ボール板。