子どもたちの集団遊びに関する考察

 みなさんは、「ちゅうせんふみ」という遊びをご存じでしょうか?
 私は大学を出るまで知りませんでした。
 
 「中線踏み」と書くみたいです。*1
 
 どうやら、子どもの集団遊びの多くがそうであるように、割とローカルな遊びらしいので、ルールを先に説明。
 
 中線踏みのルール

  • 2つのチームに分かれる。
  • コートには、平行して引かれた二本のスタートラインと、その中央にやはり平行して引かれた線(中線)の、三本の平行線が引かれる。
  • 各プレイヤーは、それぞれのチームのスタートラインからスタートし、中線まで行ってこれを踏み、再びスタートラインまで戻る。
  • 他のチームのプレイヤーと接触した場合、後から自分たちのスタートラインからスタートした方のプレイヤーが、相手を捕虜にできる。(このルールで、「どっちが後からスタートしたか」についてけんかが起きることが滅多にない、というのは驚きです)
  • 捕虜は、それぞれ決められた場所にいなければならない。(「だるまさんが転んだ」のように、捕虜同士一列に手をつないで待っている)
  • 味方がタッチしてくれれば、捕虜は自由になれる。
  • どちらかのチームが全滅したらゲームは終了。

 
 ……少人数でやっても面白くないのですが、ある程度以上の人数でやると、おわかりのように永久に終わりません*2 
 
 小学校時代やったことのなかった私は、今まで、「こんな勝敗のないゲーム、一体何がおもしろいのか」と、疑問に思っていたのですが、先日見ていてわかりました。
 平坦なグランドでやる時(集会なんかではそうです)は面白くないのですが、校庭の隅、築山や植え込みなどがあって起伏や障害物、遮蔽を提供しているところでは、こっそり敵陣に近寄って捕虜を救出する、という醍醐味が生まれるのですね。
 コートが三本の平行線だけで、サイドラインがない(理論上、無限に左右に広い)のがミソですね。
 
 だいたい、リーダーシップのあるのが作戦を立てて、「俺が向こうからこっそり近づくから、お前はあっちに回れ! お前はここを守れ!」などと指揮を執ったり。
 捕虜は捕虜で、「そっち行った! こっちこっち!」なんて味方を応援したり。
 
 考えてみると、これ一つで、捕虜を取る・捕虜になる・潜伏/隠密行動・陽動作戦・哨戒・迎撃・救出作戦などなど、「戦争ごっこ」的楽しみの多くが楽しめるという。
 
 いやあ、これは確かに面白いわ。
 特に作戦指揮。
 たいがい、司令官的な子が自分で潜入作戦をやることになるので、副指令がその間指揮を執ることになるというのもよくできています(指揮を執る楽しみが独占されない)。
 
 ……えーと。
 
 ……教え子を戦場に送るな!*3

*1:こういうものは油断はできません。
 某小学校の子どもたちは「サンドブッケ」という遊びで遊んでいて、一体何語かと思っていたのですが、どうやら「三度ぶつけ」の転訛であったものらしく。
 もはや語源は子どもたち自身にもわからないらしく、学級会とかで黒板に書く時、普通に「サンドブッケ」って書いてましたよ。

*2:。「レクリエーション集会」みたいなところでやる時は、終了時間を決めて、その時に捕虜が少なかった方が勝ち、みたいにしますが。

*3:私、戦争の話とか戦争ゲームは好きだけど戦争は大嫌いですよ。ほんとに。
 戦争の話は、ばかばかしいから大好きなだけで。