ヘンゼルとグレーテル

さてみなさん。
 
よく、小学校の職員室で、先生達の机の上にお茶やらお菓子やらが並んでいて、
 
「先生はずるいなあ」
 
……とか、思ったことはありませんか?
 
本校はもっと大変なことになっています。
 
地元の職員が
 
・うちでついた餅
・うちで漬けたたくあん
・うちで漬けた梅干し
・うちで干した干し芋
・うちで干した干し柿
・うちで取れたサツマイモをふかしたの
・うちで取れたゴーヤで作ったゴーヤチャンプルー
・うちで焼いたシフォンケーキ
 
などを頻繁に職員室のテーブルに並べます。
 
田舎ってすげえ。
 
さて。
 
「K村先生、餅がもう一切れ余ったから食いなー」
「ああ……、いや、減量中なので」
「いや、若いのにまあ」
「そういえばK村先生、ダイエット中って、どのくらいやせたんですか?」
「始めてから5kgくらいですか。正月で1kgくらい戻っちゃいましたけど」
「ええーっ!?」
 
「こりゃあ大変だ。学校統合に関係して職員が5kgやせた、とか言われたらまずいわ。もっと食べさせて太らせないと」
「……太った、ってのも、まずいんじゃないですかね?」
 
……どうでもいいけど、なんでもかんでも職員室の給食の残りを私に持たせるのはやめて頂きたいと思うことしきり。
給食って、学校で食べるとそこそこおいしいんだけど、家で食べるとまずいんだよな……。