見てはいけない。聞いてもいけない。

 ある日のこと。
 
A児「ねえねえ先生、ハリーポッターって知ってる?」
K村「知ってますよー」
A児「DVD持ってる?」
K村「それはないなあ……」
A児「ぼく持ってるよ!」
 
 ほう。
 家族にハリーポッターが好きな人がいるのかしら。
 
A児「この間おじさんがくれたの!」
K村「……へえー」
 
 気前のいいおじさんなんですね!
 
 ね!
 
 ……でも思わず聞かずにおれませんでした。
 
K村「……そのDVD、表側にどんな絵が描いてある?」
A児「ううん、真っ白!
 
 それは真っ黒です。
 
 ……とりあえず聞かなかったふり。