先日、人間ドックで胃の内視鏡検査を受けました。
医者「はーいK村さん、今ね、十二指腸のね、つまり検査の一番奥あたりですから、もう少し我慢してくださいね」
私「あうー(しゃべれない)」
医者「はーい、すこーし胃の内壁を押すから突っ張りますよー、はーい」
私「あう”!」
医者「……あのねえK村さん、最初の問診票に、『異常がある場合は組織検査を希望する』に○しましたよね?」
私「あー」
医者「それじゃ、すこーし組織取らせてもらいますね、はーい我慢して-」
私「う”う”ー!」
……それで組織検査の追加料金を取られて、2週間後に結果を聞きに来いと言われたわけです。
「専門の先生がいるのが月・木だけなので、どちらかでお越しください」
という話で、平日に休みを取って。
まあ、そしたら
医者「結果から言うと全く異常はありませんでした。この画像で見ますとね、ほら、この部分だけ粘膜が若干変色していますよね。しかしまあこれはピロリ菌を除菌した方にはよくあることなんですね」
私「良かったです」
医者「しかしねK村さん、ピロリ菌でだいぶ胃壁が薄くなってますし、これは除菌しても元には戻りませんので、1・2年に一度は内視鏡検査を受けることをお勧めします」
私「それ毎年言われるし、毎年内視鏡検査受けてます」
内視鏡は毎年飲んでるんですが、「組織取ります」は今回が初めてだったので、結構ドキドキしました。
ピロリ菌陽性の人は胃がんのリスクが5倍くらいになるんだそうです。(除菌するとある程度リスクは下がる)
その上、ウチの祖母は胃がんで胃を切った(そしてその後5年以上生きた)人なので、遺伝的にもそれなりに可能性はあるんだと思っています。
まあ……胃がんは進行するまでに数年かかるし、内視鏡検査は毎年受けているから、そんな大変なことにはならないだろう、とは思いました。
……が、以上のことをググって調べる程度には心配しました。
たかだか2週間の検査結果待ちでこれだけやきもきするんだから、もっと長く……ましてや
「初期の甲状腺がんがありますけど進行は遅いので大丈夫ですよ」
などと言われてしまった日には、その後の人生がどれほどストレスなことかなあ、などと思いました。
時々聞く「過剰診断の害」とか、言われてもあんまり実感する機会はないですけど、こういうことなのかな、と。
ところで、個人的には胃部X線検査(バリウム検査)より内視鏡(胃カメラ)の方が楽です。
バリウム飲むこと自体はなんともないけど、発泡剤が辛い。
あれ飲んでげっぷを我慢しろと言われた状態のまま、右を向いて寝ろとか次は左とか言われた上に検査台ごと上下逆さにされたりするのキツくないですか。
内視鏡も胃に空気を入れるけど、うっかりげっぷしても入れ直せるから(と思う)気が楽。
……でも、本当は、最初に内視鏡検査を受けた病院で、先生と看護師さんが最後に
「K村さん、内視鏡飲むのお上手でしたよ」
「がんばりましたね」
って誉めてくれたのが大きい気がする。
子どもに限らず、大人でもほめられるのうれしいものです。
「胃カメラ上手な先生」って、実はむしろほめるのが上手な先生なのかも知れません。(腕が悪いと言いたいわけではない)
なるべく他人をほめていきたいです。