祖先も祖父も。

かつてどこかで見た川柳。
〜運動会 教えぬ筈の 曲ばかり〜
 
思い出話です。
(今回、リンク先は全部音楽が流れます。音量注意)
 
運動会の入場行進とかについて、「軍隊調だ」などの批判はよく耳にします。
 
参照:
http://www1.neweb.ne.jp/wb/soutou/nanka.swf
 
……いや、別に批判ではない気も。
 
しかしまあ、実際の所、運動会の競技の時にかけられる曲は、多くの場合、それ専用に編曲されたCDが使われます。

並足行進曲
 1 マツケンサンバ
 2 宇宙戦艦ヤマト
駆け足行進曲
 1 GOLDFINGER’99
 2 天国と地獄
 
……みたいな、普通のアルバムとしては断じてありえない選曲のCDが市販されているのです。
 
ですから、例えば運動会の徒競走で軍艦行進曲がかかっていた、なんてことは、例えば万国旗にソ連の国旗が混じっているのと同じくらいあり得ないことです。
 
…………。
 
小・中学校時代、定期的に校庭で全校集会があって。
終わって校舎に戻る時、毎回校庭を一周行軍行進してから戻っていたんです。
 
考えてみれば奇怪な風習だよなあ。
 
「指はぴんと伸ばして!」
「右、左、右、左!」
……とか、指導する先生方も疑問を感じなかったんだろうか。
私だったら絶対適当にやっちゃうけど。 
 
で、中学の時、行進曲としてかかっている曲、今でもメロディーはよく憶えているんですが、音楽に疎い私のこと、曲名はわからず。
 
それが先日、ふとしたことから判明しました。
 
これでした。
 
……。
 
さっきの「独逸青少年團歓迎の歌」もそうでしたが、「見よ 高らかに伸び行く日本」みたいに、我が国を伸びゆく青年として描写しているのが、私などの目から見ると新鮮に思えますね。
 
……誰が持ち込んだんだろ、この曲……。
 
蛇足ながら、小学校の学芸会で「ほんとうの宝物は」をやりました。
 
世界の(架空の)国々が集う「世界宝物コンクール」。
そこに、うさんくさい「空飛ぶ絨毯」を持ってくる「アラマア共和国」。
 
私の出身校では、共和国代表はターバンを巻いていました。
 
指導している先生達が、
「何か、出てくる時にテーマ曲が欲しいですよね……」
「うーん。よし、明日までに何か探してきましょう」
 
で、その先生が持ってきたのが、
 
これ。(これはやや音量小さめ)
 
……聞いた我々はけらけら笑っていたけれど。
これが本当の「トルコ行進曲」。
 
しかし、思えば、録音・再生といえば磁気テープで、インターネットなんて物もない時代、こうして音楽を探してきた先生方はすごいですね。
 
でも軍歌はヤメテ。
 
……しかし、思えば、
蛍の光みたいな例
もあるしなあ……。
 
あの「とまるも行くも 限りとて」ってわりとそういう意味だったんですよ。
 
だからほら、森山直太朗の「さくら」は軍歌だと(以下略)