深く聞くな。

ある日のこと。
 
A児「ねえせんせい?」
K村「ん? なに?」
A児「エヴァンゲリオンってしってる?
 
 
 
(びくっ!)
 
 
 
K村「……ど、どうしてそんなことを聞くのかな?」
 
何を警戒してるんですか自分。
 
A児「見たことある?」
K村「…………ありますよ?」
A児「じゃあさ、エヴァって何色だか知ってる?」
K村「初号機が紫、弐号機が赤だね」*1
A児「じゃあ、ゼロごうきは?」
K村「零号機は、最初はオレンジ色だけど、途中から青になるんだ」*2 *3
 
あの、読者の人、付いてきてます?
 
A児「せんせい見たことあるんだ」
K村「はは。あれは、私が高校生の頃にやってたんだよ」
 
子どもら、
「せんせい、ドラゴンボールってしってる?」
「なんで知ってるの?」
とか聞いて来るのですよ。
こっちは本放送で見たんだぞー。*4
 
A児「じゃあ、4ごうきは?」
K村「……いや、それはわからないな」
A児「えー、くろいんだよ」
K村「いや違……そ、そうなんだー」*5
 
いやあの、付いてこなくてもいいんですけどね?
 
A児「じゃあ、しろいのは?」
K村「あー……量産型のことかね」
A児「うん……。エヴァシリーズっていうんだよ」
K村「そうとも言うね」
 
すっかり普通にオタクな会話をしてるんですが。
 
K村「……それはそうと、君はエヴァシリーズを見たのか」
A児「うん」
K村「あれは、劇場版にしか登場しないはずだけど……。映画館で見たの?」
A児「ううん、DVD」
K村「……なるほど」
 
テレビで再放送したのを見たのかと思ってたら。
保護者か。
 
A児「にごうきがくわれちゃってきもちわるいんだよー」
K村「それも見たのか!」
A児「うん!」*6
 
……えっと。
「『まごころを、君に』の方は、小学校低学年に見せて良い内容ではないぞ……」*7
というのが、今回のオチなんですけど。
 
……しかし、久方ぶりにエヴァの話なんかしたよなー……。
 
思わず、新劇場版を見に行きたくなってしまいました。

*1:零号機の話は避けたわけです。深くなるから。
……知らない振りをする、という選択肢がなぜない。

*2:零号機は試作機でしたが、ヤシマ作戦使徒加粒子砲によって大破(第六話)した後、改修され、再就役しています。(第拾壱話)
再就役の際、塗装が変更されたのです。

*3:余談ながら、セガサターンのゲーム「新世紀エヴァンゲリオン」では、初号機・弐号機と同時にオレンジ色の零号機が登場するのですが、これはどう考えてもおかしい。
弐号機が登場するのは第八話からで、オレンジの零号機はすでに大破しています。
第拾壱話以降は3機のエヴァが一緒に戦う場面がありますが、その時には零号機は青くなっているわけで……。

*4:子ども相手に無意味な対抗意識。

*5:4号機は「実験中に消滅」とされ、劇中には登場しません。(第拾七話)
それをA児が「黒い」というのは、3号機と混同しているのでしょう。(第拾八話)

*6:EVA劇場版は、最初に公開された
「DEATH & REBIRTH シト新生
と、
THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に
の二本、そして今年公開された
ヱヴァンゲリヲン新劇場版
があり、前二者は話として続いています。
そして、エヴァ量産型……“エヴァシリーズ”は、「シト新生」のラストから登場します。

*7:相当グロテスクなシーンがあるから。
年齢制限はない。
ていうか、「シト新生」の方だって、あまり子どもに見せるのはお勧めできない。