なぜベテラン教員が倒れるのか。

 学級崩壊とかその手の物事について、
 
「困難を感じている・心の病で休職しているのは若手ではなく、経験を積んだ“ベテラン教師”であることも少なくない」
 ↓
「経験を積んだ教員ほど、子どもの変化に対応できず云々」
 
 ……みたいな報道を時として目にします。
 
 しかし思うのですが、それは別に若い方が適応能力があるとかいう結構な話ではなく、単に
「ベテランは激戦に投入される」
 ってだけの話なのですよね。
 
 もし、教員としての力量や学級の実態を考えずランダムに職員が配置されるなら、報道のような結論も導けるでしょうけど、もちろん学校現場はそんな実験的環境ではないわけで。
 
 指導困難な子どもは、
「ベテランで指導力もある〜〜先生に」
 って感じの人員配置が行われるのだけど、昨今はそれがキャパシティを超えがち、という。
 
 その辺うまく采配するのが管理職の仕事だろう、という話もありましょうけど、まあ色々制約もあるわけで。
(例えば本校みたいに学年1クラスの場合、困難な児童を他所の学年にやるわけにもいかないので、とにかく誰かがそこを一人で担任しなければならない)
 激戦過ぎるからといって戦線を縮小することもできませんしね……。
 
 ……などということを、連日の激務ですっかり声がかれてしまったA先生(本年度一年担任。とても指導力のある先生で尊敬してます)を見ながら思うことでした。
 こう、座ってられない児童、暴力的な児童がクラスにそれぞれ何人もいるって、大変なことですよね……。