臨時不審者対応訓練。

最近の事件に鑑み、先日、臨時の全校集会が開かれました。
 
しかし、思えば、学校に不審者が侵入した時の対応は全校で訓練しましたが、路上で遭遇する場合の対処はやったことがありません。
怪しい人物とただの通行人をどこで判断するかは、なかなか難しい問題です。
 
「みんな、不審者とそうじゃない人はどうやって見分けたらいいですか?」
「ふしんしゃは目がこわい!」*1
「マスクしてる」
 
単純な奴らだ……。
 
本当に怪しいのは、通学路や子どもが集まっている場所のそばで、じっと子どもを観察していたりうろついたりしている人物。
つまり、獲物を探している人間特有の動きをしている奴ですね。
 
僻地ということもあって、子どもたちには今ひとつ緊張感がないのが問題です。
万一のことを考えると真剣に考えさせねばなりません。
 
そこで、他校での取り組みも参考にしながら、学級でちょっと練習しました。
隣のクラスの迷惑も顧みず、走り回ったり防犯ブザーを鳴らしたり。
 
 不審者への具体的な対処。
1:知らない人が道のそばにいたら、反対側に渡るなどして、離れて歩く。
2:後ろから知らない人がついてきたら、走って距離をとる。
3:声を掛けられたら、走って逃げる。
4:それでも近づいてきたら、走りながら防犯ブザーのピンを抜く(ピンは捨てる)。ランドセルも捨てる。大声で叫び、近くの家に逃げ込む。
 
このご時世、うかつに知らない子どもに近づくと大変なことになりかねませんね。
 
「ピンすてるの? そしたら音を止められないよ?」
「止められたら困るでしょうが」
 
ランドセルを捨てるのは、身を軽くするためでもありますし、道ばたにランドセルが転がっていることで、異変を地域の人に察知してもらうためでもあります。
実際やってみると、走りながら防犯ブザーのピンを抜くのは、多少の慣れが必要でした。(むしろ、ランドセルを捨てる方がスムーズでした。コートを着ているとまた違うと思いますが)
 
「はい、OKです。ブザー止めて下さい」
「……ピン、なげたらどこいったかわかんなくなっちゃった」
「なんですと?」
 
確かに、不審者とそうでない人をよく判断することは大切ですね。
誤認でベルを鳴らして、ピンを草むらにでも投げた日にはえらいことに。
しかし、慎重になりすぎて、ならすべき時にならさなかったらもっと取り返しが付きません。
 
ともかく、「道ばたに座っている知らない人に声を掛けられる」「後ろから知らない人がついてくる」の二つの場合で練習しました。
 
「ランドセル捨てるの? ノートと教科書は出すの?」
 
そんな悠長な。
 
「全部捨てて下さい。」
「えー?」
「だって、ランドセルを捨てて命が助かるのと、ランドセルを持って命を落とすの、どっちがいい?」
「うーん……」
 
悩むなよ。
 
「わかった、そういう時はランドセルもノートも教科書もみんな買ってあげるから、捨てて下さい」
「やくそくだよ!」
「ああはいはい」
「金ぴかのランドセルね!」
「……それはやめろ」
 
……緊張感がないのが問題ですよね……。

*1:どうでもいいことではありますが。
思うに、不審者、というのは、「不審な人」ということで。
そこには、誘拐犯だとか変質者だとかいうニュアンスは本来はないはずなんですけど。
すでに、子どもたちの間でも「不審者=危険人物」という意味合いで使われているのを感じます。
「UFO(未確認飛行物体)=宇宙人の乗り物」というのに近い現象ですね。