児童生徒の飲食店への出入りについて。

虚実市内のとある市立小学校は、同じく市内のとある焼き肉屋は利用できないことになっています。(悪文の一例。誤読しやすい)
 
数年前、同小学校の野球部が、大会の打ち上げでその焼き肉屋を利用したことがあるのだそうです。

2日後の地元新聞。
 
”虚実市立某小学校で、一昨日、野球部の児童数人が腹痛を訴え、市内の病院に運び込まれました。
 この子どもたちは、同じ日の夕方、野球大会の打ち上げとして市内の焼肉店を利用していたことがわかっており、保健所では昨日朝からこの焼肉店の立ち入り検査を行うともに……”
 
子ども数人が腹痛で倒れて大騒ぎに。
 
で、ここからがよくわからない話なのですが……。
 
立ち入り検査の結果、焼き肉屋には何の問題もなし。
 
「焼き肉だと大皿で出てきて、一人分が決まってねェだろ? ンで、子どもだから競り食いしてヨォ、ろくに焼けてないのばくばく食ったらしいンだわ」(当時を知る人の話)
 
生肉をばくばく……。
そりゃあ腹痛にもなるでしょう。
 
しかし、潔白のはずの焼き肉屋は短期間ながら営業停止処分に。
 
「なンか、『立ち入り検査したのになにもありませんでした、じゃあこっちの顔が立たないから、これくらいで勘弁してくれ』って、保健所が頭下げたらしいンだナ」
 
そんなことがあるものなんですか……。
そういう裏事情はよくわかりませんが。
 
ともあれ、腹痛事件が地元新聞で報じられた上に(店名は伏せてありましたが、ローカル紙だけに地元民には丸わかり)営業停止処分を受けたとなると、飲食店として相当の打撃なわけで。
 
「お前らもう来るな」……という話になるのもむべなるかな。
 
そんなわけで、その小学校は出入り禁止に。
 
……まあ、野球の方ももうすぐ新人戦の季節となりますが、なにぶん暑い季節です。
飲食店の方はよく気をつけて頂きたいと思います。子どもに。
 
「でもヨ、あそこの肉、皿が透けて見えるほど薄くてヨ、焼くとどんどん縮まって、なくなっちまうんだよな。網の隙間から落っこちまわあ。焼かねえで食えるもんなら焼きたくねえわなあ」
 
……よく気をつけて頂きたいと思います。