わりあいよく知られた算数のパズル。
川べりに男がいます。
男は、キャベツ・ウサギ・キツネの、三つの荷物を持っています。
男は、この荷物を持って川の向こうに渡りたいのですが、ボートが小さく、ボートに乗る時は一度に一つずつしか荷物を持てません。
しかし、男が目を離すと(川の向こうに置き去りにすると)、ウサギはキャベツを食べてしまい、キツネはウサギを食べてしまいます。
(目を離すとキツネが逃げてしまうとか、そういうことはない)
さて問題です。
無事に三つの荷物を持って川を渡るには、どうすれば良いでしょう。
「キツネはおよげないのかなあ」
「だめです。ていうか男もだめです」
「まず、キャベツとキツネにボートでわたってもらう」
「無茶言うな」
「ウサギをおりに入れとけばいいんじゃない?」
「いや、そういう問題じゃあないから」
「ボートをはんたいがわからロープでひっぱったら?」
「とんちじゃない、っていうか、引っ張るために反対側に渡る方法が謎なんですが」
さて、おわかりでしょうか。
手順を説明します。
最初は、
男・兎・狐・菜川という状況。
1・ウサギを持って反対側に渡る。
狐・菜川男・兎
2・手ぶらで元の岸に戻る。
男・狐・菜川兎
3・キツネを持って反対側に渡る。
菜川狐・男・兎
4・ウサギを持って元の岸に戻る。
男・兎・菜川狐
5・キャベツを持って反対側に渡る。
兎川狐・男・菜
6・手ぶらで元の岸に戻る。
男・兎川狐・菜
7・ウサギを持って反対側に渡る。
川男・兎・狐・菜
これで終了です。
「で……、キツネを持って反対側に渡ると……」
「……脇から違うウサギが出てきてキャベツを食べちゃう」
「茶々を入れるなーッ!」