オオカミが来た!

ちょっと指導に困っている子。
 
A児「ぼくの教科書がなーい!」
担任「机の中は探したか?」
「……あった」
 
A児「ぼくの消しゴムがなーい!」
担任「足元に落ちてるよ」
 
A児「ぼくのはさみがなーい!」
担任「机の中は探したか?」
A児「ありませんよ! だれかがぬすんだんだ!」
担任「おだやかじゃないなあ……。 みんな、探してあげよう」
B児「ロッカーにありましたよー」
担任「……なあA児、『七度尋ねて人を疑え』って言葉があってな……」
 
たぶん、家では、「ぼくのパンツがなーい!」とか叫ぶと、お母さんがやさしく教えてくれるんだと思うんですが、いかんせん小学3年生の教室ではそういうわけにはいきません。
 
最近は他の子たちの反応も微妙に冷たくなっているのが悩みの種です。
 
担任「それじゃあみんな、教科書の『ありの行列』を開いて下さい」
A児「『ありの行列』がなーい!」
 
ひょっとして狙ってやってる?