もはや戦後ではない。

国語で、「ちいちゃんのかげおくり」の勉強をした時のこと。
 
知っている人も多いでしょうが、戦争のために命を落とす、小さな女の子の話です。
 
学習に先立って、まず、基本的なことをおさえねばなりません。
いつ、どこの話で、登場人物は誰か、とか。
 
K村「さてみなさん、これはどこの国のお話ですか?」
児童「えー……? わかんなーい」
 
ががーん。
 
確かに、「ちいちゃん」以外に人名は出てこないし、地名も何も固有名詞は出てこないけど……。
でも……でも……。
 
嗚呼。昭和は遠くなりにけり。*1

*1:同じあまんきみこ作の「車の色は空の色」にしても、シリーズの中には戦争をテーマにした話があります。「すずかけ通り三丁目」とか。
教科書に載っている「白いぼうし」からはそんなことは感じませんが、あれ、実はかなり戦争の記憶が生きていた時代が舞台なんですよ。タクシー代もえらく安いし。