知的障害児の特別支援学級です。
特別支援学級の担任になるのは初めてです。
こう……
「おれ、何も知らなかったんだな……」
という感覚。
今まで、小学校にはまあそれなりに長いこと勤務してきました。
過去勤務した学校にも特別支援学級はありました。
特別支援関連の仕事に関わったこともあります。
にもかかわらず、特別支援学級が具体的にどのような活動をしているのか、通常学級とどう違うのか、そして知的の支援学級と自閉・情緒の支援学級でどう違うのか……具体的なことは何一つ知らなかったことを思い知らされています。
それでも、4・5月に比べると少し心にゆとりが出てきたような気もするのでここに書くことにしました。
(特別支援の主任が、初任者の私でも担当できそうな子をクラスに集めてくれた、という配慮は間違いなくあります)
しかし、この2ヶ月ちょっと、子どもたちのいろんなエピソードがありますけど、それをここに書くのは色々悩みますね……。
ここのブログタイトルは「小学校笑いぐさ日記」だけど(そしてタイトルに即したことをあんまり書いてないけど)、通常級ならともかく、特別支援の子の「おもしろい行動」を笑いぐさにしていいのか……というのはちょっとどうなのかしら。
でも、先日の初任者研修で言われたことを思い出します。
「例えば、雨の日にアサガオに水やりしている1年生がいたとします。
通常だと、
『自分のアサガオを大事にしてるんだな』
『雨の日は水やりしなくてもいい、って判断はまだできないんだな』
とか、微笑ましく見てられますよね。
ところが、その子が自閉症の診断を受けていると聞いた途端、
『こだわりが強いのかしら』
とか、『そういう目線』で見るようになってしまうことがあります。
ですが、あくまで障害はその子の一側面にすぎない、ということを忘れないでください」
……してみると、たとえ知的障害のある子でも、微笑ましい出来事はあくまで微笑ましい出来事としてここに書いていいのか……?
(追記)
「雨の日に水やりをする小学生」の話について。
この記事ではAI生成画像を使っていますが、研修レジュメでは写真でした。
また、私がそういう小学生の話を聞いたのはこれが初めてではなく、最初はたぶん教育雑誌の投稿欄でした(「教育技術 小1」じゃないかと思ったんだけど手元のバックナンバーでは発見できなかった)。
クラス全員が朝傘を差して水やりに行ってしまっていて、戻ってきた子どもたちが
「たんけんみたいで楽しかったよ!」
と言う……というエピソードだった気がします。
そのほか、今年6月のブログ記事
雨の日なのに水やり | 松が丘小学校
19年前のブログ記事(コメント欄)
教育の窓・ある退職校長の想い:マニュアル
などにも似たような話があり、後者では
>雨の日にかさをさして、
>朝顔に水遣りする子
うちは、毎年いますよ。
……と言われているので、たぶん、日本全国で繰り返されていることなのだと思います。
……障害がなくても、ですね。