最近、漫画喫茶で「黒執事」を読んでいます。
今、サーカスの話が終わったあたり。
なんで今さら読み始めたのかというと(っていうか、今でも連載してるとは知らなかった)、担任している高学年女子が好きだというので、共通の話題づくりに。

今このへん。
最初は「うーん…?」って感じだったけど、巻が進むにつれて面白くなってきた……気もする。
しかしまあ……やっぱり高学年だと、こういう、ブラックなのが好きだったりするんですね……。
中二病の入口というか。
……………………………知的発達に遅れがあって、一年生の漢字もおぼつかない……むしろ「がこっう」とか書いちゃったりする子なんですけど、それでも、そういう感性の変化は学年なりに訪れるんですね……。
プリキュアやアンパンマンが好きな時期は、ずっと前に卒業したようです。
あとは、中学年の男子で、いまだに「5+6」とかがブロックを使わないとできない(そしてしばしばブロックを数え間違える)、ひらがなは清音はおおむね覚えたけど濁点がつくと読めない、みたいな子たちが、夜中までスマホゲーをやってるとか。
具体的には、「バウンティラッシュ」が好きな子とか、「にゃんこ大戦争」にハマってる子とかがいます。
games.app-liv.jp
www.famitsu.com
………………………………どうなんだろう。
計算ができない、字が読めない子、リソース管理なんかできるとは思えない子たちでも理解できる面白さ、カッコよさのエンターテイメントを提供しているゲームクリエーターすごい、という気持ちが半分。
一方で、そういう子たちが
「時々課金している」
とか聞いてしまうと、世間でスマホゲーに課金して業界を支えている人、ゲームの対人対戦で当たる相手の中には、実はそういう人たちも少なからず含まれているのでは……と思ってしまったり……。
まあ、ゲームやるのはいいし、課金も親が管理してるんなら口を出す話ではないかも知れませんが、睡眠はちゃんととって欲しいです。
なお、私は「黒執事」は読みますが、スマホゲーに手を出す予定はないです。
だって、スマホゲーはデレステだけで手一杯なので! (子どものことを言えた義理ではない)
(以下余談)ところで「黒執事」8巻に言いたい。
……それにしてもさあ……。(以下ネタバレ。2009年に出た漫画だしいいよね?)。
セバスチャンが途中で何度も
「人質の子ども達は無事のようです」
って言ってたのに、主人公が全員焼き殺して終わるのなんなの……。
いやまあ、主人公の精神的未熟さの表れなのかも知れないけど……。
確かに人質の子たちはトラウマは負ってるだろうけど、それが救済不可能だと決める権利が誰にあるのかと。
「アップルシード」3巻、ベナンダンティ作戦で、デュナン属するオリュンポスESWATが「人質」を救出したシーンを思い出します。
(スキャン失敗してて見づらくて申し訳ない)


「人質」というのは、人身売買用に「飼育」されていた人間達であり、誘拐どころか、おそらく生まれてこのかた、まともな社会と接触した経験がないであろう人々でした。
彼らのその今後の生活が容易でないことは明白で、相棒のドリスは
「奴隷だった方が幸せだったかも」
とすら言うのですが、しかし、オリュンポスは彼らを救出します。

どうなるのかはわかりませんが、それでも、社会復帰のために統合管理局が手を尽くすのでしょう。いかに双方にとって容易な道でないとしても。
彼らを「死なせてやった方がマシ」と断ずる権利が誰にあるでしょうか。
(「切り裂きジャックとか、一応史実準拠だから、大きな事件は『闇に葬られた』ことにせざるを得ないのかな」
とも思ったんだけど、カレーパンとか作ってるしなあ……)
全ての人には人間らしく生きる権利、そのための支援を受ける権利がある。
そのために微力を尽くしていきたいと思います。