きくまこ氏を擁護する・その2「菊池氏は靖国支持者ではない」編

 一文の得にもならないのに菊池誠氏への批判に勝手に反論するシリーズ第二弾。
 前回の、「菊池氏は原発カルトではない」編は、思った以上に多くの方に読んで頂けた上、好意的な反応が多く、とてもほっとしました。
 
 曰く、
「きくまこ先生は基本的にはまっとうな科学者だよ。専門分野外で迂闊な発言が多いだけで」
原発関連の発言は妥当だよ。社会学関連とかで軽率なことを言うのが問題なだけで」
 
 うん……。
 
 ……そして今回は、靖国神社……社会方面の話なんですけどね……。
 

批判の例。

 
 そもそも主に問題になったのは、菊池氏の
「カルト候補を当選させるよりは靖国参拝する議員を当選させるほうが社会的には利益がある」
 という発言です。
 
 これに対して、はてな内で見える範囲では、「法華狼の日記」ブログの記事、
「国家権力と密接なカルトと、カルトの二択なら、前者を選びます」「それは二択として成立していないのでは?」「国家権力と密接なカルトは定義としてカルトではない」「あっはい」http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20161226/1482900661
 
 が批判記事でしょうか。
 他にめぼしい記事は見つからなかったのですが、賛同するブコメもたくさんついていたところを見ると、同意見の方も多いようです。
 
 記事のおおまかな内容としては、
 
・政治家を選ぶ場合であっても、棄権も選択肢のひとつである(靖国を選ぶ必要はない)。
・そもそも靖国はカルトである。
 
 ……という感じでしょうか。あと幸福の科学とか、「やや日刊カルト新聞」創始者氏の話とか。
 
 記事の詳細はちょっと後に回して、菊池氏の立場を確認してみます。
 

実際のとこどうなのか。

 
 菊池氏の靖国神社に関する立場は以下のようだと思います。
 
靖国神社を支持しない。
靖国参拝する議員には政治的に問題がある。
・政治家が靖国神社に参拝することは対外的にマイナスである。
・ついでに言えば幸福の科学も支持しない。
 
「嘘だ! あいつはそんな奴じゃない!」
 とか言われそうなので本人のツイートを引用します。




 
 この3つが、id:hokke-ookami氏が引用しているツイートです。(こんなに気が進まないidコールは初めてだ……)*1
 
 それ以外のツイート。
 


 
 ……というわけで、菊池氏は、
「そもそもこんな二者択一自体がナンセンス」
「議員の靖国参拝には問題がある」
 と主張していることがわかります。
 
「どうせ偏った引用をしているんだろう!」
 と言われそうなんですけど、twitterで「@kikumaco 靖国」で検索したらこれしか出てこないので私も驚いたのですよ……(2017/01/14現在)。
https://twitter.com/search?f=tweets&vertical=default&q=%40kikumaco%20%E9%9D%96%E5%9B%BD&src=typd
 
 もしこれ以外に、
「消された靖国賛美ツイートがあるけど魚拓があるから見ろ」
twitter以外のメディアで靖国を礼賛しているから読め」
 といったことをご教示くださる方がいれば歓迎しますけれども。
 
 幸福の科学関係のツイートの方がずっと多かった。

 ……ちょっと脇道にそれますけど、
幸福の科学の総裁はネタ扱いされている。深刻に扱う必要はない」
 って主張を見ると、かつて「嫌韓」的主張に批判を加えると
嫌韓はネタだから。マジレスすんなwww」
 とか言われてたことを思い出すのですよね……。
 

いったいどうしてこんなことに……?

 
 ……その……。
 hokke-ookami……法華狼氏の、歴史問題……歴史修正主義批判などの活動には敬意を抱いています。
 間違いなく私より頭のいい方だし、知識もある……批判的に言及とかしたくない相手なのです……が。
 
 しかしですね。
 
 そもそも件の批判記事のタイトル、
「国家権力と密接なカルトと、カルトの二択なら、前者を選びます」
「それは二択として成立していないのでは?」
「国家権力と密接なカルトは定義としてカルトではない」
「あっはい」
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20161226/1482900661
 って、おかしいのでは?
 
 まず、菊池氏は、
靖国は国家権力と密接だからカルトではない」
 などという主張は全くしていませんよね?
 
 ですから、記事中、靖国についての
「“特定の人物・事物を熱狂的に崇拝,礼賛すること”がカルトだ、という定義に従えばカルトだよね?
 ああでも、“既成宗教に対する異端であることと、小集団であること”をカルトの定義とすれば、集団が巨大化して国家権力と一体化し、社会への影響力が増せば、『カルト』の枠組みから外れるって寸法だね?」
 ……という法華狼氏の一連の議論は、菊池氏の発言とは全く無関係な、いわば一人相撲に過ぎません。
 
 そもそも最初の「二択」において、菊池氏は
靖国とカルトどちらがマシか」
 とは言っていません。
靖国参拝する議員とカルト候補者」
 という設定をしています。
 
 靖国がカルトであるとしても、靖国神社に参拝する者がみな靖国カルトの支持者である……と言い切るのはさすがに無理があると私は思います。
 
 もちろん、政治家と靖国が接近することには、一般市民とは全く異なる危険性があるのは重々承知しています。
 
 しかし、例えば私自身が、
靖国に参拝するかカルトに入信するかどちらかを選べ」
 と迫られたら、前者を選びますし、そこで後者を選ぶような人に政治家になって欲しくはないです。*2
 
 いずれにせよ、例の記事タイトルの「あっはい」に至るやりとり、そして記事内のカルトの定義云々にまつわる議論は、菊池氏に向ける非難としてはわら人形論法の典型のように思えます。
(もちろん、靖国自体が、かつて国家全体を覆い尽くした巨大カルトであったこと、現在もなおその残滓が息づいており、息を吹き返しつつあるようにさえ見えることは、私も全面的に同意します。昨日記事に書きました。http://d.hatena.ne.jp/filinion/20170114
 
靖国参拝する議員」の中には、戦前の靖国カルトの状況とかほとんど知らず、ただ「参拝した方が“保守”層にウケがよさそうだからなー」とかいうだけの理由で参拝してる連中も相当いるんではないか、と思っています。
 それはそれで危険な話なのですが。
 

カレー味の………と、………味のカレー。

 
 件のツイートについて、
「どちらも拒否すべきだ! 選ぶべきではないのだ!」
「二者択一の設定がおかしい」
 という批判も見られます。
 
>どちらも拒否するべきという異論に対しては同意しつつ、やはりどちらかを選ぶしかない問題だと重ねて主張している。
 
 ……そうでしたか?
 
 菊池氏は、繰り返し
「一般にはそんな単純な二択ではない」
「そもそもそんな二者択一にしてはいかんという趣旨なのだが」
「僕もどちらも拒否すべきと考えますが」
 と述べています。
 
 だったらなぜ一方を選んだのか、という話ですが、これ、最初の発言の前に、
「カルト候補と靖国参拝する議員、どちらに投票しますか?」
 的な“究極の選択”(菊池氏曰く「馬鹿な質問」)を迫った人がいたからですよね? (具体的なツイートは発見してませんが)
 
 だったら、批判されるべきは、その質問をした人の方なのでは?
(どんな流れでその質問が発せられたかは後述)
 
 第一、仮に菊池氏がその質問に対して、
靖国はカルトだから問題設定がおかしいですね」
 とか、
「答えられませんね。どちらも選ぶべきでないから」
 とか答えたら、許してもらえたんでしょうか。
 
 これはまあ憶測ですが、そう答えたら答えたで、
「どうしても靖国を批判したがらない菊池誠
 とか、結局批判の対象になったのでは、と思います。
 
 そして、法華狼氏の、

 しかし政治家を選ぶ場合であっても、棄権も選択肢のひとつではあるし、そもそも選挙だけが意思決定の手段ではない。
 両方への批判を公言することはいつでもできるし、本来ならばデモや陳情という選択肢もある。
 菊池教授のような立場ならメディアを通した発言も可能だろう。

 ……というのもまた、答えになってない気がするのです。
 そりゃあ両方を批判することはできるし、デモも陳情も、メディアでの批判もできるでしょう。
 
 でも、例えば小選挙区でその2候補しかいなかったら、まずどっちかが当選してしまうわけで。
 
 デモ等の……選挙以外の意思決定の手段があることは事実ですが、それは選挙に行かないことの理由にはならない、と私は思います。
 
 かつて、集団的自衛権に関するデモについて、
「デモやってる人、ほとんど選挙なんか行ってないんじゃねーの?(笑)」
 と嘲笑するツイートのまとめが作成されていました(https://togetter.com/li/690990)。
 
 一方ブコメでは
「具体的なデータがあるならともかく、妄想で他人を見下すとかどうなんだ」
「デモをするほど政治意識の高い人が選挙に行かないわけないだろう」
 といった意見が主流だったように思います。私もそう思っていました。
 
 ですが、法華狼氏のご意見は、むしろその「嘲笑」に裏付けを与えるもののように思います。
 
 私は、何はともあれ選挙の価値を信じています。*3
「支持できない候補」と「もっと支持できない候補」だったら、ひとまず前者に投票して、それからデモでも陳情でもすべきだと思っています。
「ハズレしかないガチャ」にしか思えない選挙から、それなりの政治家が誕生することだってあるかも知れません。
 棄権したところで投票率が下がるだけです。それを「政治批判の高まり」とか深刻に受け止める政治家はあまりいないでしょう。
 
 ともあれ、
「どちらかを選べ! 態度を鮮明にしろ!」
 と言われて
「そんな二者択一おかしいと思うけどなあ……」
 とぶつぶつ言いながら選んだ人に対して、
「選ぶべきでない!」「そんな二者択一はおかしい!」
 と批判するのはひどいと思うのですよ。
 
 まあ……「その方がマシだ」ではなく「社会的に利益がある」って言い回しが勘に障ったのかも知れませんけど、でもそんなの脊髄反射ですよね。
 

効かない「免罪符」。

 
 前回の原発の話には、当然ながらご批判も頂きました。
 その中で、どうにも気になるものがあります。

きくまこ氏を擁護する。「菊池氏は原発カルトではない」編 - 小学校笑いぐさ日記

偽科学批判を旗印にしつつ、かなり偽社会科学的な主張が見られる人なので、免罪符的発言だけ抜いたらそらま妥当だろうな。でも韓国の過ぎた反日教育ガ〜、なんて熱湯欲の受け売り言ってる人だよ、自称中立の典型。

2017/01/09 22:22

きくまこ氏を擁護する。「菊池氏は原発カルトではない」編 - 小学校笑いぐさ日記

再稼働に反対しないのなら少なくとも消極的推進派でしょう。むしろ行く行く廃止というのは左派ポーズとりたいがために言っているだけで本音ではないように聞こえる。原発以外でもそんな印象を受ける。

2017/01/09 19:00

 あるいは、法華狼氏の件の記事のブコメ
「国家権力と密接なカルトと、カルトの二択なら、前者を選びます」「それは二択として成立していないのでは?」「国家権力と密接なカルトは定義としてカルトではない」「あっはい」 -

言及対象と言及姿勢が示すキクマコ先生の欲望。専門外でも欲望に従って非常に熱心に発言し続けるキクマコ先生。キクマコ先生が掲げる免罪符を真に受ける人は見る目が無いのだろうなあと思う。

2016/12/28 17:43

 菊池誠氏の、反原発・反靖国的な発言は「免罪符」「ただのポーズ」である……。
 
 ……つまり、
「口ではああ言っているが、本心は違うのだ」
「あれは嘘をついているのだ」
 ……ということです。
 
 おかしくないでしょうか?
 
 菊池氏に「不利な」証拠は、発言を「モディファイ」したり、言ってもいないことを曲解・拡大解釈した上で批判され。
 一方で、菊池氏に「有利な」発言は、「あれは免罪符に過ぎないのだ」で、なかったことにされる。
 
 それが批判としてフェアだと言えるでしょうか?
 
 告発する側が好きなように証拠を作り出したり無視したりするのが許されるなら、ヒトラーを博愛主義者にするのもガンジーを好戦的な先制核攻撃論者にするのも自由自在です。
 
 こういう、恣意的な証拠採用を行った上で、思想性・政治性を批判されるのは、ある種の政治裁判を連想します。
 ナチの民族法廷とか、冷戦期の赤狩りとか。
 
 ……そもそも、仮に、菊池氏が右翼的な人であったとして、それが左派であるかのような「免罪符」を掲げる意味ってなんでしょう?
 メリットありますかね?
 
 もちろん私は、基本的人権の尊重……市民の社会的自由や、格差の是正、社会的弱者の救済、差別の撲滅、あるいは国際協調、そして、歴史の教訓に真摯に学ぶ姿勢、といった、おそらくは左派的な価値を強く信じています。
 
 しかし、最近の世間……とりわけネット世論では、そういった「サヨク」「リベラル」は著しく劣勢であり、侮蔑語として使われる有様です。
 
 そんな中で、「靖国に参拝する議員の政治性には問題がある」なんてネットで書くのは、「免罪符」どころか、むしろ勇気を要するのが現状ではないでしょうか。
 それを「免罪符だ!」と思ってしまうのは、我々が左派クラスタの中にいるからじゃないかな、と思います。
 左派クラスタの中では、右派的な発言こそが批判されるわけですから。
 
 私の認識は、むしろこちらに近いです。
きくまこ氏を擁護する。「菊池氏は原発カルトではない」編 - 小学校笑いぐさ日記

自身の党派性を隠そうとするあまり、逆に見えてしまうという印象。自身の政治的スタンスを明確にした方が、伝えたい内容が伝わると思うのだが。

2017/01/09 18:36

 菊池氏はどちらかというと左派なんだけど、あまり党派的に見えないように振る舞っていて、その結果として左派から批判されてしまう、という。
(「自称中立」とか批判されるの私も経験が……)
 

余談:忠誠審査委員会

 
 余談です。
 
 アメリカでは、1947年、大統領令により、公務員の忠誠審査が行われることになりました。
 それがどんな模様であったか、カール・セーガンの「科学と悪霊を語る」に書かれています。(実際に審問を受けたのは、「コンドン委員会」で知られるエドワード・コンドン)

 私がコンドンの下で学ぶ大学院生だったある夏のこと、コンドンは忠誠調査委員会に引き出されたときの話をしてくれた。
 私はその話を、今もはっきりと覚えている。
「コンドン博士、あなたは物理学における革命の最前線にいたということですね、ええとそれは……」
 ここで審問者はゆっくりと注意深くメモを読み上げた。
量子力学と呼ばれているものです。
 一つの革命の前線にいられるあなたのことですから、別の革命の前線にもいられるでしょう」
 コンドンはさっと立ち上がり、その非難は事実無根であると答えた。
 コンドンは物理学における革命家ではなかったのだ。
 そこで彼は、右手を挙げてこう言った。
「私は紀元前三世紀に打ち立てられたアルキメデスの原理を信じています。
 十七世紀に発見された、惑星運動に関するケプラーの法則を信じています。
 私はニュートンの法則を……」
 こうしてコンドンは、ベルヌーイ、フーリエアンペール、ボルツマン、マックスウェルの名を次々と挙げたのだった。
 だが、物理学者のこんな教理問答は、コンドンの役にはあまり立たなかった。
 委員会のメンバーには、このユーモアが通じなかったのだ。
(改行はほぼ引用者による)

「お前は物理学の革命の最前線にいた。だから共産革命も支持しているのだろう」
 馬鹿馬鹿しい話ですが、コンドンはこの後セキュリティクリアランスを剥奪され、職を追われたのですから*4、あまり笑いごとでもありません。
 
 このような、あらかじめ有罪が決まっていて、証拠にもならない証拠を元に断罪される、茶番めいた政治裁判の例は古今東西多々あるわけですが……。
 まあ……そんな人々が権力を握る国には住みたくないものだな、と思います。

カール・セーガン 科学と悪霊を語る

カール・セーガン 科学と悪霊を語る

 

負のスパイラル。

 
「免罪符」派の人は、
「いや、菊池誠の普段の発言を見ていれば、あれが免罪符だとわかるのだ」
 とおっしゃるんだろうなあ、と思うのですけど。
 
 でもその「普段の発言」に対する評価自体が、
菊池誠はそういう奴だ」
 という認識の元に行われてるわけですよね?
 
1:菊池誠は、以前薄汚いことを言った薄汚い奴である。
2:菊池誠は薄汚い奴だから、この発言はこんな薄汚い意味に違いない(薄汚い意味に取れない発言は、「免罪符」に違いない)。
 
 この2つが無限ループを起こして、菊池氏に対する脳内評価がどんどん悪化しているのでは。
 別に各氏が脳内で誰にどんな評価をしようと自由なのですけれど、スパイラルの結果として、実際の菊池氏の発言意図と(そしておそらくは、あまり左派的でない人々による理解とも)大幅に乖離し、
「左派の人たち、なんであんなわけのわからない批判をしてるの?」
 という状態になってしまっているのでは、と懸念します。
 
 お互い同士の話ばかり聞きあった結果、内輪でしか通じない論理や政治用語ばかりの主張になってしまい、一般市民から乖離してしまう……というのは、左派にとってもっとも忌むべき道だと思うのです。
 
 想像するに、このスパイラルが始まってしまったそもそものきっかけは、おそらく原発震災ではないかと。(だから前回、原発の話を最初に書いたわけですが)
放射能による被害は思ったほどではなかった」
 という指摘を、素直に受け入れられた人と、そうでない人がいて。
 
「そうでない人」が、菊池氏を盛んに「エア御用」などと罵り「人民の敵」扱いしたことが、現在に至っているのではないかな、と思います。
 
 はてなにも、かつてはまっとうな科学ブログを書いていたのに、震災以降、「甲状腺がん多発」「化学物質過敏症」といった方面に行ってしまった人がいますし……。
 

カルトってどのカルト?

 
 ところで。
 
 件の発言の「カルト候補」って、具体的にどこのカルトの候補なんでしょう。
 
 菊池氏に
「カルト候補と靖国参拝する議員、どっちがマシだと思うのか?」
 って迫ったのは、誰なんでしょう。
 
 この間まで、「幸福の科学かな?」と思っていたのですが、以下のまとめを見ると、どうも違ったようです。
野党共闘はクソ。カルト候補よりも靖国議員のほうが、社会的利益がある」https://togetter.com/li/1061598
 



 どうも、仏教系の新興宗教、「親鸞会」の話みたいです。
 
 ……正直よく知らない。
公式サイト→http://www.shinrankai.or.jp/
被害「家族の会」→http://higai-kazoku.news.coocan.jp/
 
 Wikipediaを見ると、大学生をターゲットに偽装勧誘を行っている……という情報はあるものの、あとはやたら詳しく教義が載っているだけで、活動自体が反社会カルトだ、という話はなく。
 しかしノートページを見ると、なにやら激しい編集合戦があり、「信者が不都合な情報を消した」「やたら教義ばかり長々と書いている」といった批判も。
 
 まあ……よくわからぬのですけど、野党共闘によって、親鸞会の元信者(菊池氏は「選挙の為に形式的に脱会しただけ」と言う)が候補として担ぎ出されたことを菊池氏が批判し。
野党共闘の名の下にカルト候補を支援するなら共産党も同罪だ!」
 みたいなことを言ったら、共産党支持者が憤激し。
 その中で、「靖国とカルト」の話が出てきたようです。
 
 ……どうなんじゃろ。
 菊池氏もナイーブすぎるんじゃないか、と思うけど、親鸞会のこと全く知らないからなあ……。
 ……それは……まあそうかも。私は都民じゃないけど。
 マジか。
「まあ菊池氏、私より右寄りっぽいし、熱心な左派から見たら不満もあるだろうよなー」
 と思ってたけど、少なくとも投票行動においては私よりも左翼だった。
 
 ともあれ、共産党の「野党共闘」支持者が、カルト批判の菊池氏を論難するために「カルトと靖国」の話を持ち出したのが、そもそもの発端だったのではないかな、と思います。
 

*1:はてなユーザーでない方に説明しておくと、はてなって、「id:」の後にユーザー名をつけた文を書くと、相手方に通知が行くんですよ。「これは陰口ではない」って証拠みたいなもの……だと思ってます。

*2: ……っていうか私、靖国に行ったことありますけどね。10年以上前ですが。
 まあ……面白かったですよ。遊就館とか。すごい偏ってて。
 なんか、海外からの観光客らしき方が、半笑いでパネル(念の入ったことに日英二ヶ国語表記だった)とか読んでて、あれはわりと存在自体が国辱だと思いました。

*3:まあ……歴史的に見ると、それは「左翼」の伝統的立場とは言えなかったりするのですが。

*4:英語は読めないんですけど、英語版Wikipediaにはたぶんそう書いてあった。