以前の記事の続きです。
70代の母にリングフィットを勧めた話。 - 小学校笑いぐさ日記
……実を言うと、正確にはまだクリアしてないのでタイトルは釣りになるのかも知れない。
とはいえ、母曰く、
「あとは最後のドラゴを倒せばクリアなんだけど、せっかくだから服を全部集めようと思って」
だそうなので、実質クリアしたようなものです。
ちなみに私はその前のワールドにいるのでとっくに追い越されました。
私「やりこみモード状態とは……。でも、リングフィットのウェア集めって、タウンミッションをクリアしないともらえないのも結構あった気が」
母「そうなのよー。その上、別なミッションをクリアしないと出てこないミッションなんかもあってね」
私「やたら難しいミニゲームをノーミスでクリアしないといけないミッションとかもあったのでは」
母「そう！ でも聞いてよ！ ほら、あの、ろくろで壺を作るゲーム（ろくろ回し）があるじゃない？」
私「あるある。あれ、お手本とろくろ本体が離れてるから難しい」
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母「それでね、YouTubeで攻略動画を見たんだけど……」
私「マジか」
母「まず、お手本の形は毎回変わるから、やりやすいのが出るまで粘るわけ」
私「ほうほう」
母「それで、テレビの画面にラップを貼って、お手本をマジックでなぞって、それをろくろの方に貼り替えるとやりやすい、って聞いて、クリアできたのよ！」
私「わーお」
母「他にも色々なやり方があるみたいなんだけど、それが一番簡単かなって……」
クリアした時のラップは記念にとってありました。
母「あとほら、パラシュートで降りるゲームがあるでしょ？」
私「ある。あれも難しい」
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母「あれもね、Bランクでクリアできるようになったのよ！ 最初なんか０点だったのに！」
私「それは成長ですな」
母「……といっても、実はリングコンを頭の上に持つんじゃなくて、お腹の前で持って操作してるんだけどね」
私「それもYouTubeで？」
母「そう」
世の中、親がYouTubeのネトウヨゆっくり動画にハマって悲しいことになってる人もいる中、リングフィット攻略動画なら実に平和……というか有意義な話であります。
母「あとはねえ、ドラゴンフルーツを集めてるところなのよ。知ってる？ ドラゴンフルーツ」
私「知ってる。ドラゴンドリンクの材料になるやつ」
ドラゴンドリンクは、飲むと直ちにレベルが１上がる効果があります。
ドラゴンドリンク - リングフィットアドベンチャー 攻略wiki
母「すごいと思わない！？」
私「そうねえ……」
母には言えませんでしたが、リングフィットアドベンチャー、どうも運動負荷を上げるとレベルアップが過剰になるバランスのようで、私はレベル上げが必要だと思ったことがあんまりないです。
一方、母（運動負荷は３とかそのくらいらしい）は、戦闘で負けてレベル上げが必要になることもあるとか。
母「レベルアップの直後に飲むのが効果的なんだって」
私「確かに」
母「それを最後のドラゴの前でがぶ飲みしようと思って」
私「それはいいけど、ドラゴンフルーツって出現頻度低くない？」
貴重な材料だけに、そうそうゴロゴロ出るものではない。
もちろん店でも買えません。
母「そうなのよ！ １回コースを走って２個出ることもあれば、全然出ないこともあって……」
私「ごまスムージーは飲んでる？」
ごまスムージーは、そのステージで拾える食材の量が２倍になる（１つ拾うと２つストックに入る）効果。
ごまスムージー - リングフィットアドベンチャー 攻略wiki
母「うーん、でもほら、出ないこともあるのに飲むのもったいないかな、って思って……」
私「気持ちはわかるけど、ごまスムージーは材料を店で買えるでしょ？ どうせお金は中盤以降使い切れないほどたまるんだから、ケチっても仕方ないわけですよ」
母「なるほど、そういう考え方になるのね……」
ゲーム初心者の母に教えるの楽しい。
私も全然ゲーマーではないけど、なにしろ母はリングフィットがゲーム初体験なので。
母「そういえば、箱を壊すゲームがあるじゃない？」
私「ボックスブレイクですね」
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母「あれをね、風船を使わないで箱だけ100個壊せ、ってミッションがあるんだけど、どうやっていいかわからないのよ。
風船を割らないと新しい箱が出てこないし……」
私「ははあ（ちょっとググる）。思うにそれは、『風船は割ってもいいけど、それ以外で100個壊せ』ってことなのでは」
母「あー、なるほどね！」
後で聞くとそれで合っていたようです。
母「ほら見て！ こんなメモまで書いてるのよ！」
私「おおお……！」
手書きの攻略メモ！
私「すごい！ ファミコン時代みたい！」
母「○○さん（弟）にもそう言われたわよー」
小学校時代、ドラクエ２の「ふっかつのじゅもん」を毎回チラシの裏に３つずつメモして、私と弟でダブルチェックしたのを思い出す……。（その節はありがとうございました。 to 弟）
画像で紙が黄色っぽいのは別にセピア色のフィルターをかけたわけではなくて、母が黄ばんだ帳面を使ってるからです。
（左の縦長の紙は、たぶんカレンダーを縦に切ったやつ。チラシの裏……）
ともあれ、最初は「攻撃力って何？」「ハート？ 何それ？ 画面に出てた？ いつ？」という状態だった母が、ネットで攻略情報を探したり自分でメモをとったりするまでになっているという驚き。
前回思ったのは
「歳をとっても筋トレで筋力を増やすことはできる」
ということでしたが、今回思ったのは
「人は何歳になっても新しいことを学ぶことができる」
ということでした。
私も、母に負けないようにしたいものです。……リングフィットはもう負けてるけど。
