生活科校外学習の計画(H17年7月)

 近々、生活科の校外学習が予定されているのです。
 
 昨年度の計画を見ると、内容は、まず、駅から電車に乗り、そこからバスで牧場まで。
 牧場で動物とふれあって、お弁当を食べて、帰ってくる。
 
 遠足みたいですね。
 
 駅では、駅員の方に構内を案内して頂き、新幹線ホームなどを見学する予定になっています。
 
 で、見学の依頼をすべく駅に電話したところ、こんな返事が。
 
「いや……。去年から、学校の見学等は受けないように、という指示なんですよね」
「え」
 
 なにゆえ。
 
「理由としては、テロ対策ですね」
 
 おお、遂に日本も子どもの自爆テロとかを警戒しなければならない時代になりましたか。
 思えば、ベトナム戦争の頃は「にっこり笑って花束を渡してくる少女」とかにさんざん苦しめられたものです。(花束に爆弾入り)
 ……聞いた話を見てきたように語るのは教員の必須スキルですよ?
 
「もし、何らかの事件が起きた場合、子どもが人質になったりしてはまずい、ということでですね」
 
 なんだ、そういう理由ですか。
 
「申し訳ないんですが、新幹線停車駅ではそういうものを受けない方向になっていまして。
 隣の駅は在来線しか止まらないんで大丈夫だと思うんですが」
「えーと、それじゃあ、そちらの駅で、在来線のみ見学、ということはできませんか?」
 
 隣の駅はえらく小さいんで見学しても面白くないんですが。
 
「いやー、そうはいっても、新幹線ホームの下にあるわけですから……」
 
 もしやテロリストは新幹線にしか乗らないんでしょうか。「普通列車ぁ? フフンッ!」って感じ? おのれブルジョアの豚どもが。
 
「……それじゃあ、子どもたちをつれて、そちらの駅で普通に乗車する分には問題ないわけですか?」
「え、はい。それは全く問題ありません」
 
 話が良くわからんのですが。
 教師の引率だけで子どもがうろちょろするのは問題ないけど、駅員がついて案内するのは危険だということですか。
 
 ……えーと?
 犯人はお前だッ!
 
 いやはや。
 子どもたちを連れて社会見学をするのもままならない世の中になってしまったとは。
 嫌な世の中です。
 駅員は子どもを人質に取るしテロリストは普通列車なんて馬鹿にするし。