温故知新。

学校統合関係で紛糾する地域を尻目に、校内では統合の準備が進んでいます。
 
私がやるのは、視聴覚備品関係の整理ですが。
 
事務「で、いらないものは今度の月曜にまとめて捨てに行きますから、早く廃棄申請の書類を出して下さい」
K村「すみませんすみません」
事務「それと、捨てるものは玄関の所にまとめておいて下さい。今日中に」
K村「ひい」
 
で、一応申請した後、パソコン室をひっくり返してみたら、山のようにいらないものが。
 
台帳では
「ビデオテープ(未使用のものをのぞく)」
の一行ですまされているものが、まとめてみたら段ボール一山になるんだもの。
引っ越しか。
 
結局23時までかかりました。
 
……仕事は早めにこつこつやらないとだめですね。
 
さび付いたばかでかいプロジェクターとか、録画しても対応した再生装置がない方式のビデオカメラとか、いらないと思うんだけどな……。
でも、
「平成4年度卒業記念品」
とか
「寄贈:平成60年」
とか書いてあるよなあ……。
 
さて、それと平行して、校内に光回線を敷設する工事が進行中です。
 
市内の学校を全て光回線で結ぶという市の計画で、夏休み末に開始、という計画のはずが、予定時期を半年過ぎても工事が始まらず。
 
てっきり、本校の閉校を見越して工事が行われないのか、と思っていたら、単に計画が遅れていただけみたいです。
 
「で、今日は何の工事ですか?」
「今日は、光回線が来た時に必要になる、二階のパソコン室と一階の職員室を結ぶケーブルを敷設する工事です」
「……と、なると、今日つけたケーブルの、上の端は?」
「まだ何にもつながってません」
「下の端は?」
「つながってません」
光回線、いつ頃来るんですか?」
「さあ、私にはよくわかりませんが、たぶん3月か4月ごろかと」
 
おいッ!
 
その頃職員室に人がいるとでも思うのか!
 
事務官から聞いた話では、どうも、学校を拠点にして、そこから地域に光通信を配信する計画なのだとか。
詳しい原理とかはよくわかりませんが。
 
「……よくわかりませんが、そうすると、この校舎をその拠点にするわけですか?」
「そうですね。つまり、取り壊せないことになりますね」
 
本校、大変な老朽建築で、実用的な価値より文化財的な価値の方が大きいような建物なのです。
私は大好きなんですが。
 
当然、廃校になったら取り壊されるのでは、とか、跡地を地域の木材業者が買いたがっている、とか、いろいろ話がありまして。
市の18年度予算に、本校の修理営繕費が含まれている、というだけでニュースになるような校舎なのです。
 
それをブロードバンドの拠点にしてしまう虚実市の英断に拍手したいと思います。
この官僚どもがっ!