今朝、中隊長がこう訓示した。
「先日、司令部から通達があった。
最近、不祥事を起こして処分される職員が多いが、その場合、欠員の補充はないとのことだ。
各員一層の奮励を望む」
「で、ですが!」
第三小隊長が言った。
「定数に満たない状況では、通常の作戦行動にも支障をきたします。
学級担任不在のまま戦えというのですか!」
「これは上の決定だ」
「しかし! 司令部は前線の状況を把握しているのでしょうか!?」
食い下がる第三小隊長。
第二小隊長が口を開いた。
「緊縮財政の折、どの戦線も情勢は逼迫している。
まして、少子化の中、不祥事を起こした隊の欠員が直ちに埋められるはずもなかろう」
沈黙が降りた。
「ま、不祥事を起こさなければいいだけのことさ」
取り繕ったように明るく言う副隊長。
結局、それが結論となった。
……いや、全面的にフィクションなんですが。
「今後補充はない」の一言で妄想が広がったり。
どこの戦争末期ですか。
敗色濃厚萌えー。
……でも、ほんとにどうするんだろ。