運動会を終えて。

filinion2006-05-30

日曜日に予定されていた運動会は、雨のため順延となり、月曜日に実施されました。
月曜日の天候も心配されており、実際、右に掲げた写真のごとく、雲行きは怪しげだったのですが、結果的には閉会式ぎりぎりに多少小雨がぱらついた程度ですみました。
 
私も、6:20ごろに出勤し、校庭の水たまりをスポンジで吸い取るなどの作業を手伝いました。
なんか、「賽の河原」とかいう言葉が頭をよぎるんですよ、あれ。
やってもやっても水がしみ出してきて。
 
日曜朝に急遽作られた、「雨天臨時プログラム」では、いくつもの競技がカットされ、障害物競走をただの徒競走に切り替えるなど、かなりの単純化が図られていたのですが、月曜は、ひとまず天候も落ち着いている、ということで、本来のプログラムに沿って実施されました。
 
それでこそ、デジカメを用意した甲斐があったというものです。
やはり、徒競走だけでは華がありませんし。
 
かつてと違い、保護者・教員とも、カメラ・ビデオカメラはみんなデジタル。
フィルムの心配がないので撮りたい放題です。
 
聞くところによると、都市部の学校の運動会では、やたら充実した装備でやたら熱心に(それも学年関係なく)子どもたちの演技を撮影する不審な人が出没したりするそうです。
 
もちろん、僻地にある本校といえど、油断はできませんが。
 
私に関して言えば、やはり担任の子たちを撮影するのがメインです。
そのひまがあれば、ですが。
 
そしてグランドの上にひるがえる幾条もの万国旗。
やはり運動会はこうでなくては。(前日、日曜日には、「雨で濡れると重くなって切れる可能性があり、危険」という判断の下、万国旗は飾らなかったのです)
 
それでこそデジカメを用意した甲斐があったというものですね。
ほら、やっぱり華が。
 
 

 
デジカメを用意した甲斐が。
華が。 
ハラショー!
 
……それはともかく。
 
今回、勉強したこと。
 
1 プログラム編成について。
運動会のプログラムを組む時は、
「1:1・2年障害走
 2:3・4年障害走
 3:5・6年障害走」
などという編成にしてはいけません。
なぜなら、障害走は出し入れする用具が多く、連続すると用具係の負担がそこに集中してしまうからです。
また、リレーなどのトラック種目と、玉入れなどのフィールド種目を交互に入れると、前の競技をやっている間に次の競技の準備を行えるので、進行がスムーズになります。
 
2 障害走について
障害走も、単にいろいろな障害を入れるだけでなく、テーマを設けるとより楽しめます。
今年の1・2年は、「そろそろ学校に慣れた時期なので、学校での様子を再現する」と称して、「とうげこう」「そうじ」「すいえい」などと書かれたくじを引き、それに合わせた持ち物や服を身に着けて走る、というものでした。
また、この種の小道具を使う競争(スプーン競争的なもの)では、一回使った道具を元に戻す係の人が必要になるため、その負担を軽減する工夫があると良いです。
1・2年障害走では、くじは、カードとか封筒とかではなく、よく観光地にある顔出しパネルのような、顔をはめる穴の空いた大きな板でした。
 
子どもたちは、裏返しになったパネルを一枚選び、拾って、顔をはめて、そのままスタート地点まで駆け戻ります。
で、同じチームの子に、「自分が選んだパネルになんと書いてあるか」を教えてもらって、再びパネルを拾った地点までとって返します。
で、そこにパネルを置いて、着替えポイントまで走るのです。
 
つまり、よくある「カードと封筒」形式だと、係の人が一走ごとにカードを準備しなおさなければならないところ、子どもたちが自分で元に戻すようになっているのです。
しかも、普通のくじ引きだと、その子が何を引いたのか観客にはわかりませんが、この場合はでかいパネルに大きな字で「きゅうしょく」とか書いてあるので、誰の目にもはっきりとわかります。(本人を除く)
 
着替えた後の衣装も、ゴールする前に脱いで、衣装ごとに所定の箱に入れなければならないことになっており、ごちゃごちゃに脱ぎ捨てるのに比べて用具係は楽でした。(脱いでからゴールするまでにもう一ステップあると、戻すのにさらに時間の余裕ができたと思います。まあ、あまり競技時間が長くなるのも問題ですが)
 
いや、臨時プログラムでなく、予定通り実施できて良かった。
 
低学年の子どもたちの、自分がかぶってるパネルになんと書いてあるか友だちに聞く姿とか、わあわあ口々に教えようとしてかえってわけがわからなくなっている姿とか、水泳帽とゴーグルをつけて走ったり必死で給食着を脱いだりしている姿が実にかわいらしく、にやにや笑ったりけらけら笑ったりしながら楽しく写真を撮らせてもらいました。
 
自分の担当の子でもないのに熱心に。
 
……不審な人?