君が代は、千代に八千代に。

アッラーフ、アクバル!
讃えあれアッラー、万軍の主!
 
とか書いておけば、多少更新が滞っても「ひょっとしてイギリス軍に拘束されたのでは」なんて心配してもらえるでしょうか。
 
……なんてことをちまちまと書いていたら、アップロードするまでの間にイギリスでもエジプトでもテロの嵐。
拘束どころか問答無用で射殺されかねない世界ですか。
 
正直、夏休みで子どもがいないとネタに困るんですが。
仕方がないので先日のニュースを見ていて思ったこととか書いて無理矢理更新。
 
サテ、先日私がニュースを聞いておりますと、皇位継承についての有識者会議が報告をまとめ、皇室典範の改正について2つの意見を提出したとの報道をしておりました。
(ニュース一覧:http://news.google.com/news?q=%E7%9A%87%E5%AE%A4%E5%85%B8%E7%AF%84%E3%80%80&hl=ja&lr=&sa=N&tab=nn&oi=newsr
皇室典範に関する有識者会議http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/index.html
 
それによりますと、つまりは

  1. 旧皇族の皇族復帰を認め、養子縁組も可能にする
  2. 女性の天皇即位も可能にする

のいずれかが、安定して皇位継承を続けるための方策として必要だということなのですね。
 
無論、小生は一介の地方人に過ぎませんが、皇国の将来を憂える陛下の赤子の一人と致しまして、僭越ながら愚見を申し述べさせて頂きたいと思います。
 
先ず思いつきますのは、この両案とも、現在の天皇制を若干開かれたものとし、ある意味「戦後民主主義」体制に合致したものとするであろう、ということであります。
 
しかしながら、抑も今回の改革の目的は、なにも天皇制を民主化することではなく、天皇制の本質を守ることである、ということを我々は忘れてはならないと思うのです。*1 
天皇制の本質とは、言うまでもなくその万世一系性にあります。
 
その観点から言えば、第二案の方が好ましいかと私は考えます。
 
というのも、所謂旧宮家は、戦後六十年を経て民間人と婚姻関係にあるところも多く、万世一系という観点からは望ましくないように思われるからであります。
一方で、女性天皇推古天皇を始め過去に例がありますし、天皇が男性であるか女性であるかという事実は、天皇家の血筋を直接引いているという事実から考えれば些細なことと考えます。
このことは、市井の男性と皇女のいずれが天皇家に近いかを考えれば自明でありましょう。
 
しかしながら、世間には天皇家と皇国日本の二千六百有余年の歴史を顧みぬ輩も少なくありません。(周知の事実かとは思いますが付言致しますと、今年は皇紀2665年にあたります)
「日本の伝統文化」なるものを語るのに、江戸時代辺りのことばかり、甚だしきは明治以降のことを持ち出すような者どもは、「天皇は男性でなければならぬ」と騒ぎ立てるでありましょう。
 
本来、日本臣民統合の象徴であるべき天皇が、かように国論を二分する議論の火種となってしまうのは、一国民として誠に残念であり、陛下に対し恐懼に堪えません。
 
そこで提案であります。
自分で申すのもおこがましいのですが、かかる議論を一掃し、天皇制の本質を護持し、なお一層確固とせしめる妙案であります。
 
現在のバイオテクノロジイの粋を結集すれば、生物の体細胞から、同一の遺伝子を具えた新生児を創り出すことなど造作もありません。
つまり、陛下のクローン培養であります。
 
クローン陛下は、血筋の点については、なにぶん遺伝的には直系の子孫どころか陛下と同一人物でいらっしゃるのですから誰も文句のあろうはずもありません。
お世継ぎの心配も無用となり、万世一系どころか万世一代の究極の天皇制であります。
陛下の御在位の長からんことは、一億臣民の願いでありましょう。
 
尤も、性別については、永久に男性天皇が在位することについて苦情もあるでありましょう。
天皇制に苦情を申し立てるなど誠に畏れ多いことではありますが、幸い今上天皇陛下は男性でいらっしゃいます。
つまりX遺伝子・Y遺伝子双方の性遺伝子を具えておいでですから、将来的な議論の結果如何によっては、遺伝子操作によって次の天皇を女性(遺伝子XX)にすることも容易なのです。
たとえば、男女交互に即位する、ということも可能です。
 
さらに考えるならば、天皇陛下始め皇族・旧宮家の方々の遺伝子を採取し、照合することによって、今上帝以前の天皇の遺伝子形、ひいては「真に純粋な天皇の血筋」を再現することも可能であるかも知れません。
どのみち南北朝以前にはさかのぼれませんが、科学の力によって神代の皇統、すなわち初代神武帝を復元することができるとすれば、これこそまさに科学の勝利、神州日本の復活であります。
 
これこそ一億赤子全てに受け入れられ、且つ、大御心を安んじ奉ることのできる最良の解決策であろうと信じます。
宮内庁の方々に対し、どうか本案を真剣にご検討下さるよう、お願いする次第であります。
 
……と。
 
これで、しばらく更新が滞っても、右翼に殺られたんじゃないかとみんな心配してくれるだろう。*2

*1:ていうか、銀河英雄伝説の「皇太后にどのくらい権限を認めるべきか?」という議論を思い出しました。
「皇帝に万一のことがあったら、ということを考えると、皇太后にも相応の権利を与えるべきだ」
「いや、将来能力のない皇太后が出てきたら、帝国に混乱をもたらすことになる」
……という。

*2:なお、実際の皇位継承問題については、「女性天皇」と「女系天皇」は微妙に大きな違いがありますし、「女性天皇はいるにはいたけど、あくまでピンチヒッターであって、男女が同等に皇位を継承したわけではない」というのが実態であることもわかっています。その辺指摘しなくても大丈夫ですので、念のため。