一宿一飯。

先日、花見に行きました。
 
ただ、今年はなんだか様子が変で。
満開ではないのにもう葉がたくさん出てきていました。
盛りを過ぎたのか、とも思いましたが、地面を見ても花がほとんど散っていないので、どうも満開にならないうちに葉桜になってしまうようです。
 
春に花を咲かせるためには寒い冬が必要だ、とテレビで聞きましたが、それが原因でしょうか?
 
「天狗巣病」という病気もあるらしいのですが、それ?
だとしたら、市内全域の桜があらかた冒されてることになるんですが。
 
ちなみに天狗巣病、罹患すると、病原菌に冒された枝からほうきのように小枝がたくさん現れ、花がつかず、早い時期に小さな葉がしげり始めるようになります。
 
根本的な治療法はなく、罹患した枝を切除して焼くしかありません。
枝を一本切ったらのこぎりは消毒すること。
 
風の谷のナウシカ」みたい?
 
「なんとかなりませんか、幹をえぐり取るとか……」
「500年も谷の水源を守ってきてくれた大事な木です」
「もう全身に菌糸がくい込んでいるわ。老木なので組織がもろくなっていたのね。
燃やそう……。 夜明けになれば全体から発芽して瘴気を吐き始める」
 
……とまあ、あんまり桜はきれいじゃない花見だったんですが。*1
しかし、故人曰く「花より団子」と。
 
弁当のメニューは、

  • ミニトマト
  • 鶏の唐揚げ
  • アスパラのベーコン巻き
  • 卵焼き
  • おにぎり

でした。
 
卒論は、
「卵焼きがあんまり上手にできなかった」
とか言ってましたし、たしかに卵焼きは「甘い薄焼き卵を巻いたもの」に近かったですが、しかしどれも美味でした。
おにぎりは、市販のおにぎりの素を混ぜて握ったものですが、中にもちゃんと梅干しが入ってました。
 
……いや、別に、彼女が弁当を作ってくれたのを自慢しようとかではなくて、覚え書きです。
 
でも、とてもうれしかったですよ。
つきあって10年にもなろうかというところですが、彼女が弁当を作ってくれたのは初めて。
自分がこんなに喜んでいるのがびっくり、ってくらいうれしかったです。
 
で、先々私が弁当を作って持って行く時には、これに匹敵する内容の弁当を作らなきゃならない。
うわ、重荷だ。

*1:腐海のようだったわけではない。