12月24日、クリスマスイブの教室の話。
ちょっと切ない話なので、幸せなクリスマスを過ごしている各位は読まなくていいです。
(さっき、つい奧さんに話して嫌がられました)
2年生の子どもたちが、サンタクロースについて色々話してるわけです。
すると、中には
A児「うちはサンタさんもう来たよ!」
B児「えー? サンタさんは明日だよ!」
なんて話もあったりします。
……まあ、おうちによって色々ですよね。
K村「あー、ほら、サンタさんも、一日で全部のお家を回るのは大変なので、何日かかけて回るんじゃないでしょうか」
などと適当なことを言ったりする担任。
B児「先生はサンタさんに何お願いするんですか?」
K村「先生は大人だからなー」
……と、そんな中、浮かない顔のC児。
C児「うちは、サンタさん来たことない……」
D児「一回も!?」
C児「うん……」
E児「サンタさんにお手紙書けばいいじゃん!」
C児「やだ……」
……C児は母子家庭のお子さんで。
色々大変なのです。
適当なこと言う担任も、もうなんと言っていいのかわかりませんでした。
……で、どうもその後、周囲の「親切な」子たちが熱心に説得してくれたらしくて、下校間際には、
「うちに帰ったらサンタさんにお手紙書くんだ! そしたら、8回分(C児は8歳なので)のプレゼント持ってきてくれるかも知れないから!」
とか朗らかに言っていてですね。
もう……なんと言ったらいいのか。
私がサンタの代わりにC児になんか買ってやりたいくらいなんですが、しかしまあ……担任してる子一人だけにプレゼント買ってやるなんて許されるはずもなく。
さりとて全員に買ってやるほど裕福でないですし……。
サンタクロースの夢って、罪のない幻想の代表みたいに扱われてますし、それを壊そうとする方が悪人みたいな扱いをされますけど、本当にそうなのかな、と思うことでした。
サンタクロースの幸せなお伽噺の陰で傷ついている子もいるんじゃないかな……と。
クリスマスに奇跡が……起きればいいですよねえ……。
ともあれ、「いい子にしてるのにサンタが来てくれない家もある」ということだけ、心に留めておいていただけたら……と思います。