インストラクトジャマー。

 先日、イグノーベル賞受賞の「スピーチジャマー」なるものの記事を読みました。

話している人の声をマイクで拾い、約0.2秒後に指向性スピーカーで声を本人に送り返す仕組み。普段、声は出すのと同時に自分にも聞こえるが、少し遅れて聞こえるようにすると、なぜかうまく話せなくなることが分かっており、この現象を応用した。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG21008_R20C12A9000000/

 つまり、人間は発話するにあたって、自分の声を聞きながら発声を制御しているので、そこを攪乱するとうまく話せなくなる、ということなのかな、と思いました。
 
 話変わって。
 先日まで、本校でも運動会の練習があったんですけど。
 
 マイク持って
「前へならえ!
 えー、それでは、入場行進の練習を……」
 とかしゃべってる時に気づいたんですけど、校舎に設置されたスピーカーから聞こえてくる自分の声って、明らかに遅れて聞こえてくる……。
 
 スピーチジャマー的な発話遅延機能を持った状況って、実はずっと以前から身近にあったのだなあ、と。
 
 これでうまく話せなくなるんなら、運動会の練習が不可能……というか、毎年の運動会でPTA会長とかあいさつできなくなるんじゃね?
 
 ……しかし、そう気づいてしまった瞬間、急に自分がうまく話せなくなるという現象が発生しました。
 やべえ。
 
 校舎からの声は、
「遅れて聞こえるものだ」
 ということがあらかじめ理解されているので、あまり気にならない、ということなのでしょうか。
 スピーチジャマーは不意打ちだから効くとか。
 
 まあ……効く人と効かない人がいるかも知れないよな、と思ったことでした。