(実際に解説してるのは、少し下の「買ってきた」から。せっかちな人は、写真があるとこまで飛ばしてください)
ていうか、写真だけ見ても意味は通じます。
前説
はじめは最初です。つまり普通方向。*1
ちょっと前に話題になった「モスバーガーをきれいに食べる方法」、通称「逆まわし開け」について。
色々検討の末、正解か、かなりそれに近いところまで来た、と確信を持てたので、ここで公開。
……と、ここまで書いた時点で、すでに
「あれは釣りだろ?」
「各行の末尾を……」
とかいう声が聞こえてきそうですし、事実そうなんだと思いますが、あれだけ
「よくわからないが筋が通っている(ように見える)」
文章の背後には、やっぱり「何か」が存在しているはずだ、と考えます。*2
ついでに言うと、本稿を縦読みとかしても無駄ですのでま。*3
あのように、意味不明でありつつ前後で矛盾していない文章、というのをゼロから書いたとしたら、あれを書いた人はホントの天才だと思います。*4
そのへんのことは最後に触れますが、この気持ち、東日本の奴なら分かるよな?
あ、何言ってんだかわかんない、という方は、ぜひこちらをご一読ください。
「モスバーガーのきれいな食い方教えれ」
あれは必ずて言っていいほど中身がハミ出る
……というもっともな意見に寄せられた、究極の(ある意味)回答が、「逆回し開け」だったのです……が。
まあ、ともかく読んで下さい。
いろんな謎があります。
・上の右手と逆の角……ってどこ?
・くるっと回す……って、何を? どっち方向に?
・ぴったり来ればいいわけだ……って、何が? どこに?
・さっき逆だった所、りようほうが開くから、本当じゃなくてそっちから喰え……って、結局どこが開くの?
・最初に開けるときに左手(逆から見て右)じゃん……って、なんで逆から見るの?
・くるっとやると、ちょうど来るわけだ、下のところが……って、何をくるっとやるの? 下のところ、って、何の? どこに来るの?
本稿で、この辺りの疑問を解決しつつ、「逆回し開け」の手順を説明できるものと信じます(おそらく)。
買ってきた。
さて、モスバーガーを買います。
すると最初はこういう状態。
まずフクロを開けるだろ、そうすると最初、円くなってる四角なわけだ。(袋だから)
OK。袋は四角いけど、バーガーのせいで丸くなっていますね。
(本当はモスの店内で撮ろうと思ったんですが、不審げな目で見られそうなのでお持ち帰りにしました)*5
さて、次。
まず上の右手と逆の角を持つだろ、そんできちんとはしを重ね、
くるっと向きを変える。で、下のとがってる部分が
出るように(反対側から)持って手前に回す、ぴったりにだ。
…………。
そもそもどう持てばいいのかわからないんですが、以下の解釈に沿って両手で持ちました。
(これが、下にある「2図」の状態)
自分のデジカメにセルフタイマー機能があるなんて初めて知りました。
今、左手で持っているのが、「上の右手と逆の角」です。
上だし、右手の逆の角ですよね?
その他、
上の左手で持っているところの端
右手の反対側の逆の角(上から見ると二重に見える部分。)(はしとはしが見える部分)(左側じゃなくて、右の反対側)
とか、81の図(下2図)から推測しました。
今、左手で持っている部分は、確かに上から見ると二重に見えます。
左側というより中央ですが、下の「2図」では右手の反対、図の左側になります。
1図 2図
ところで「2図」、下方向に、「↓上」という、常識的にあり得ない注意書きがあるんですが、あれは、図の下方向が「手前」だからだと思います。
買って、カゴに入って出てきた状態では、確かに手前が「上」ですよね?
それでさらに、「▲は持つところ」と言いつつ、それと違うところに手(らしきもの)が書き込んであるという念の入った非常識ぶりなんですが、これは、▲は、食べる時に持つ部分、手のマークは、「逆回し開け」で開けるためにつかむ場所だと理解します。(上の写真では、手のマークの部分をつかんでいます)
さて、それで?
上の左手で持っているところの端と、右手で持ってるとこrの逆の端を重ねるだろ、で、くるっとやる
また、「右手の反対側」だけど「左じゃない」が出てきました。
しかし、ここでは「右手で持っている部分の対角」と解します。
下の写真で言うと、今、Aの部分を左手、Bの部分を右手で持っています。
で、AをBの「反対側」、Dと重ねます。
ちなみに、写真に写っているのは本物のモス袋ではなくて、今回の研究のために製作した、実験用モス袋「画餅I号」です。
くるっと。
きちんとはしを重ねます。
部屋が散らかってるのが気になったんですが、フラッシュ焚いたらいい具合に暗くなったのでOK。
写真より、もう少しバーガーの近くを持つようにする(袋を絞って、バーガーの近くをつまみ、すきまをなくす)と、袋の下部がバーガーに密着します。
ええ、「ぴったりと袋がくればいいわけ」ですよ。
2図で、大きくぐるっと回っている矢印は、この操作を示しています。*6
画餅I号による予備実験では、この「くるっと回す」操作は不可能(C〜A間は、C〜D間より√2倍の長さがあるので)だったのですが、モスバーガーが入っているモス袋で実際にやってみると、あつらえたように重なりました。
左手で持った部分が、バーガーの周囲を巻くような形になるからですね。
次に、「二回目のまわすやつ」です。
28
下のとがってる部分が出るように(反対側から)持って手前に回す、ぴったりにだ。
するとちょうど開くから、そこからおもむろにガブリ。
36
くるっとやると、ちょうど来るわけだ、下のところが。
(あまえらの言うソースのよくたまるところ)。
で、(ゆっくりと)まわすんだ。きちんとな。ぴったりと。
そうると、さっき逆だった所、りようほうが開くから、本当じゃなくてそっちから喰え。つまり今開いたところな。
わかったか?
わかんねえよ。
えーと、今度は、左手で、モスバーガー本体を袋ごとしっかり持って、右手で持っている部分を下に剥くようにします。
(2図の上の方にある矢印は、この、取り出して向きを変える操作……だと思います)
スーツ姿なのは、学校帰りに用事を片付けて、ついでにモスに寄ったからです。*7
ネクタイが曲がってるとか言うな。
さて、すると、最初は右側面〜下だった部分が現れてきますので、ハンバーガーを回して、そこから食べて下さい。
ちょうど来るわけだ、下のところが。
「下のところ」は、画餅I号で言う「C」の部分ですね。
この操作を「手前に回す」と説明するか「右手の逆」とするか「反時計回り」と称するか「どっちから見て反時計回り?」と聞き返すかは読者にお任せします。
ゆっくりバーガー自体がまわりながらで持つ。
さっき逆だった所、りようほうが開くから、
本当じゃなくてそっちから喰え。つまり今開いたところな。
「本当じゃなくて」というのは、バーガーの、本来上向きになっていたのとは逆の側、ということでしょう。
やってみるとわかりますが、紙を剥いて露出した部分には、かなりたくさんソースが固まっています。
本当じゃないところが開いて、下のところがちょうど来た図。
普通の方法でかぶりつくと、これがはみ出て袋の底にこぼれてしまうわけですね。
ソースが固まっている部分を取り出して、そこから食べるのは理にかなっていると言えます。
以降、少しずつ右手で袋をめくりながら食べていきます。
こうすると、紙がバーガーに密着した状態で(「下のほうがくるっとなってて」)食べるので、ソースがあまりこぼれないようです。
……それでも油断すると多少こぼれるので、最後までぴったりなってるように気をつけて下さい。
その位置のままで、最後まで、バーガー次第で、確実になるようにするのです。
まあ、いわば袋を裏返しにしながら食べていくわけなので、バーガーを食べるついでに、こぼれたソースも口に入れてしまうことができます。
(あまり行儀がいいとは言えないかも知れませんが)
というわけで、ぜひお試しあれ。
……とはいえ、残された謎もあり、
「これが“逆回し開け”の真実だ!」
とまでは断定できないのも事実。*8
「ここは違うと思う」
「これはこうじゃないか」
といった意見があれば、是非お知らせください。
まとめとか
……しかし、やってみてわかりましたけど、これを言葉だけで説明するのはかなり難ですよ?
「食べる人の主観視点」から説明するのと、「相手から見た視点」で説明するのだと左右が逆になるし。
見ようによって、「上」「下」「裏」「表」とかは意味が変わりうる上に、取り出して向きを変える関係で、「さっきまで上だったところ」「本来の裏」とか、わけわからないことに。
で、やってるうちに、だんだんカッコ書きが多くなって、あの文体に似てくるんです。
ところで、モスバーガーの食べ方については、下のサイトでも説明があります。
『モスバーガー』攻略法
一口でガブリ、といけない女性向けですかね。
表・裏をぐるぐるひっくり返しながら、上半分・下半分ずつ食べる……(ほら、表裏と上下がごちゃごちゃに)
また、モスバーガーをきれいに食べるのが難しい、というのは、モス自身もわかってるらしいです。
公式サイトのQ&A。
Qモスのバーガーを上手に食べる方法は?
http://www.mos.co.jp/faq/menu/
Aやっぱり慣れるのが1番です。まず、袋から出さないことが基本です。ハンバーガーをうまく回して、袋の底にこぼれたソースをたっぷり付ける。また、ソースをスプーンですくったり(スプーンは店員にお申し付けください)、フレンチフライポテトに付けて食べたり。何回も食べて、モスの食べ方を極めてください。
スプーンは店員にお申し付けください
だそうですので、
「ポテトを余分に注文するのは嫌だ」
「ズルズルすするのはもっと嫌だ」
という方はそちらをどうぞ。
ちょっと不都合な真実。
私案「逆回し開け」の食べ終わり(こぼれるソースを放置した場合)。
やっぱりソースが少し残ってしまいます。
もっとも、これは持ち帰る間にこぼれてしまった分もかなりあるので、店内で食べる分にはもっとマシだと思います。
まあ、なんにしても、食べながらソースをバーガーと一緒に食べてしまえばいいんですが。
と、いうわけで、たぶんこのあたりが正解ではないか、と思います。
おそらく、「逆まわし開け」は、日本(たぶん東日本)のどこかの地域では常識なんでしょう。
例えば、中学校の校区一つ分くらいの範囲で。
冒頭述べたとおり、あれが釣りだった、というのには基本的に賛成です。
「わけだよま。」とか、ミスタイプにしても不自然すぎるし、あの四コママンガは普通に考えてありえないでしょう。*9
ただ、私案「逆回し開け」(というか、ハンバーガーの食べ方全般)を文字だけで説明するのがとても難しい、というのはすでに述べたとおり。
だから、あの筆者、必死で「逆回し開け」について説明しようとしているうち、「これじゃ絶対わかんねえよ」と気づき、「つりだがね」ということにした……んじゃないかな、と思います。
(ナナメ読みすると「つりでない」になる……という話もありますが……。それはさすがにこじつけくさいんでは……と)
ともあれ、良いモスライフを。
さっきのモスのQ&Aにもありましたが、「慣れるのが1番」。
つまり、
「慣れるまで買え」
自炊派で、モスなんて年に何度も行かない私が、「逆回し開け」のためにモスバーガーを4つくらい消費してしまいました。
バカだ。
*1:ちなみにこれは、
「書き始めの部分は手順の最初に当たる。つまり、時間の流れを逆に追っているのではない」
という意味だと思います。
*2:ていうか、あの
「必死に何かを伝えたいらしいんだけどさっぱり意味がわからない」
という雰囲気に、大脳の担任連合野を刺激されてしまうわけですよ。
*3:「釣りだ」という前提に立った記事としては、
「“釣り師”のワザの向こうにネット社会への批判を見た」
「解読不能のモスバーガー説明に隠されたメッセージ」
などがあります。
……しかし、末尾を下から読む、とかならまだしも、
「下から2行目の「つまり」の「つ」から左上に読んで行くと」
とかいうのはちょっと……。
「聖書の暗号」みたい。
*4:前後で矛盾してるかどうかわからないくらい意味不明、という意見もある。
*5:……ちなみに、元のスレッドで453氏が書いていた図
は、残念ながら難しいと思います。
そんなにモスバーガーは薄くないのです。
*6:2図で言うと、Dは「左上」になります。
「左じゃない」わけです。
また、Bを右手で持っていたわけですが、写真では、Bは向かって左に来ています。
「逆から見ると左」というわけです。
*7:僻地の本校と家の間にモスはありません。
なのにわざわざ……。バカだ。
*8:例えば、
「rこくんところが右」
というのが何のミスタイプなのか、色々考えたけどさっぱりわからない。
*9:あの四コマは本人作じゃないんですね。コメント欄で指摘されるまで勘違いしてました。ご指摘に感謝。