新婚旅行の話・2。(フィレンツェ中央駅)

 イタリアに行った話。
 
 日程に沿って逐一書いていくことにしたら、たぶん永久に書かないと思うので、適当な順番で適当な時期に書くことにします。
 
 添乗員がつく30名ほどのツアーでした。
 
 私はツアー旅行なんて初めてですから、「添乗員」といったらバスガイドのようなものを想像していたのですが、ちょっと違いました。
 
 なんか、もっとさばさばした感じの女性で、服装も普通に動きやすい服。
 まあ、相当な距離を歩きますから、当然といえば当然。
 
 で、どんな立場なのかわかりませんが、社員っぽくない、なんか斜に構えた感じで、面白かったです。
 
 旅行中、ユーロスター高速鉄道)に乗る機会がありました。(フィレンツェナポリ間)
 
添乗員「……というわけで、ここ、フィレンツェ駅構内で一旦自由行動にしたいと思います。出発時間の15分前にここに集合してください。まあ時間通りに出発することは滅多にないですし、時間より前に出発することもそんなにないですからねー」
 
 時間前に出ることがあるんですか。
 
添乗員「ちなみに何番線から出るかはまだ定かではありません。この駅の掲示板は壊れてることも多いので信用しないでください」

添乗員「あと、ユーロスターはヨーロッパの新幹線と言ってもここはイタリアですからー。日本の新幹線みたいにお客様は神様とかそういう発想はありませーん。座席のリクライニングもありませんし座席の向きが変わったりもしませんのでそのつもりでー」
K村「……この人、実はイタリア嫌いなのかしら」
 
 いや、イタリア語がぺらぺらでイタリアに住んでて、
「最近日本に帰るたびに首相が替わってる」
 とか言ってる人ですから、嫌いじゃないんでしょうけど。
 
 ちなみにユーロスター、確かにリクライニングもないし座席の向きも変わりませんでした(日本の普通列車にあるような、4人向かい合ったボックス席の形で固定)が、座席は広くて、折りたたみ式のしっかりしたテーブルがついていたりと、むしろ快適でした。
 
 まあ、体の大きい人に合わせて作ってあるからなんでしょうが。
 
添乗員「駅の中ではスリに注意してください。イタリアの駅というのは改札がなくて、車内の検札しかありません。ということはどんな人でもホームに出入り自由ということですからね」
 
 そんなわけでフィレンツェ駅の写真。
 

卒論ちゃん「ユーロスターの前で写真撮ってもらおうにゃ!」
K村「あの車両がユーロスターなの?」
卒論ちゃん「知らにゃーい」
 
 ちなみにたぶんこれで正解。
 

 なんかいちいち壁画とかあるんです。
 

キオスク(的なもの)にて。
卒論ちゃん「あ、あれはなんにゃ?」
 

卒論ちゃん「デスノートだにゃー!ウチの弟がファンだから買ってってあげようかなー、ネタで。全然読めないけど」
 
 買いませんでした。
 

 「天使禁猟区」だそうです。
 タイトルは知っている。
 

 なんかディズニーに混じって「OTOMEN」という少女マンガが置かれてるんですが。
 今ググったら日本語タイトルも「オトメン(乙男)」でした。
 これは翻訳しづらいタイトルだ。
 

 同じくキオスクに並んでいた、グリコポッキー……じゃなくて
「“ミカド”チョコレート? なんぞそれ?」
 
 「ミカドの肖像」は読んだことがあるので、「ミカド」が日本を連想させる言葉らしい、というのは知っておりましたが。
 
メイドインジャパンであることを誇示したいのかなあ……」
 日本製のお菓子はおいしいですよ!やっぱり!
 
 しかしグリコ製菓、やんごとなきお方を勝手にポッキー海外版の名前にしたりしていいのかしら。