トラブルの早期発見。

3年生の音楽は、教頭先生が教えてくれています。
 
その間、私は別な仕事をしているわけです。
 
教頭「K村先生、今、リコーダーの発表会をやっているから、暇があったら聞きに来てね」
K村「ああ、はい」
 
しかし、なかなか時間が思うに任せず、やっと時間ができたのは授業の後半。
 
音楽室の前まで行って耳を澄ませましたが、リコーダーの音は聞こえてきません。
発表が終わってから顔を出すのも間の悪い話です。
しばらく様子をうかがったのですが、どうも発表の後の意見交換をしているようだったので、諦めて職員室に戻りました。
 
授業が終わってから。
 
K村「教頭先生、お世話になりました」
教頭「はーい。 ……あ、K村先生。A子ちゃん、教室で何かあった?」
K村「え? いえ。前の時間までは元気でしたが……」
教頭「そう……。 どうも、今日は元気がなくてね。具合が悪いわけではないって言っていたから、ひょっとして何か友だち関係でトラブルでもあったんじゃないかと思って」
K村「そうですか……。 休み時間に何かあったのかも知れませんね。ありがとうございます」
 
このように、本校でも、子どもたちの様子に変化を認めた場合、職員同士が緊密に連絡を取り合って対応にあたっています。
 
給食の時間。
 
A子「あのねK村先生、今日の音楽の時間にね、音楽室のドアの向こうに変な人影が見えたんだよ!」
 
それは恐ろしいですね。
 
A子「こわかったんだよー……!」
 
放課後。
 
K村「……と、いうことだそうです」
教頭「えー。 じゃあ、K村先生のせいだったんだ……?」
 
緊密な連絡。
 
ちなみに子どもたちは今、リコーダー曲「パフ」の練習をしているところで、完成したら正式に担任を招待してくれるそうです。
その時には万難を排して聞きに行かないとなりませんね。
 
楽しみ。