純真さが痛い。

 ようやく、手紙に返事を出しました。
 
 昨年度、前の学校で担任した子どもから、手紙が来たのです。
 これで二回目ですね。
 
「音楽ではリコーダーを習っています」
「わり算も出てきたし、習う漢字も多いので、たいへんです」
「でも、しん長も130cmになって、9才にもなったので、うれしいです」
 
 ……とか書いてあって、ほほえましい。
 
 学習発表会にもぜひ来てください、とか書いてあってうれしいですね。
 
 ……なのに、なんで返事を書くのに3週間もかかったかと言いますと。
 
「しつもんコーナー」なる紙が同封されていまして。
 
「静音沢小学校の人数は何人ですか」
「5年生は何人ですか」
 
 ……といった質問にまじって、
 
「静音沢小学校で楽しい時はいつですか」
 
 …………。
 
 ………………。
 
 …………。
 
 ……いつだろうね。