学校勤務だけどChatGPTの使い方を考えてみた。

 春休みですね。卒業、進級おめでとうございます。
 先日の卒業式に先だって、教務主任からこう言われました。
 
「K村先生、卒業式の開式の前、保護者が会場で待機してる時間に、会場で流しておくBGMを考えて欲しいんだ。
 クラシックで……たぶん前にそういうの詳しい先生がいて、CD-Rとか残ってると思うんだけど」

 
 探したけど残ってませんでした。
(式中に使う曲のCD-Rは残ってた)
 
 さあ困った。
 私は音楽とか全然分かりません。
 音楽主任に聞いてもいいけど、音楽主任が今年度の卒業担任でハチャメチャに忙しくなかなか捕まりません。
 
 卒業式関係の曲でググると、「G線上のアリア」とか「パッヘルベルのカノン」みたいな、卒業証書授与の曲や、「桜の栞」「GIVE ME FIVE ! 」みたいな卒業ソングはたくさん出てくるのですが、「開式前のBGM」というピンポイントだと難しい。
 
はてな人力検索で聞くか……」
 
 ……と思ったその時ハッと気づいたのが
「AIに聞けばいいんじゃね?」
 
 幸いにして、ChatGPTのアカウントはすでに持っていました。
 今までは、色々なことを尋ねて、トンチンカンな回答をするのを楽しんだりしていたのですが……。
 

 テキスト起こし。

卒業式の会場で、開式前にbgmとしてクラシック曲を流します。
候補となる曲のリストを作成してください。
式典にふさわしい曲で、なおかつ明るい曲を挙げてください。

ChatGPTの回答は、

以下は、卒業式の会場で流すことがふさわしい、明るいクラシック曲の候補リストです。選曲にあたっては、学校のイメージや雰囲気に合わせて、最適なものを選んでください。
 
1.モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク
2.ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱」第4楽章
3.ブラームス: ハンガリー舞曲第5番
4.ヴィヴァルディ: 春(四季)
5.シュトラウス2世: こうもり序曲
6.ラヴェル: ボレロ
7.ショパン: 華麗なる大円舞曲
8.グリーグ: ピアノ協奏曲イ短調 第1楽章
9.ハイドン: 交響曲第45番「別れの交響曲
10.シベリウス: フィンランディア
 
これらの曲は、明るい雰囲気を持ち、式典のスタートにふさわしい曲が含まれています。ただし、式典の性格によっては、より穏やかな曲を選ぶ必要がある場合もあります。

 うおっ、すごい! 知ってる曲もあるけど知らない曲がいっぱい!
 ただ、試しにYouTubeで聞いてみると、いささか賑やかすぎる感じもしました。
 AIが
「式典の性格によっては、より穏やかな曲を選ぶ必要がある場合もあります」
 と忠告しているとおりでした。
 
 もう一度質問。

もう少し穏やかな曲でリストを作成してください。リストに
ヘンデル:水上の音楽
を含め、それに全体の雰囲気を合わせてください。

以下は、卒業式の会場で流すことがふさわしい、穏やかなクラシック曲の候補リストです。ヘンデルの「水上の音楽」を含め、全体的にやさしく優雅な雰囲気の曲を選んでいます。
 
1.ヘンデル: 水上の音楽
2.モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク
3.シューベルト: 交響曲第5番 第2楽章
4.メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲ホ短調 第2楽章
5.フォーレ: パヴァーヌ
6.ドビュッシー: 月の光
7.ハイドン: 弦楽四重奏曲「皇帝」第2楽章
8.ショパン: ノクターン第2番
9.サティ: ジムノペディ第1番
10.シューマン: 交響曲第1番 第2楽章

これらの曲は、優雅で穏やかな雰囲気を持っており、ヘンデルの「水上の音楽」と合わせて、式典の全体的な雰囲気に合わせた曲となっています。

 ちゃんとこちらの注文を理解してるのすごい……。
 
 ……いや、原理的にはChatGPTは何一つ「理解」などしておらず、渡されたテキストに対して「最も妥当性が高そう」なテキストを生成してるだけ、のはずなのですが、使っている限りはすごく「理解している」ように見える……。
 
 ともあれ、割といい感じだけど、今度は穏やか過ぎる感じがします。
「~を含めて」がうまくいったので、今まで挙げてもらった曲でイメージに合ってたのを候補に含めてみます。

リストに以下の曲を含めて、2つ目よりも少し壮麗な曲のリストを作成してください。
ヘンデル:水上の音楽
モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク
F.シューベルト 交響曲第5番 第2楽章
ハイドン: 弦楽四重奏曲第77番「皇帝」第2楽章
ショパン: ノクターン第2番
シューマン 交響曲第1番 第2楽章
ハイドン: 交響曲第45番「告別」第4楽章

以下は、卒業式の会場で流すことがふさわしい、壮麗なクラシック曲の候補リストです。前回のリストに加えて、ハイドンの「告別」交響曲の第4楽章を含め、力強く華やかな曲を選んでいます。
 
1.ヘンデル: 水上の音楽
2.モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク
3.F.シューベルト: 交響曲第5番 第2楽章
4.ハイドン: 弦楽四重奏曲第77番 「皇帝」 第2楽章
5.ショパン: ノクターン第2番
6.シューマン: 交響曲第1番 第2楽章
7.ハイドン: 交響曲第45番 「告別」 第4楽章
8.ベートーヴェン: 交響曲第5番 「運命」 第1楽章
9.チャイコフスキー: 交響曲第5番 第2楽章
10.メンデルスゾーン: 交響曲第4番 「イタリア」 第1楽章

これらの曲は、壮麗な雰囲気を持っており、式典の場で華やかに響く曲が含まれています。ただし、式典の性格に合わせて、曲を選ぶことが重要です。

 また警告されていますが、わりといい感じの曲を挙げてくれました。
 ……ただ、なぜかAI側で「10曲のリストを作る」という作業になってしまっていて、7曲候補を挙げたら3曲しか出してくれない……。
 
 リストに追加してもらいます。

最後のリストにさらに5曲追加してください。

以下は、最後のリストに追加した、卒業式の会場で流すことがふさわしい、壮麗なクラシック曲の候補リストです。
 
1.ヘンデル: 水上の音楽
2.モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク
3.F.シューベルト: 交響曲第5番 第2楽章
4.ハイドン: 弦楽四重奏曲第77番 「皇帝」 第2楽章
5.ショパン: ノクターン第2番
6.シューマン: 交響曲第1番 第2楽章
7.ハイドン: 交響曲第45番 「告別」 第4楽章
8.ベートーヴェン: 交響曲第5番 「運命」 第1楽章
9.チャイコフスキー: 交響曲第5番 第2楽章
10.メンデルスゾーン: 交響曲第4番 「イタリア」 第1楽章
11.ブラームス: ハンガリー舞曲第5番
12.シューベルト: ロザムンデ序曲
13.モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番 第2楽章
14.シュトラウス2世: ワルツ「美しく青きドナウ
15.ワーグナー: 「ローエングリン前奏曲

これらの曲も前回のリストに比べて、力強く壮麗な曲が多く含まれています。しかし、式典の雰囲気に合わせて曲を選ぶことが大切であるため、卒業式の性格に合わせたリストを選んでください。

 ……というわけで、最終的にいい感じになりました。(この15曲をそのまま使ったわけではなく、結果的にはその半分くらいに絞ったのですが)
 
 人間相手にこのやりとりをしたら相当面倒がられると思うのですが、ChatGPTはものの数秒でリストを再提出してくれるからすごい。
 
 ……っていうか、これ、はてな人力検索は存亡の危機なのでは……?
 
 ともあれ、すでに業務でバリバリ活用されている方からしたらこんなの初歩の初歩だと思います。
 でも、公立学校ではまだChatGPTなんて使ったことない人の方が圧倒的に多いでしょうからね。
 この業界では私が最先端と言ってもいいな!
 
 ……などと思っていたらなんかもっと「先進的」な事例が出てきて仰天。
note.com
 どこやらの教育委員会で、子どものデータをAI(ChatGPTとは書いてない)に渡して、不登校などの問題行動の早期発見を行おうとしている、という話。
 
 マジか……。
 私が想像するよりずっと腰の軽い行政部局が存在したわ……。
 
 隊長が怒っているとおり、問題行動を予測するには充分な教師データが必要なわけで、それがない状態で児童生徒のデータを分析させても、プライバシー流出の危険が増すだけで、まともな結果が出るとは思えません。
 ChatGPTは、不充分なデータでも「一見もっともらしそうな回答」をしてくるからタチが悪い。
 
 ……子どもの問題行動早期発見を行うAI、というのはいずれ必ず出てくるだろうと思うのですが、それは今ではない。
 
 ともあれ、教育機関でのAI活用は思いのほか乗り気だということがわかりました。
 まあ……人手が足りないからな……。
 
 それで、「BGMのリスト作成」よりもう少し踏み込んだ作業ができないか、ということで、「日記・作文のコメント作成」を試してみました。
 
 なお、以下の例に出てくる作文等は、外部サイトに「小学生の作文の例」として出ていたもので、実在の児童の作文ではありません。
 また、最後に書くとおり、実際にAIが生成したコメントを私が教室で使っているわけではありません。
 
 まず、ネット記事を参考に、AIにやって欲しいことを定義します。

あなたは、小学校の教師として、私が示す作文に対してコメントを書いてください。
 
条件:
*肯定的なコメントをする。
*コメントは50文字前後。
*小学生の名前は増田君。
*6歳児にもわかる文章で書く。

方針:
*作文に書かれた喜ばしい内容があればそれをピックアップし、それの何が良いのかを表現します。
*必ず、作文の内容から、書いた人の努力や人間性の良さを見出し、それを賞賛します。
*作文の表現に良さがあればそれを褒めます。
*賞賛する表現は、1つずつ違うものにします。「素晴らしい」を複数回使ってはいけません。

コメントの例:
*自転車に乗れるようになって良かったですね!
*リレーで一位になれてすごいですね!
*一生懸命練習をがんばった増田君は立派ですね!
*妹と遊んであげる増田君はやさしいですね!
*いきいきした表現で、様子が伝わってきます。
*増田君のうれしかった気持ちがよくわかる文章ですね。

増田君、素晴らしい作文ですね!自分で考えた言葉がとても鮮やかで、読んでいて楽しい気持ちになりました。おめでとう!将来が楽しみです。

 私は増田君じゃねーっての。
 ……こっちの説明をすでに「作文」だと思ってコメントを始めている……。
(なお、こちらで挙げた条件は私が考えたもので、「子どもの作文にコメントする上でこれが最善だ!」というものではないです)
 
 なお、
「「素晴らしい」を複数回使ってはいけません」
 と言わないと、
「素晴らしい作文ですね! 楽しい体験ができて素晴らしいです! 増田君は素晴らしいですね!」
 とか、「素晴らしい」を連呼する現象が発生しました。
 
 気を取り直して、作文の例を投げてみます。
(以下、「作文」のテキストは以下のサイトのものです)
manabi-enjoy.com

ぼくは土曜日にお父さんと魚釣りに行きました。朝の5時に家を出発したので、とても眠たかったです。お母さんは家で留守番です。
どこに魚釣りに出かけたのかというと、海です。お父さんが「車で2時間もかかるぞ。」と言っていたけれど、本当に2時間くらい車に乗っていました。海は遠いなと思いました。海に着くと、水がとてもきれいだったので驚きました。大きな魚が釣れるかもしれないと、何だかワクワクしました。
お父さんがエサの付け方を教えてくれました。そして釣り始めました。何度か魚がエサを食べていました。でも、なかなか釣れませんでした。もうあきらめて帰ろうとしたときのことでした。ぼくの竿がグーンと大きく曲がりました。あわてて竿をつかみましたが、何も釣れていませんでした。「今日はあきらめて帰ろう。」とお父さんが言ったので帰りました。
魚は釣れなかったけれども、海で遊んだので楽しかったです。

増田君、とっても楽しそうな土曜日を過ごされたようですね!お父さんと一緒に魚釣りに行くという経験は、きっと大切な思い出になりますよ。きれいな海の風景や大きな魚を釣る期待感を描写する表現が良かったですね。次回はぜひ、大漁を期待してみてください!

 ……わりとちゃんとしている気がする……。
 

わたしは日曜日に父と博物館に行きました。博物館では恐竜展が開催されていて、いろいろな恐竜の模型が展示してありました。わたしが一番驚いたのは、ティラノサウルスという恐竜の大きさでした。映画で見たものと違って、目も口も歯も予想以上に大きかったのです。
体験コーナーでは、化石の発掘体験ができました。わたしは「化石が見つかるといいな」と思って挑戦しました。グルグルと巻いた模様のアンモナイトという貝の化石を見つけました。家に帰ってアンモナイトについて調べてみることにしました。
いつか機会があれば、また化石発掘に行きたいです。

増田くん、博物館での体験が素晴らしかったですね!ティラノサウルスの大きさに驚いたんだね。そして、アンモナイトの化石を見つけたんだね。調べるのも楽しそうですね。これからもいろいろな体験をして、興味を広げていってくださいね!

 急に語尾が「ね」になったぞ。
 
「書いた人の努力や人間性の良さを見出し、それを賞賛します」
 という条件が無視されている気がするので、条件文をもう一度渡した上で続けました。
(条件文を渡すと、またそれを作文だと勘違いする、というコントが発生しました)
 

「ドッカーン!ドッカーン!」
これは、夏祭りの花火の音です。毎年、祭りの最後に打ち上げ花火があります。きれいな花火がいくつも上がるので、わたしは花火が大好きです。
今年の夏祭りは、おじいちゃんと弟と行きました。出店がたくさんあって、何を買おうか迷いました。かき氷とたこやきをおじいちゃんが買ってくれました。たこ焼きは弟といっしょに食べました。大きなタコが入っていておいしかったです。
金魚すくいを弟がしました。大きな金魚をすくいたいとねらったけれど、逃げてしまいました。でも、お店の人が同じくらい大きな金魚をくれたのでよかったです。また来年も夏祭りに行きたいです。

増田君、素敵な夏祭りの作文ですね!花火の音や美しい光景を想像しました。おじいちゃんと弟と楽しい時間を過ごせたのは素晴らしい経験です。かき氷とたこ焼きもおいしかったようですね。金魚すくいで逃げられたけれど、お店の人が同じくらい大きな金魚をくれたのは優しい行為でしたね。また来年も楽しみにしていますね!

 お店の人の人間性を賞賛し始めてしまうChatGPT。
 

日曜日が雨だったから、わたしは一日中家にいました。家の中には、お母さんと妹とわたしの3人がいました。妹はお絵かきをして遊んでいました。
「何をかいているの?」
わたしが聞くと、雨の絵をかいていると言いました。おもしろそうだったので、わたしもいっしょにお絵かきをしました。窓から庭に雨が降っているのをながめて、絵をかきました。色えんぴつで色をぬりました。妹も上手にかいていました。できあがった絵は、お父さんが帰ってきて見せました。
「上手にかけているね。」
ほめてくれました。うれしかったです。

増田君、すばらしい日曜日の過ごし方ですね!家族と一緒に過ごす時間は大切です。雨の日でも楽しめることが見つかったのはすばらしいですね。絵も上手にかけていて、お父さんから褒められたのは素晴らしいです!家族で楽しく過ごせた日は、宝物になりますね。

「素晴らしい」と「すばらしい」は別の表現だということなのかしら……。
「雨の日でも楽しめることが見つかったのはすばらしいですね」
 が、人間性への賞賛だと言えないことはない……かな?
 

プールに行きました。
プールについて驚きました。人がたくさんいたからです。大きなプールも、小さなプールも、どのプールも人でいっぱいでした。特に多かったのは、すべり台があるプールでした。すべり台の後ろにある階段に、長い行列ができていました。
ぼくは、お父さんに泳げるようになったところを見せたかったので、大きなプールに入りました。
「お父さん、見ててよ。ぼく向こうまで泳ぐから!」
ぼくは、お父さんにそう言って、25mをクロールで泳ぎました。と中で、水を少し飲んで苦しかったけれども、がんばって泳ぎました。25m泳ぎおえると、お父さんが、
「すごいぞ。じょうずに泳げていたぞ。」
大きな声でほめてくれました。とてもうれしかったです。お父さんと競争したり、水中でじゃんけんをしたり、とっても楽しいプールでした。また行きたいです。

プールに行って楽しそうですね!お父さんと一緒に泳いだり、競争したり、じゃんけんをしたりして、とても充実した時間を過ごしたようですね。

泳ぐことは、体を動かして健康になるだけでなく、自信をつけることもできます。25mをクロールで泳ぐことができたのは、すごいことですね!お父さんからの褒め言葉も、さらに自信につながったでしょう。

また、プールにはたくさんの人がいたようですね。すべり台の列も長かったようですが、楽しんで過ごせたようで何よりです。プールに行くことで、新しい友達もできるかもしれませんね。次回も楽しい思い出が作れるように、準備していきましょう!

 

今日から、学校のオンライン授業が始まりました。休校で、ずっと友達や先生と会っていなかったので、たのしみでした。
時間になったので、お母さんといっしょにタブレットの準備をしました。画面に先生の顔がうつりました。友達の顔もうつりました。みんなと会えたので、とてもうれしかったです。
先生が、「みなさん、元気にすごしていますか。」と言いました。
ぼくは、「元気です。」と答えました。
先生の話を聞いて、オンライン授業は終わりました。明日も楽しみです。

よかったですね!オンライン授業が楽しかったようですね。家で学ぶことは、時に孤独に感じたり、退屈に感じたりすることもありますが、友達や先生と一緒に学べるのは素晴らしいことですね。明日も頑張ってください!

 自分がその「先生」だという自覚はない模様。
 
 ……ここまで、なんやかんや言って割と妥当なコメントをしてきたChatGPTですが、それは作文サイトに載っている「良い作文」だからなのでは? と思い、箸にも棒にもかからないタイプの小学生日記を投げてみました。(なので以下は自作のテキストです)

 きのう、友だちがうちにあそびにきていっしょにあそびました。
 かくれんぼをしてあそびました。
 そのあとおやつをたべました。
 たのしかったです。

それは素敵な一日ですね!友達と過ごす時間はとても大切で、楽しい思い出になりますね。かくれんぼは、みんなでワクワクしながら遊ぶので、とても楽しいですよね。また、おやつを食べるときも、友達と話したり笑ったりしながら、とても楽しい時間を過ごせますね。次回も楽しい時間を過ごせるといいですね!

 ……ちゃんとしている気がする……。
 
 ……というわけで、実験的にコメントを考えさせたところ、だいぶいい感じの文章を書き出してくれることが分かりました。
 
 ただし、それではこれをそのまま教室で使えるか、むしろすでにこういう手抜き(子どもの作文読まずにコメントするんだから「手抜き」と言って差し支えないと思います)をしている教師が存在する可能性があるか、というとまあないんですけど。
 
 なぜかというと、そもそも教室でのやりとりは紙ベースだから。
 
 子どもの文章をAIに投げるのはまあOCRで解決できるとしても、AIが出力した「コメント」を教師が赤ペンで転記するのでは、全然省力化にはなりません。
 というか、作文へのコメントって、子どもの作文読みながら同時進行で脳内に思い浮かぶと思うので、文面を考えること自体はそこまで大変でないです。
 
 まあ、子どもが作文をクラウド上にテキストで提出して、教師がそこにテキストでコメントする……みたいな環境ならこれが使える可能性はあります……が、そういう状況では、むしろ子どもの提出した作文がAI出力である可能性を考えた方がいいかも知れないですね。
 
 使えないならなんでこんなことしたんだ、という話ですが、まあ……実際使える「手抜き」を試してネットに晒すと炎上しそう、ということもありますが、何より「子どものよさを見つけ、賞賛する」という重要な仕事をAIが行えるのかを試してみたかったのです。
 小学校の教員は、「AIに代替されない仕事」の上位に入っており、数年前には「最後まで人間に残されるのはクリエイティブな仕事と感情労働」などという言説が一般的でした。
 
 しかしながら、こうして見てみると、「子どもの話に寄り添い、子どもを褒める」というまさしく「感情労働」的なことを、ChatGTPがかなりの水準で行えることを感じます。
 
 まだGTP4は試していないのですが、ChatGTPがわりとすぐ記憶を失う(「教師としてコメントする」という前提を忘れ、突然作文を英訳し始めたりすることもありました)のに比べ、長文を扱うことができ、画像にコメントすることもできるとのこと。
 つまり、子どもが書いた「アサガオのスケッチ」を見て「葉の形をくわしく書いていますね!」とかコメントすることも可能だし、なんなら、児童一人分の成績資料を渡すと通知表のコメントを書くことが……できるのはまだ先かも知れませんが、いずれ可能になるでしょう。
 
 ファミレスで配膳を行っているようなロボットが教室内を「担任サポートロボット」として周回し、「字が上手になりましたにゃー!」「いい姿勢でかっこいいにゃ!」「けんかはやめてにゃー!」とか子どもに声かけする時代はそれほど遠くないのかも知れません。
 ……少なくとも、私が高齢者施設に入る頃には、介護支援ロボットがいっぱい「感情労働」をやっていそうな気がします。

「生きづらい私は発達障碍者でした」を読んで

 そういう漫画がTwitterであって賛否両論だったらしいので読みました。

(一番下にリンクしておきます)

 

 すごく正直な漫画だな、と思ったし、胸が痛くなりました。

 これが批判されるのもわかるけど、それが辛い。

 

 まず、前提として、発達障害の人は、一般に「空気を読む」「他人の気持ちを推し測る」といったことがすごく苦手です。

 

 それがこの漫画にも強く表れています。

 だから、どこの職場に行っても仕事でミスが多いし、人間関係をうまく構築できず浮いてしまい、嫌われてしまうのです。

 

 そして、その理由を本人が全然理解できないのもそうです。

 

 あの作品を批判する人たちは、

「同僚が一方的に悪人に描かれていて、主人公の反省や成長がない」

 って書いているし、それはまったくその通りです。

 

 でもそれは作者が感じたままなのです。

「たぶん同僚には自分を嫌う理由があったんだろうなあ、自分が何かやらかしてしまったんだろうなあ」

 という論理的な推測はできても、それが具体的に何だったのかはわからない。

「むき出しの敵意を突然ぶつけられた」

 という強烈な経験だけが記憶に残っている。

 

 だから「反省」はできない。自己嫌悪だけは高まる。

 

 そして同じ特性の結果として、漫画を描く時に

「自分の体験を、自分が感じた通りに描いたら、読者はどう感じるか」

 ということも、作者として想像するのがおそらく難しい。

 

 そういう状態で正直に描かれたのがあの作品なのです。

 

「自分をかわいそうに描いて同情を買おうとしている」

 とか

「同僚を一方的に悪役に描くのはテーマに則していない」

 とか批判している人がいますが、あれはそもそも、「同情」とか「テーマ」とかいう「他人の目」を意識した計算ができない人が描いた話なのです。

 

 だから、あの漫画が嫌われてしまう原因は、発達障害の人が嫌われてしまう原因と非常によく似ています。

 作者が空気を読めず、相手の気持ちを推し量れないから嫌われるのです。

 悲しいことです。

 

 だからといって、「この漫画を嫌うな! 差別だ!」とは言えません。誰がどの漫画を好きになり、嫌いになるかはその人の自由です。

(私だって、「あの漫画が好きだ! 続きが読みたい! 似たような作品をどんどん読みたい!」とは言えないです。何しろ気が滅入るので)

「あの人は発達障害だから嫌うな! 差別だ!」と言えないのと同じです。自由ですから。

 

 じゃあどうすればいいの、というと、結局のところ、

発達障害の人はそういうコミュニケーションの困難さを持っている」

 ということを理解してね、という話だと思います。

 

 作者の同僚の人も、作者が発達障害だと知っていて、

「あの人は生まれつき空気を読む能力が低いです」

「ダメな点は具体的に指摘すれば理解するけど『それぐらい察しろ!』って言っても決して察しません」

 とか「取扱説明」を受けてれば対応が違ったかも知れない。

 本人も、同僚も、お互いにストレスが減っていたかも知れない。

 

「理解ある彼くん」って表現、しばしば揶揄的に使用されますけど、別に「彼/彼女」になって同情したり愛したりはしてくれなくていいのです。

 ただ社会の側の「理解」を高めていく必要があるんだろうなあ、と思います。

 

 ……思いますけど、

発達障害の人は他人の気持ちを推し量るのが苦手である」

 という前提、はてなブックマークの人たちは、たぶん世間一般よりよく知っているはずじゃないですかね……?

 しかし元の漫画へのブコメ群は全くそういう気配がないのなんでなの……。

 知ってるのと理解してるのは違う、という話なのでしょうか。

 だとしたら、社会の「理解」を高めることの困難さよ……。

 

 似た話で、沖田×華さんという漫画家が、自分の発達障害をエッセイ漫画にしていて面白いのですけど。

毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で (本当にあった笑える話)

 しかし、Amazonのレビューを見ると、

「作者は最低の人だと思います!」

 みたいな声があってまた考えさせられます。

 

 うん……確かに最低なんですよ。

 悪気はないけど誕生日サプライズを事前に本人にバラしちゃったり、悪気はないけど友達の彼氏を寝取っちゃったりするので……。

 

 でも、この漫画を読んで、発達障害の特性について説明と具体例を見た上で、なおそういう反応になるのかあ、という……。

 まあ……理解した上でなお嫌う人が一定数いるのは仕方ないということ、かなあ……?

 

 ともあれ、件の漫画の最後にあるとおり、

「お子さんはもっと生きやすいといいですね」

 としか言いようがないし、そういう社会になっていくといいと思います。

 

 作者も、お子さんも、発達障害を治療する方法は基本的にない(必要なものは全部持ち歩く、とか、とにかく睡眠時間は守る、とか、Tips的な対処しかない)ので、発達障害の主人公が「努力によって障害を克服する」ストーリーを期待することはできません。

 成長し、課題を克服せねばならないのは社会の側なのです。


ブコメ返信

id:kishimoto0050 

空気が読めてそれに従える人は正しいという前提は受け入れなければ結局許されないのだとしたら一連の議論は救いのないもののようにも思えてしまいます。空気って誰が作るんでしょうね。

 

 私も空気を読めない人間なので、「空気を読む」ことを過度に強要する社会は息苦しい、と思います。つらい。

 しかし、じゃあみんなが空気を読まなければ生きやすくなるのか、というとそうでもないと最近思うのです……。

 発達障害の人は空気を読まないけど、じゃあ発達障害児同士なら仲良くできるかというと必ずしもそうではありません。

 お互い独自の感性を持っていてそれを曲げないので、「だって悪いのはあいつだし」をお互いに主張し続けてむしろ大変なことも多い。

「ああ、こいつはクラスでもちょっと変わった奴だから仕方ないよな……」

 って考えられるのは定型発達の子なのです。それも「空気を読む」力のなせるわざなので……。

 

id:hedgehogx

 障害は本人のせいではないとして、ではそこで発生する莫大な迷惑を誰がどう処理するか問題

 

「発生する莫大な迷惑」が一定だとすればその通りなんですが、社会の理解が深まれば「迷惑」の量が減るのではないかな、と思います。

 火とか塩素系洗剤とか、危険なものを知識なく日常生活の中で扱ったら事故が続発するけど、正しい取り扱いが知られれば事故が減るように。

 きれいごとかも知れないですし、「減ってもゼロにはならないのでは?」と言われたらまことにその通りなんですが。

 ただまあ、学校でよく「困った子は困っている子」と言われます。

 障害で一番苦しんでいるのは本人で、それは「誰が処理するか」といえば本人が「処理」しているのです。

 そして、同僚はどんなに迷惑でもいずれは同僚でなくなるけど、本人は死ぬまで本人なので逃れる術がないのです。

 

id:kkkirikkk 
悪気はなく友達の彼氏を寝取るとかあり得るのか?ってなって本が気になってしょうがない。知らないとかなら普通にあるだろうけど障害関係ないしな

id:neetnin
発達障害でも友達の彼氏を寝取るのは悪いことだと知ってる。俺も発達障害だけど発達障害を免罪符にするのやめてほしい。大抵の発達障害はクローズ就労してコンサータでバフかけて健常者世界に溶け込む努力をしてる。

 

 ……本題ではなかったのですけど、「悪気なく彼氏を寝取る」に反応してる人が多いようなので……。

(一巻はKindle Unlimitedに入ってるのでよければ読んで欲しいです。…もっとも、絵は正直、後の巻の方が読みやすいと思う)

 

 どういう状況かというと(読み返しました)、

「友人Yが、アパレル店員の男性Aを好きになってしまう(店に通って、勧められるままやたら高い服を買ったりし始める)」

「しかし相手のAは気軽に他の女子を口説いたり、女性関係がだらしない様子」

「『このままでは大切な友人が変な男にもてあそばれて傷ついてしまう』と懸念する作者(当時まだ十代)」

「ある日、Aから口説かれる作者」

「『これはAの本性を確かめるチャンス』と考え、Aに誘われるままドライブに出かけ、誘われるままホテルでベッドイン」

「事がすんだ後、『あんたはYのことなんとも思ってないんでしょう?』『Yが傷つくからその気にさせるのやめて欲しい』と、Yに近づかないよう説得」

「事の次第をYに報告、『やっぱりAはサイテーなやつだったよー』」

「激怒するY」

 という……。

 

 当時の作者は

「AはYのことを好きではなくYの一方的な片思いだったのだし、自分もAのことを好きではないので悪いことはしていない」

 ……と思っていた(むしろ友人のために体を張って「いいこと」をしたと思っていた)のだけど、事情を聞いた友人一同から罵詈雑言を浴びせられた上にYに土下座させられる羽目になったという……。

 

 ……こう……正直、あらためて説明してみると、どんな社会的理解があればこの被害を軽減できたのかしら、という感じはある。どうがんばっても迷惑ですよね(でも本当に悪いのは女癖が悪いAだとも思うんですけど)。

 しかし、作者の沖田×華氏いわく、Yさんとは今も友人だとのことなので、Yさんにとっても、長年にわたり縁を切らずに交友関係を続けるだけの何かがあったのだろうな、と思います。

 

*以下、この話の関係記事のリンク。

anond.hatelabo.jp

anond.hatelabo.jp

安倍元総理暗殺はテロではないんじゃないか。

 前々からテロなのかどうかという議論があるのは知ってたんですが、増田(はてな匿名ダイアリー)で、「テロだよ」派の熱心な説明を読みました。
 
まだ山上の安部暗殺事件はテロじゃないっていってるアホがいる話
 事件後何度も似たようなことを啓発するようなことをしてきましたが、未だにテロじゃないって意見がはばかるような状況に悲しいです。
 
 とのこと。
 
 啓発活動お疲れ様です。
 しかし私はどうも啓発されなかったので、はばかりながら(はばかる…? はびこる…? まかりとおる…?)思うところを。
 
 もちろん、安倍氏への銃撃は明らかな殺人であり、決して許されることではありません。
 しかし、それが「テロ」であったかどうかには議論の余地があり、私は懐疑的です。
 
 まず、何をもってテロと見なすか、という国際的な定義は存在しないのだそうです。
 なので日本での定義を考えます。
 
 我が国においては、警察庁組織令では
「広く恐怖又は不安を抱かせることによりその目的を達成することを意図して行われる政治上その他の主義主張に基づく暴力主義的破壊活動をいう」
 
 特定秘密の保護に関する法律では
「政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動」
 としているとのこと。
テロリズムの定義などに関する質問主意書
 
「テロ」とは「恐怖」を意味し、英語の「テラー」と語源を一にします。
 やはり、恐怖によって社会に影響を与えようとするもの、というのが重要な要素でしょう。
 
 明らかなテロの例を考えます。
 
 例えば、1987年から1990年にかけて新聞記者2名が殺害された赤報隊事件は、犯行声明で
反日分子を処刑する」
「彼らを助ける者も同罪」
 等としており、報道やそれへの協力を恐怖によって萎縮させるのが目的だったことは明らかです。
 
 また、1988年の千葉県収用委員会会長襲撃事件も、犯人らは収用委員会会長に重傷を負わせた上、犯行声明で
「強制収用を狙う収用委員会は会長と同じ運命となることを覚悟せよ」
 等としており、恐怖によって行政に影響を与えようとしたことは明白です。
 
 一方、2001年の附属池田小事件は、8名の児童を殺傷し、15名に重軽傷を負わせる恐ろしい殺人事件であり、社会的に与えた不安も重大でしたが、一般には「テロ」とは呼ばれないと思います。
 これは、犯人の動機が、人生への絶望と他者への嫉みが主だったためです。
 これがもし、
「エリート校は許せない」
「国立学校に通う児童は同じ運命となることを覚悟せよ」
 のような話であれば、テロだったかも知れません。
(犯人はすぐ逮捕されていて協力者もいないので、テロとしての効果は薄いかも知れませんが)
 
 2008年の秋葉原通り魔事件も、7人が死亡、10人が重軽傷の無差別殺人でしたが、やはり同様の理由でテロとは呼ばれないと思います。
 もちろん「無敵の人怖い」と思った人は多かったでしょうが、それは犯人の意図でないので。
 
 また、ブコメで散見される「政治家が殺されればテロ」というのも疑わしいと思います。
 
 2007年、長崎市長であった伊藤一長氏が、自身の選挙期間中に暴力団員に射殺されるという、痛ましく、我が国の民主主義にとっても重大な事件が起きています。
 しかし、これも、動機が個人的な怨恨であることから、テロとは呼ばれないことが多いように思います。
 
 1990年には、衆議院議員で、元厚生労働大臣丹羽兵助氏が暴漢に刺殺されるという極めて残念な事件が起きていますが、動機を云々されることは少なく、やはりテロ扱いされることはないと思います。
 
 ひるがえって安倍元総理の暗殺事件を考えると、報道を仄聞するに
「当初は教団の韓鶴子総裁を狙ったが果たせなかった」
「それに代わる候補として、安倍氏統一教会の主要な協力者なので狙った」
 という話です。
 社会に恐怖を与えることは目的ではなく、直接的な効果を狙った犯行なのだと思います。
 山本五十六暗殺のような……っていうか、殺人って、大抵は直接的な効果のために行われるのかも知れないですね。金銭トラブルとか怨恨とか。本件もそう。
 
 これが、仮に、山上容疑者が「日本反統一教会ホニャララ戦線」みたいな団体の一員で、犯行後に
統一教会とその協力者は全て安倍の後を追うであろう!」
 みたいな犯行声明が出ていたりすれば間違いなくテロだと思うのですが、今のところそういう話はないようです。
 
「事件後、日本人は恐怖や不安を感じているじゃないか!」
 という話もあろうと思うのですが、大半の人が恐怖を感じているのは、山上容疑者とその仲間(いるのか?)の「反・統一教会」の動きではなく。
 むしろ「統一教会霊感商法怖い、政治的影響力怖い」という話なのではないかと。
 あとは「銃を自作できるなんてこわいね」とか。
 それはテロリズムじゃない。
 
 池田小事件だって「不審者超怖い!」という恐怖を全国の小学校に植え付けましたが、犯人はそれを意図したわけではないのでテロではない。
 社会に不安を与えるからテロ、と言い出したら、空き巣狙いもひったくりもテロになってしまいます。
 
 そう考えてくると、やはり安倍元総理の暗殺は、許しがたい殺人事件ではありますが、テロではないと思います。
 
 本文は以上。
 
 以下は余談です。
(本文と同じくらい長いので畳みます)

*1:1948年、鉄道のレールのボルト等が何者かに抜かれていて列車が脱線、3名が死亡した事件。原因不明。

*2:元寇とか硫黄島とかの一覧。

夏休み中も規則正しい生活をしましょう。

 奧さんが車を運転できないタイプの病気になってからはや数ヶ月。
 ありがたいことに職場の協力も得られ、奧さんの出勤日には私が毎朝送っていくことになりました(方向が同じだったのは幸い)。
 
 で……まあ……なんというか、とても快適。
 
 これまでは毎朝
 
私「行ってきまーす」
妻「行ってらっしゃい……むにゃむにゃ(ベッドの中から)」
 
 という感じだったのが、今は同じ車。毎朝ドライブデートみたいなものです。隙あらばのろけていくスタイル。
(なお奧さんは若干出勤時間が早くなってしまったのでそこまで快適ではない)
 
 もちろん、私と奧さんは出勤日が違うので、私は休日もちゃんと朝起きて送り迎えをしなければならないわけですが。
 しかしどうもこれは利点も多い。
 
 今は夏休み中で、ここ数日は私は有休を取っています。
 これまでの休暇だと、前夜に夜更かしして休日は昼過ぎまで寝ている……なんてことも多々ありました。
 
 しかし、今は否応なく朝から起きて活動するようになり、
「奧さんを職場まで送って…食事をして…漫画喫茶に行って…帰って動画を見て…おおっまだ午前中だ!?」
 みたいになり、結果的に休暇をより長く楽しめている気がします。
 
 それに、きちんと頭が目覚めている方が、同じ時間内に色々なことができる(主観時間が長くなる)ことは科学的にも証明されている。
 真剣な話、主観的には夏休みが倍くらいになっているように感じます。
 
「夏休み中も規則正しい生活を…」
 なんて、子どもたちにもずっと言い続けてきましたが、奧さんの病気のおかげで、この年になってようやくその利点を実感することになりました。
 
 夏休みの集団ラジオ体操、今はコロナ禍でやっていない地域も多いと思いますが、あれは子どもにとってとても良い習慣だったんだな、と思います。

「ワンピース」を読み始めて疑問なこと。

 国内外に大勢いるワンピースファンの皆さんは不快になると思うのでどうか読まないでください。一言で言えばnot for meだったということ……なんだと思います。
 
 恥ずかしながら今まで1・2話くらいしか読んだことがなかった「ワンピース」。
 
 期間限定無料公開で奧さんが読み始めて(前にも途中まで読んでたそうですが)ハマってしまい、おすすめされたので読み始めました。
 
 名を知らぬものなきヒット作品なのだから面白いんだろう…と思って1・2巻まで読んだのですが、どうも頭の中が「???」でいっぱいになってもう耐えられないのでここに吐き出しておきます。言論の自由
(漫画喫茶で読んだものを記憶に頼って書いてるので間違いも多いと思いますすみません)
 

  • シャンクスたちはどうやって生計を立ててるんだろう? 海賊ってことは、民間船の積み荷を奪ってたんだろうか? だとしたら村の人寛容すぎでは…? 村長、「村の汚点」どころの騒ぎじゃなくない? この作品の「海賊」がどういう存在なのか、2巻まで読んだ時点でまだよくわからない。
  • シャンクスは友達がいじめられるのを許さないけど、仲間はシャンクスが酒ぶっかけられた時に笑って見てたのどうしてなの…? シャンクス、部下にいじめられてるの…?
  • シャンクスがルフィを助けるのは一見カッコいいようだけど、村の子どもを助けるのにいちいち仲間ともども命をかけて腕までなくすの、むしろよく今までの海賊人生で五体満足だったな…?
  • っていうか、酒場を荒らされた時、店主のマキノさんのために怒ってもよかったのでは…? ずいぶんお世話になったんじゃないの…?

 

  • モーガン大佐、めちゃくちゃ威張ってるけど、大佐ってことはそれを任命した指揮官がいるはずでは…? 部下のみならず民間人にまで好き放題できるの、「地獄の黙示録」みたいな話なの…? 通信技術が未発達で軍閥化しているみたいな…?
  • 自殺的任務ならまだしも、単に自殺しろと言われて頭を撃って自殺しようとする兵士、さすがに命令に忠実にもほどがあるのでは…? 別に大佐に忠誠心があったわけでもないのにどういうことなの…?
  • ルフィ達はメットもなしにさんざん吹っ飛ばされてケロッとしてるのに、くいなさんは階段から落ちて死ぬのか…。
  • いきなりルフィたちに「敬礼!」とか言ってる人、指揮官死亡で指揮権を引き継いだんだろうけど、大佐が好き放題してた間どこで何してたの? 兵士たちもよくそんな人の命令に従う気になれるよね?

 

  • オレンジの町の人が逃げた後、バギー船長たちはどうやって生計立ててるんだろう? 民家や商店の財産を少しずつスカベンジして売ってるみたいな…?
  • その割に気軽に商店に火をつけたり大砲で吹っ飛ばしたりする謎。君ら何のために町にいるの…?
  • っていうか、あんなに気軽に町を破壊してるのに、よくルフィたちが来るまで町が残ってたよね?
  • 5人がかりでないと持ち運べない丈夫な檻って、海賊が普段からそんな重いもの船に積んでるの…? もっと役に立つもの積んだら…?
  • そんな自慢の檻を余興でルフィごとバギー玉で吹き飛ばそうとするのなんなの…?
  • 町の人、海賊がいるから避難してるって、一週間とかならともかくずっとそこにいるの…? どうやって生計立ててるの…?
  • 追ってこないバギー団も何なの…? 何のために町にいるの…?
  • 「猛獣使いのモージ!」とかモブ海賊が歓声を上げるけど、モージさん今までどこで何してたの? ナミの歓迎会にもいなかったと思うけどハブられてるの…?
  • そのでかいライオン、船で飼ってるの…? 無限に荷物が積める船なの…?
  • ゴムゴムの風船でモブ部下が吹っ飛ばされたのに、船長たち全然部下を心配してないけど、クルーがそんなにいなくなってこれからどうやって船を動すつもりなの…?
  • っていうか、みんな部下を殺しすぎでは…? 部下を殺すのは悪役演出としてよくあるとはいえさすがに気軽すぎる気が。
  • 曲芸のカバジさん、今までどこで何してたの…?

 
 小耳に挟んだところでは、シャンクスとかバギー船長とかは今後も出番のあるキャラらしいし、これから設定も深まっていくらしいので、私が疑問に思っていることは実は伏線、ということも多いんだろうなー、とは思うんですけど。
 
 それにしても今のところ「劇中ではカッコいいけど、カメラに映ってない時どうやって生活してるのか想像できない」キャラがあまりにも多いな、という印象でちょっと読むのがつらい…。
 先を読んだらもっと面白くなるんだろうか…?
 
(決してマンガが嫌いなわけではないです。「SPY×FAMILY」とか「空挺ドラゴンズ」とか「よふかしのうた」とか「ふらいんぐうぃっち」とか「僕の妻は感情がない」とか、完結済みのだと「鬼滅の刃」とか「絶対可憐チルドレン」とか「鋼の錬金術師」とか「白暮のクロニクル」とか、他にも色々楽しく読んでる作品はあるんですが、こんなに合わないとは思わなかったので…)

感染拡大の恐怖。

 先日、だいぶベテランの主任が、
 
・コロナ禍でむしろ日本の死者数は減っているらしい。*1
・新型コロナワクチンを打った後に血栓などを発症して死亡した人が多数いるが、ワクチンとは無関係として処理されているらしい。*2
・政府は大金を払って海外からワクチンを調達してしまったため、責任問題になるのを怖れて隠蔽している。
 
 ……という、割と純度の高いワクチン陰謀論を雑談の中で披露していて、傍で聞いていた私はかなり動揺しました。
 
 普段ネット上では反疑似科学を気取っていながらそこで声を挙げられなかった私は弱い人間です自己批判します……。
 
 ……でも、主任がその話をどこで仕入れてきたかというと、「行きつけの薬局の薬剤師さん」なんだそうで。
 URLを貼れない、何の資料も出せない環境で医療関係者に勝つ説得力は私にはないと思うんだ……。
 
 ちなみにその薬剤師さんはワクチン一回も打ってないんだそうです。
 ほんとにいるんだそういう人……。

*1:マスク着用やソーシャルディスタンスの影響で感染症全般が抑制され、日本では例年より死者が減った、という話はあるのでそれが混線しているのかも。
世界のコロナ死者、実は3倍 一方、日本は…超過死亡の数字から見る「日本のコロナ」|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

*2:厚労省の「副反応疑い報告」は、死亡例を含めてネットで見られます。
新型コロナワクチンの副反応疑い報告について|厚生労働省
 大半は「65歳男性が接種の19日後に急性心不全で死亡」みたいな事例で、稀に若い人もいるけど、まあ……そりゃ若い人だってたまには心不全とかで死ぬよね、という気になる。
 とはいえ、最近の日本の行政記録は信用できない、と言われたらその点は同意せざるを得ないけど……。

PTAに3000円の寄付を強要されたという話について私見。

 結論から言うと、前半はあり得ないとは言えないが、後半はほぼフィクションなんじゃないかなあ、と。
 
近所の小学校PTAから、突然寄付金の強要が来る→詐欺かと学校に確認したら、ガチで学校とPTAが関わってた案件だった - Togetter
【続報】小学校PTAから寄付金を強要された方が、小学校・PTA・市の教育委員会と話し合った結果を報告 - Togetter
 
(まとめも発端のツイートも消えてるので、連ツイの2番目にリンクしておきます。
 前半https://twitter.com/vKpjIheSE5X0tXy/status/1535919100974989312
 後半https://twitter.com/vKpjIheSE5X0tXy/status/1536543835047985152

 

なくもない話。

 
・そもそもPTA会費って何?
 学校教育活動に使うお金を職員・保護者から集めるもの。
 備品とか消耗品とかを買います。
 
 例えば、うちの地元には「PTA奉仕作業」というのがあって、夏休みとかに職員と保護者が校庭の草むしりをします。
 参加者にスポーツドリンクを渡します。
 そのスポドリはPTA会費で買います。
 
 全部公費でやれって? ごもっともです。
 校庭の除草を業者に委託する費用が自治体から(=税金から)出れば、奉仕作業もスポドリも必要ないのでありがたいです。
 ぜひ地元の議員さんにそう働きかけてください。(学校職員は大体地元の有権者ではない)
 
 このように、PTA会費は自治体の予算に比べて使途に融通が利く利点がありますが、もちろん浪費できるものではありません。
 今まで見た学校だと、年度末にPTA会長と会計(どっちも保護者)が帳簿と通帳をチェックし、次年度当初のPTA総会で会計監査報告をします。
 
・賛助会員費なんてあるの?
 あるところにはある。
 
 今の勤務校にはないですが、もっと田舎の学校にいた時にはありました。
 そこでは、卒業生の保護者に年間数百円の納入をお願いする、という仕組みでした。
 つまり、在籍している6年間は「会費(数千円)」を払うのに加え、卒業後は恒久的に「賛助会員費」の納入を要請されるという……。
 正直どうなの、と思わぬではなかったです。
 
 また、集める方も、地区のPTAの担当者(保護者)が数百円のために戸別訪問するのですげえ大変らしいです。
 ベルマーク的な昭和の遺風感がある。
 
 だから、都会地のPTAでは、正会員費だけで活動を賄えるようにして、賛助会員費はかつてあったとしても廃止したんだと思います。
 
 ただ、僻地では在校生が減少傾向なので、卒業生保護者にも頼らねばならないという事情はありました。
 
 また、会費をもらう一方、一応の対価として、PTA広報部が作成した広報誌を賛助会員にもお配りしていました。
 担当者が戸別訪問で。(昭和!)
(そもそも学校が日々ブログを更新してる時代、紙の広報誌にどれほどの存在意義が……?)
 
・強制なの?
 PTAが強制でないのと同じように強制でないです。
 
 断じて払わない、という家もあったとか。
 そもそも支払いを強制する権限なんてないので。
 
 ただ、前述の通り田舎にしか存在しない仕組みなので、「そういうものだ」と思っている人が多いのは確か。
 
 似たような話として、学区内でお葬式があるとご遺族が学校に何万円か寄付するのが慣例になっている地域もありました。(もちろん学校から要求とかではないです)
 

あんまりなさそうな話。

 
・10年分取られたりするの?
 ないんじゃないの……?
 そもそも「PTA(保護者と教職員の団体)」という位置づけからして、子どもがいない家から取る、というのは筋が通らないと思うのですが。
 
 ただ、募金集めに回っている保護者が
「あの家はヨソモノの上に賛助会員費も払ってないから気にくわない。10年分請求してやる」
 くらいの私怨で行動する可能性がないとはいえない。
 
・「空調設備投資優先した為、教材の備品費が足らない」
 空調設備は市の予算でつくんじゃないの……?
 
 自前の予算で空調整備して、後から市が「空調整備するよ」って言い出したらどうするんだろ……?
(続報がまさにそういう話になってるけど)
 
 まあ、
「各教室の扇風機は昔~~さんが寄付してくれたものだ」
 って学校を見たことはあるので、耐久消費財を寄付で買うことがないとは言えない。
 
 なお、togetterのコメントにある「PTA会費で空調整備して、市の空調予算は学校が丸儲け」とかいう話はあり得ないです。
 工事業者は市が入札で決定して工事を手配するので、学校が着服する余地がない。
 
・市の教育委員会責任者の方がいらっしゃいました。
 誰それ?
 
教育委員会」と「教育委員会事務局」は似て非なる集団で。
 この場合だと教育長なのか学校教育課長なのか、はたまた(最初に電話したという)生涯学習課長なのか、と思うんですけど。
 
 ただ、この後の言動が、どうもそんなまともな経験を積んだ責任者っぽくないんだよな……。
 

なさそうな話。

・「集合時間まで時間があったのもあり、校内の現状を確認させていただきましたが、私から見て特に修繕が必要な設備、補充が必要な備品等がみあたらない」
 何その他人事感。
  
「責任者」氏も自分で言っていますが、学校の予算は基本的に教育委員会から出ます。
 
 大勢の子どもと職員が毎日利用する施設ですから、補修が必要な部分は常にあります。*1
 時代の変化で新たに望まれる設備もあります。*2
 
 このため、教育委員会は毎年、学校に対し、施設・設備等の要望調査を行っています。
 つまり教育委員会は、各学校に必要な修繕・設備を知っているはずなのです。(もちろん内容を暗記はしていないでしょうが)
 
 その調査をした立場なのに、「ちょっと見たけど修繕が必要な設備は見あたらないですね」とか言ってしまうの、「教育委員会の責任者」として無能すぎでは。
 
 それに、PTA会費で購入するものって、現実的には「テプラの調子が悪いから新しいのを」「奉仕作業で使う草刈り機の混合油を」「封筒と切手の補充を」みたいなこまごましたものです。
 その必要性の有無は、2時間や3時間施設内を見回ったところで把握できるわけがない……というのは、少しでも事務的な仕事をしたことがある方なら学校関係者でなくともわかるのではないでしょうか。
 
 ……正直に白状すると、この台詞があまりに部外者めいているので、私はてっきりこれを言ったのはツイ主なのだと理解していました。
 
 それで当初、
「部外者が早めに来て校内の現状確認なんかしたら通報されるぞ」
 と書いていたのですが、ブコメid:inet_malic氏、コメントのid:kitajun氏から指摘を受けて自分の勘違いに気づき、この項を追加しました。ありがとうございました。
 
 ともあれ、この台詞は、教育委員会が学校とどんな仕事をしているかをよく知らない人が言ったのか、書いたのか、ということだと思います。
 
教育委員会が賛助会費の存在を知らない。
 そんなわけないだろ。
 具体的にいくら集金してるかは知らない、といったことはあり得る。
 
 でも、市の予算だけでなく、PTA会費等で備品類を補ってるのは知っているはずで、
「公立のため保護者から寄付を集めること自体おかしい行為ですが」
 だの、
「市で予算出してますよね」
 って言って予算書ちらつかせるとかあり得ない話だと思います。
 
 教育委員会の人(肩書き不明)は予算書いつも持ち歩いてるんでしょうか?
 
・都内や府内への視察と出張がほかの市内の小学校と比べても多い
 ちょっと意味がわからない。
 
 ツイ主としては
「校長教頭が、地域住民から集めた金を私的に流用し、視察・出張と称して東京大阪で遊んでいる!」
 という印象を持たせたいのだと推察します。
 
 しかし、職員が勤務日に勤務地を離れるならそれは公務としての出張になります。
 申請書を書かねばならず、公簿に残ります。
(というか、記録がなければ「教育委員会の責任者」が確認できない)
 
 そして毎月末に勤務記録が教育委員会に提出され、
「なんで東京だの大阪だのにそんな頻繁に行くの? 出張後の報告は?」
 って話になるはずです。
(出張なら旅費は公費になるし、職員の出張は教育委員会にとって他人事ではない)
 
 つまり、問題になるならずっと前からなっているはずで、今ここで「教育委員会の責任者の方」が持ち出すのはおかしい。
 
 もちろん、校長教頭が有給休暇取って東京に行ってたら把握できないけど、それだと「視察が多い」って知る手段が謎になるからなあ……。
 
・っていうか
 いちいち教育委員会と校長が対立するのが一番おかしい。
 
 この局面で教育委員会が出てくるとしたら、ヒートアップしている地域の人をなだめて、校長と一緒に頭を下げて「今後気をつけますのでどうぞ鎮まりたまえ」って言うためだと思うのですよね。
 
 その上で、学校側に問題があるな、と思ったら、地域住民の前では言わず、後で校長に伝えて是正を図るのが、教育委員会の……というか、普通の社会人の行動なんじゃないでしょうか。
 
 ツイ主と一緒に校長を激詰めして火に油を注ぐのが「教育委員会の責任者」というのはちょっと理解しがたいです。
 

実際どうだったのか?

 
 以下まったくの憶測なんですが。
 
 PTAの人から募金を要求されたのはおそらく事実なんだと思います。
 そしてツイ主が断ったのも事実。
 
 たぶんその時、「PTAは任意団体であり云々」とか、PTA活動を熱心にやっている保護者にはカチンとくるようなことをカチンとくるような調子で言ったんじゃないでしょうか。
(その内容が間違っていたとは言わない)
 
 それで売り言葉に買い言葉になり、怒ったツイ主は学校と教育委員会電凸
 
 それを受けて学校と教育委員会の間でやりとりがあり、
「ツイ主氏と話し合いの場を設けましょう」
 という話になったのかも知れない。
 
 ただ、そうすると当然学校と教育委員会の間ではツイ主をどうなだめるかの相談ができていたわけで、実際にはツイ主は
「今後気をつけます、もうお宅には集金に伺いませんのでご安心を、集めた寄付金は今後とも児童の教育活動のため有効に活用させていただきます」
 くらいのことを言われて丸め込まれて帰って来たのではないでしょうか。
 
 だから、空調設備とか東京出張とかいうのは創作。
 
「校内の現状を確認した」とかいうのも創作。校長室まで行く間にキョロキョロ周囲を見ていた可能性は高いと思いますが。
 
 それで、丸め込まれてモヤモヤするし、以前のツイートがバズってしまったこともあって振り上げた拳の行き先が見つからず、創作8割の連ツイをした……といったところではないでしょうか。
 
 ……これだけ書いておいて、
「賛助金と称して集めた金で校長教頭が東京で贅沢三昧(栃木)」
 みたいな報道が近日中にあったらどうする、って話ですが。
 
 こういうネット創作実話が創作臭くなる原因は、
「お話としてはスカッとするけど、登場人物一人一人の行動をその立場に即して考えると不合理」
 ということがあると思います。
 
 だから、自分の立場をわきまえず不合理な行動を取る校長とPTA会長と教育委員会の責任者がいた場合には、全て実話ということもあり得るかも知れないですね。

*1:コンクリの劣化とか、プールの塗装の剥げとか、雨樋の詰まりとか、雨もりとか。

*2:無線LANとか、コンセントの増設とか、水洗トイレの洋式化とか。