校内晝き染め展。

 

平成19年1月12日  
 
 保護者様
虚実市立鱶沢小学校長 G  
 
(公印省略)  
校内書き初め展について

 厳冬の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
 日頃より、学校教育活動に御理解と御協力を賜り、誠にありがとうございます。
 さて、下記のように校内書き初め展を行いますので御案内致します。
 子どもたちが一生懸命書いた作品ばかりですので、御都合が付く方はぜひ御覧ください。
 

 
1 期 日  平成19年1月15日(月) 〜 1月19日(金)
2 時 間  午前9時 〜 午後4時
3 場 所  鱶沢小学校体育館
4 お願い ・上ばきを御持参ください。
・駐車場は校庭東側になります。貴重品を車内に置かないようお願いします。
・来校の際は児童用昇降口からお入りください。
 

通知が出るの遅すぎですかすみません。
 
1月9日
私「さあてみんな、冬休みの宿題はやってきたかね」
A「やってきましたー」
私「よしよし、えらいえらい」
B「A君ね、今朝うちに電話してきたんだよ。『書き初めはなんて書けばいいんだっけ』って」
私「…………」
 
それはえらくないな。
 
書き初めの課題「月明かり」については、全員に手本が配布されています。
それをなくすのもよくありませんが、それ以上に、当日の朝に書き初めをでっち上げようというのがよろしくない。
 
私も左利きで*1、書道は大の苦手ですが、それでも、宿題の提出にあたっては、新聞紙などに何度も何度も練習して、それから半紙に何枚も書いて、その中で一番良い物(マシな物)を選んで提出したものです。
っていうか、普通そうですよね?
 
だから、朝のばたばたした中で適当に作品を書いてくるくらいなら、当日は素直に忘れて怒られて、その日家に帰ってからゆっくり取り組んで欲しい、と思います。
 
とはいえ、一応提出した人を叱るわけにもいかないし……。
 
1月12日
子どもたちは書き初めを2枚提出しています。
良い方を体育館に飾るわけですが、学級から3点、市の書き初め展に出展しますので、その子たちは良い方を市に出展し、残った方を体育館に飾るわけです。
 
私「というわけで、誰のをコンクールに出すか決めよう。みんな、良い方を黒板に張ってごらん」*2
「はーい」
A「……あ……。まちがえた……」
私「間違えた?」
 
A児の作品。
 
「土明かり」
 
なにその新語。
 
私「いいか。月曜には書き初め展が始まる。必ず土日の間に仕上げて来るのだ。そして、いいか? こういうものは、十分二十分で適当に書くのではなく……」
 
子どもの作品を確認するのが遅すぎですかすみません。
 
……しかし、よもやこんな人がいようとは思いもよらず……。
 
で、昼休みに体育館に子どもたちの作品を飾っていたら、6年担任のI先生が
「うちのクラスのC児さ、『門松』って書くところを『間松』って書いてきたんだ。手本なんかろくに見てないんだよな……。っていうか、意味不明だし」
 
……わりとよくあることなの?

*1:先日、書写の研究指定校になっている他の学校の先生に聞いたら、左利きの子は左手で筆を持たせるのが昨今の流れなんだそうです。それはいい。

*2:小規模校だからできる話ですな。