集合知vs最高学府。

「幕府を作りたいのですが」欲しい!
 
はてな人力検索。
 
はてなの主力サービスのような気もしますが、はてなのスタッフがサービスしてるのを見たことがないサービス。まさにはてな
 
誰かの質問に誰かが答えて、回答者が質問者からポイントをもらうシステムです。
 
ポイントを貯めればアマゾンや楽天のポイントに振り替え可能!
 
えーと、ちなみに、もらえるポイントの相場は、一つ回答して十数円くらいです。
 
……それ、封筒折りでもやってた方がずっと割がいいんじゃ。
 
でも、他人の疑問に答えてるだけでも楽しい!
……って人にとって、それに加えてポイントがたまる、ってのはうれしいものなんですよ。
 
かく言う私も、この日記にカウンター(有料)をつけてるはずなのに、ポイントが一向に減らない……というか増えてるし。
 
で、弟の話になるんですけど。
 
以前、私に、わりと情報工学(電子工学か?)の最新トピックっぽいことについて、
「兄さん何か知ってる?」
って真剣に質問されたのには困った。ていうか驚いた。
 
「あんた、工学部に通ってるんだから詳しい人に聞いたらいいじゃないか」
「でも、うちの教官は専門外だし、同じ研究室の人もやっぱり専門が違うし」
「でもさ、学内にいくらも詳しい人がいるんじゃないの? 『ちょっと知りたいことがあるんですけど……』って言って聞いてみたら?」
「うーん……」
 
「弟は社交性が低いからなー」
と、自分のことを棚に上げつつ色々話を聞いてみて感じたんですが、どうも、私の周囲の環境と、弟の周囲の環境って全然違うらしいです。
 
私の職場では、何かを聞けば何でも親切に教えてくれます。
とても喜んで。
 
なぜだか知りませんが、学校という職場には、他人に物を教えるのが大好き、という奇特な連中が寄り集まっているのです。
 
一方で、大学というのはそうではないらしいです。
ていうか、「他人より一分一秒でも早く論文を出す」のが至上命題の世界なので、好きこのんで他人に物を教えるようなお人好しは存在しないみたいです。
 
うえー。
 
なんて殺伐とした世界だ。
 
「ご冗談でしょう、ファインマンさんasin:4006030053*1とか読んで、研究者同士の交流ってかなりあるような気がしてたんですが……。
 
うーん。
知識の交流って、研究をスムーズにする上ですごく有益だと思うんですけど……。
「共同研究」とかいう形を取らないと無理なんでしょうか?
 
……はてなで質問してみたら、喜んで誰かが答えてくれたのかな?

*1:お勧め。ファインマンアメリカの物理学者。
でも、嫌味な感じはちっともなくて、軽妙な文体で、明るく楽しい。
「頭が冴えてるって、そのことだけでなんだか楽しそうだなあ」
と思わされます。
マンハッタン計画に参加てるあたりも明るく楽しいのでちょっと複雑な気分に。