2/14に関する歴史的補遺。

昨日の日記について、「間違っている」という指令電波ご指摘を受けたような気がしましたので、お詫びして訂正いたします。
 
2/14、パレンバンデーにチョコレートを食べるようになった由来については、
こちら
をご覧下さい。
 
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いまから64年前の2月14日、“空の神兵”と謳われた帝国陸軍落下傘部隊が蘭領インドシナパレンバン油田に降下・占領に成功したことを記念する日なんですよ。
(中略)*1
ときの東条首相は国民に石油資源の重要性を知らしめるために特別に栄養食チョコレートを配給しました。
それから日本ではこの日にチョコレートを食べるようになったんですよ。

……と、いうことです。
 
一部に、
「昭和21年、進駐軍のバレンタイン少佐が、飢えに苦しむ日本の戦災孤児たちにチョコレートを配ったことに由来する」
とする人もいるのですが……。
 
しかしこれは、戦後、「真相箱」を通じ、GHQが意図的に流した偽情報なのです!
 
参照:
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ttsyhysh/column.html(こちらでは、バレンタイン少佐の話は「嘘」と断定されている)
http://ish.parfe.jp/mt/archives/000974.html(こちらでは、「説得力がある」とされている)*2
 
我々は、このような自虐史観東京裁判史観から、一日も早く脱却せねばなりません!
それが、帝国落下傘部隊、いや、大東亜戦争で散っていった全ての英霊に対する責務なのです!
許すまじ、国賊ゆうきまさみ*3
 
……って。
 
どっちかというと、こういう軍ネタとか宗教ネタとか専制国家ネタとかをやめろ、と思われてる気も……。
 
真面目に書くと、もちろん、バレンタインデーの起こりは、ローマ時代、聖ヴァレンティノが、兵士の結婚式を密かに行っていたことによります。
「家族を持つと、兵士は死を恐れるようになる」と思われていたため(まあ事実のような気もする)、兵士を結婚させることは禁止されていたのです。
当時はキリスト教はまだ国教になってはおらず、迫害されていた時代でしたから、ヴァレンティノも最後には捕らえられ、改宗を迫られます。
そして、これを拒んだがために、ついに処刑されてしまうのです。
 
時に西暦270年、2月14日の出来事でした。
 
……はて。
これってやっぱり、軍と宗教と専制国家の話なんじゃないだろうか。*4

*1:略した部分が一番おもしろい気はします。

*2:いや、後者のサイトは前者のサイトを引用しているわけですが。
「『究極超人あ〜る』のエピソードを使った壮大なネタのような気もしないでもないのですが、それにしては説得力があります」
って……。
引用元の
「このページに書かれている事は全部嘘です。」
という注意書きが見えないのか知らん。

*3:引用元にあるとおり、バレンタイン少佐の話は、ゆうきまさみの「究極超人あ〜る」に出てくる嘘エピソードなのです。

*4:この記事を書くために調べてみて、ルペルカーリア(ローマ時代の豊穣神、ルペルクスの祭)とかいう、なんか面白そうな話もはじめて知ったんですけど、今回は割愛。