本当にあった怖い話(夏休みの学校編)

そろそろ秋というのに蒸し暑いですね。
湿度が高いと、ちょっとチョークを長く持って書いただけで、ぽくぽく折れてしまうので困ります。
 
さて。
そこで背筋が寒くなった話。
 
本校には、「学年行事」というものがあります。
学年の保護者が主体となって、担任・保護者・子どもを交え、集まって何かをやるというものです。
 
私の担当学年では、夏休み、学年の子どもたちと保護者が集まって、バーベキューをやる計画となりました。
場所は学校です。
 
「敷地内では、お酒とタバコはだめですよ?」
……と、校長教頭からは(一応)注意されます。
 
はい、お酒もタバコもやりません。
 
私は。
 
(そもそもお酒は嫌いだし、子どもたちの前で酒を飲む気にはならないです)
 
さて、夕刻から始まったバーベキューは、花火なども交えて進行しました。
学年の子どもたちだけだと人数も少ないのですが、その兄弟姉妹関係も来ていたのでにぎやかに。
 
上の学年の子たちが、
「先生! きもだめしがやりたいです! 校舎の二階に入っていいですか?」
 
材料の準備などに家庭科室を使うため、校舎は開けてありました。
 
「んー、まあいいけど……。窓とかは決して開けないようにね」
「はーい。 じゃあ、私たちがおどかす役になるから、下の子たちは5分くらいしたら来てね」
 
そうして、一階の玄関から教室を回り、二階の図書室を経由、さらに二階の教室を回ってから玄関まで降りてくる、というルートが決定。
 
下の子たちも出発しました。
 
真っ暗な校舎内から、下の子たちの楽しげな悲鳴と、ばたばた駆け回る足音が響きます。
 
えらく楽しげな肝試しでした。
 
……と、まあ。
学年行事はこのように楽しく終了したのですが。
 
翌日、職員会議にて。
 
「連絡が一点あります。 現在、図書室に工事が入っており、釘の飛び出した板とかがあちこちにありますので、子どもたちが入るとちょっと危険です。 夏休み中ですが、本を借りに来る子などがいた場合にはご指導よろしくお願いします」
 
そんな所を、暗い中走り回ってたですか。
 
夜の学校には危険がいっぱいです。